そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



世界にひとつのプレイブック Blu-rayコレクターズ・エディション
ブラッドリー・クーパー
東宝


アカデミー賞で8部門にノミネートされた『世界にひとつのプレイブック』
ジェニファー・ローレンスがアカデミー主演女優賞を獲得。
だが、タイトルを聞いてもどんな映画なのかさっぱり分からない。
というわけで、まったく予備知識なしで鑑賞した。

平たく言えば精神を病んだ男と精神を病んだ女のロマンス・コメディ。
躁うつ病患者をこんな風にコミカルに描けるとは、ハリウッドは懐が深い。
今の日本では、どうしても深刻に描かざるをえないだろう。
精神病患者を明るく笑い飛ばせる土壌がないからだ。
ホント臭いものに蓋をする文化もどうかと思う。

いろいろな意味で非常にアメリカ的な映画。
日本人には理解しにくい文化的側面も多い。
たとえばアメリカンフットボールに対する情熱。
たとえば躁うつ病患者に対する社会の目。
たとえばカウンセラーという職業の身近さ。
などなどとてもアメリカ的な感覚がシナリオの全面に立っているため、話の筋は追いにくい。
それでもなんとなく理解できるのだが、見ていられるのは主演のブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンス、そしてロバート・デ・ニーロの演技力の賜物だろう。
とくにジェニファー・ローレンスがいい。
この子の顔は僕は決して好きではないのだが、存在感は破格。
まだ若いのになぁ。
ハリウッドはまた凄い才能を発掘した。

星3つ。★★★
ハッピーエンドに乾杯!

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営業100万回 [DVD]
ジャルジャル
よしもとアール・アンド・シー


昨年の春に脚本を書いたテレ東&吉本興業の映画ですが、ようやくDVDが出ることになりました。
低予算のワンシチュエーションものです。
基本、僕が脚本を書くのはそんなのが多いです(笑)。
予算が少ない→撮影日数がそんなに取れない→頻繁な移動もそんなに出来ない→じゃあ仕方ない、ワンシチュエーションもので行くか!となります。
一昨年の『ミステイクン』にしろ、この『営業100万回』にしろ、『密室美少女』にしろ、です。

この映画はビル・マーレイ主演の『恋はデジャ・ブ』という名作映画のオマージュです。
あくまでオマージュであってパクリではありません。(笑)
ぜひご覧ください。
ジャルジャルの2人と、1匹のニホンザルが、素晴らしい演技を見せていますから。

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リンカーン [Blu-ray]
ダニエル・デイ=ルイス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


スピルバーグ監督の『リンカーン』を観た。
ダニエル・デイ=ルイスがアカデミー主演男優賞を獲っている。

うーむ、なんと言えばよいものか。
いい映画なんだろうけど恐ろしく退屈、という感じだった。
南北戦争の戦闘を描くシーンはほとんどなく、ほぼ政治劇なので、たいした見せ場はない。
ずっと平板に、史実に(おそらく)沿う形で、合衆国憲法修正第13条成立の過程が淡々と語られるので、飽きてしまう。
スピルバーグ監督の円熟の演出がよい意味でも悪い意味でも効いていて、つまらなくはないが、面白くもない。
最後のリンカーン暗殺の場面などは映画的にドラマチックにしようと思えばもっともっと出来るはずだと思うが(スピルバーグ監督の腕ならなおさらだ)たいして盛り上げずにさらりと流す。
とてもお上品なのだ。
お上品すぎて、退屈なのだ。
それでもいい映画には違いない。
主演のダニエル・デイ=ルイスはさすがの演技を見せている。
星は3つ。★★★
退屈とはいえ、これに星3つ以下をつける勇気もない(笑)

リンカーンって、インディアンは迫害したんだよね。
それが不思議。
黒人は開放して、インディアンは虐殺。
なぜなのか。
当時の空気でしかリンカーンの真意はわからないんだろうなぁ。

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マダム・マーマレードと暗い日曜日
堀田 延
講談社


映画公開に先駆け、小説が出ます。
というか、生まれて初めての小説を書きました。
タイトルは「マダム・マーマレードと暗い日曜日」
実際に存在するハンガリーの呪われた曲『暗い日曜日』を題材にした冒険ミステリ小説です。
なかなかよく書けたのではないかと思います。
自画自賛です。
すみません。
上がってきた本の表紙デザインを見てテンションが上がってしまい、自画自賛してしまいました。
昔『ホットドッグプレス』のライターとしてお世話になった講談社さんから出して頂けるのも嬉しいです。
関係者の皆さん、ありがとうございます。

映画とはまったく違うストーリーです。
ですから、これを読んでも映画のネタバレにもなんにもなりません。
安心して別個のものとして、謎解き好きの皆さん、ご購入下さい。
この小説単体で謎解きを8問楽しめ、また謎を解かずに小説として読むだけでもちゃんと楽しめる内容になっています。
原案と謎を作ってくれたSCRAPさんに感謝です。

さて、次回作はあるのかな?
また書きたいですね。
マダム・マーマレードの冒険譚。

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アイアンマン3 ブルーレイ(デジタルコピー付き) [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


『アイアンマン3』を観た。

ひどい。
シリーズものは回を進めるに連れ劣化が進むとはいえ、ここまでひどいとは思わなかった。
なにからなにまでとっちらかっていて、とても観ていられる代物ではない。
映画館に観に行かなくて本当によかった、と安堵したほどだ。
星は1つ半。★1/2

『マイティ・ソー』の第2弾もあるし、ラストにハルクとツーショットで出てきたところを見ると、また『アベンジャーズ』を作る気は満々らしい。
でも、せっかくこんな大金をかけて映画を作るなら、もう少しそもそもの脚本を何とかしないとろくな映画にならない。
ハリウッドもネタ切れかな。

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フライト ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
デンゼル・ワシントン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


こちらも長らく寝かせたままになっていたBlu-rayソフト。
デンゼル・ワシントンのアカデミー脚本賞と主演男優賞ノミネート作。
ジェット機を背面飛行で救った英雄の航空機パニックムービー、ぐらいに思っていた。
その感想。

まず驚いたのは、映画を見終わった瞬間、クレジットに『監督ロバート・ゼメキス』と出たこと。
そうか、ロバート・ゼメキスがこの映画の監督だったのか。
ゼメキス監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズと『フォレスト・ガンプ/一期一会』までは最高の監督だったのだが、それ以降(ぶっちゃけ『コンタクト』から)なんだかよく分からない映画を作るようになり、あまり名前を見なくなっていた。
だが、こんな映画を作っていたんだな。
とはいえ、否定的な意味ではない。
この映画、なかなか面白いのだ。
それも、アル中ヤク中映画として、だ。

宣伝が『背面飛行』にだいぶ寄っていたので、てっきり映画のクライマックスがその事故シーンかと思ったのだが、背面飛行はいきなり冒頭にやってくる。
で、そのあとはデンゼル・ワシントン演じる英雄的操縦をしたパイロットが実はアル中でヤク中だったという事実を巡る人間ドラマとして展開する。
決して航空機パニックムービーではないのだ。
そして、これがなかなか見応えがあって、面白かった。
ストーリーがあっちにこっちに揺れ動き、リアルで面白い。
星は3つ。★★★
脚本賞にノミネートされるのもうなずける。

宣伝の仕方が悪い。
航空機パニックものではないのだ。
そうとしか思えないよね、このポスターじゃ(笑)

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