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坂本龍一逝去のニュースを受けて、30年ぶりぐらいに観た「ラストエンペラー」。
この映画で坂本龍一はアカデミー作曲賞を受賞した。
その感想。
ほとんど内容は忘れていたが、見始めたらすぐに引き込まれた。
さすが名匠ベルナルド・ベルトルッチ監督作。
圧巻のアカデミー作品賞受賞作だ。
本物の紫禁城でロケした映像は凄いし、愛新覚羅溥儀の人生を描ききったストーリーは恐ろしく興味深いし、もちろん音楽もいい。
とにかく、昔の映画だなぁって感じて惚れ惚れするような、フィルム撮影による美しき壮大な「まさに超大作」って感じの重厚な映画だった。
文句なしの星5つ。★★★★★
溥儀を演じた主演のジョン・ローンはとてもいいが、その少年時代を演じた青年役者がすごく良い。
さらに「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールまで出てくるし、坂本龍一は役者としても出演していて片腕の男を演じ素晴らしい。
あと「どこかで見たことあるなぁ〜、あ、あの人か!」っていう役者が多くて楽しい。
溥儀の正室を演じている女優さんは「ツインピークス」の中国人役の女性だし、共産党の監獄の役人の1人は「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」の冒頭で巨大な銅鑼の影に隠れて逃げるインディに笑いながらマシンガンをぶっ放す男だった。
川島芳子を中国人女優が演じているのだけは日本人としてちょっと引っかかったが、まぁその辺はいいだろう。
何が好きって、映画の一番ラスト、エンディングのシークエンスがすさまじくいい。
年老いた溥儀が紫禁城の玉座にこっそりと上り……からのくだりが本当に感動した。
U-NEXTの配信で見たのだが、オリジナル全長版というカットシーンを追加した長いバージョンもあるらしいので、そちらをいつか観てみたい。
坂本龍一を追悼しつつ、皆様も「ラストエンペラー」をいかが?
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