そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





シャーリーズ・セロン主演の最新コメディ。
シャーリーズ・セロン演じる女性初の大統領を目指す国務長官と、ブサイク幼馴染み男の恋物語。
AppleTVのレンタルで鑑賞。
その感想。

「マッドマックス怒りのデスロード」以来のシャーリーズ・セロンの大ファンなので、この映画も終始楽しく観られた。
まず彼女の見た目が格好いいし、硬派な映画から、こんなくだけたコメディまで出演プロデュースする度量も最高。
映画の中身としては、なんというか実に今のハリウッド的な内容で、非常にリベラルで、アメリカ国内向けの風刺が効いた感じ。
日本人には馴染みないようなローカルな小ネタがたくさん詰まっていて、雰囲気は分かるけど完全には理解して笑えないというギャグのオンパレードだけど、トランプ政権下のアメリカでハリウッドが反共和党、反トランプの姿勢で映画作りをしていることがとても分かる1本。
シャーリーズ・セロンのような美人が国務長官で大統領を目指してるという荒唐無稽なストーリーが、現代の風刺とマッチして、案外リアリティを持つという面白さ。
全然楽しく観られる2時間なので、星2つ半。★★1/2
主演のブサイク男を演じている俳優セス・ローゲンのことはあまり知らないのだが、名前は聞いたことある。
調べたら童貞役をたくさん演じてる人らしい(笑)。
なるほど、という感じ。

見て損はないロマンチックコメディ。
シャーリーズ・セロン好きなら、ぜひ。

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どんでん返し映画ベスト5、みたいなYouTube動画を偶然見て、興味を持って観賞したのがこちら。
いろいろあってすっかりハリウッドから干されてしまったケヴィン・スペイシーと、「タイタニック」のケイト・ウィンスレットのダブル主演。
レイプ殺人容疑で捕まり、3日後に死刑を控えた囚人が、女性新聞記者を呼び出し、語る真実……みたいなストーリー。
その感想。

見始めて割とすぐに、「これって実は××ってなオチじゃね?」と感じた奴が、最後まで観たらそのままそのオチだった。
もしかすると、一度見ていたのかも知れないとすら思ったが、見た記憶全くない。
だが、オチのどんでん返しについてはなぜか既視感があった。
もしかすると、とてもよく似たお話が他の映画にあるのかも知れないと思い検索したが、分からなかった。
なので、なぜ既視感があったのかは永遠の謎。
YouTubeで10分ストーリーネタバレ動画とか見たのかな?
でもその記憶もないんだよなぁ。
謎。

映画としてはたいへん面白い。
星3つ。★★★
これにすっかりダマされる観客もそりゃあいるだろう。
ケヴィン・スペイシーは、いろいろあって干されちゃったのが本当に勿体ないほど、演技上手。
そしてケイト・ウインスレットも上手。
主演2人の画力が強い上に、ストーリーが良いので、飽きずに見られてしまう。
どんでん返しも綺麗にハマっているし、見終わった後の余韻もグッド。
見てない人は見たほうが良い逸品です。

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ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督の代表作。
カンヌで最高賞パルムドールを受賞。
全盛期のナスターシャ・キンスキーが出てくる。
その感想。

これはね、なかなか変わった映画だった。
主人公はオッサンなのだが、そのオッサンの行動動機というか、キャラの変容というか、全てが(ぶっちゃけて言うと)ムチャクチャなのだ。
「え、お前そんな奴だっけ?さっきと違くね?」ってことが結構起こって、少し面食らうのだけど、ワンシーンワンシーンのシークエンスが面白いので、なんとなく見ていられて、その内になんとなくの物語が展開していき、という感じの不思議映画。
見ている最中、撮りたいシーンを寄せ集めたような映画だなぁと思って、後で調べたら案の定、ヴィム・ヴェンダースってそういう人らしい。
物語を表現するために各シーンを撮るのではなく、シーンをつなぎ合わせたものが物語になる、という考え方らしい。
だから事前に用意した脚本なんてほぼなくて、現場で思いついたシーンを撮っていき、それに合わせて脚本も書き換えていくらしい。
だから主人公のキャラは支離滅裂になるし、突然別人のような行動を取ったりする。
でもそういう「常に変化し一貫性がない」のが人間じゃないかという議論も出来るので、ヴェンダースのやったことも1つの正解なのかも。
なんにせよ、映画として面白くないわけではないし、映像は美しいし愛らしいので、理屈抜きにすれば見るべき映画。
だてカンヌのパルムドールだからね、一応。
星2つ半。★★1/2

ナスターシャ・キンスキーが前面に押し出されているが、実はちょい役だ。
ナスターシャ・キンスキーの登場を待っていてもなかなか出て来ない。
むしろ彼女が出てくるのを待つ映画という側面もある。
で、いざ出てきたナスターシャ・キンスキーは圧倒的に美しい。
さすが80年代に「スクリーン」や「ロードショー」といった映画雑誌の表紙を席巻した美人女優だけのことはある。
しかも、演技も上手いんだから、言うことなし。
全盛期のナスターシャ・キンスキーを見るためだけでも、この映画は見る価値がある。

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名作だ名作だと聞いていたのだが、ずっと見られていなかったこの作品。
Amazonプライムで配信されていたので、鑑賞。
その感想。

これはね、久々に来た超名作。
星4つ。★★★★
まぁ、そもそも題材が題材なので良い映画になるのは宿命なんだけど(感動ポルノだという批判もある)、それにしても良く出来ている。
構成が何しろ上手いし、ジュリア・ロバーツ始めとして役者がみんな演技達者だし、演出が過多になりすぎないちょうど良いあんばいだし、とくに、主人公のトリーチャーコリンズ症候群の男の子ではなく、そのお姉ちゃんのお話が良い。
そこで一番グッと来た(映画の中盤なのに)。
とにかく、良く出来た良い映画。
絶対見たほうがいい。
時代が時代ならアカデミー作品賞ノミネートもあっただろう。
どうやら感動ポルノバッシング路線に飲み込まれ、ほぼ賞レース無冠だったようだが……

10000人に1人の赤ちゃんが発症して生まれてくるトリーチャーコリンズ症候群。
見た目が奇異な主人公のオギーを特殊メイクで演じるのは、映画「ルーム」で、髪が伸び女の子のように見える被監禁少年を演じた子役。
まぁこの男の子が演技達者だし、脇を固める子役たちも演技達者だし、さっきも書いたがオギーのお姉さんを演じたイザベラ・ヴィドヴィッチって女優さんが相当良いのよ。
掘り出し物って言うか、これは超名作です。
公開時よりも、数年後に高く評価される映画の匂いがする。
必見。

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