そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





今年の世界ナンバーワン大ヒット映画「バービー」の女性監督であるグレタ・ガーウィグの脚本・主演映画「フランシス・ハ」。
「バービー」で彼女に興味を持った流れから、この映画に行きついた。
現在、Amazonプライム・ビデオでなら視聴が可能。
その感想。

全編モノクロ。
ニューヨークに暮らす27歳の独身女性フランシスの日常を描いたお洒落ドラマ。
27歳で、独身で、バレエダンサーを目指しているけど研修生で、お金はなく、親友とシェアハウスしている。
夢を追ってはいるけど、27歳という年齢から突きつけられる、「このままでいいのか」という人生の圧力。
どこにでもありそうな等身大の女性の話なので、特に女性観客の共感は高そう。
迷い、悩み、強がって日々を生きる主人公が健気なのかバカなのか脳天気なのか、とにかくジワジワ面白い。
多分この映画の時間軸では1年ぐらいの間に起きた出来事が描かれているんだけど、いろいろあった挙げ句に、主人公が大した成長をしないというのも27歳のリアルで好感が持てた。
この脚本に加わり、あの主人公を魅力的に演じられたグレタ・ガーウィグだからこそ、監督した「バービー」があんな感じの映画になったというのもよく分かる。
本作でグレタ・ガーウィグがゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門の主演女優賞にノミネートされたというのも当然か。
星3つ。★★★
秀作。

最後の最後で、この不思議なタイトル「フランシス・ハ」の意味が分かる。
なるほど、お上手って感じ(笑)。

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