そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



駒沢通り。
中目黒を過ぎ、代官山の手前あたりに架かっている歩道橋にこんな落書きがある。
「ヒトトシテ ヒトトシテ」
真ん中の「ト」はなぜか○で囲んである。
もう2~3年ぐらい放置してあるだろうか?
車で通るたび、読んでしまう。

歩道橋の側面に書いてあり、やたら目立つ。
どうやって書いたのかは知らん。
酔っぱらった勢いとかで、不埒な若者が、歩道橋にぶら下がって書いたんだろう。

落書きしたヤツが「人として」どうかと思うのだが。

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ひたすら聴いているのだ。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を。
車載CD6枚のうち、6枚全部この曲だ。

聞き込めば聞き込むほど、印象も変わってきた。
その結果、ラフマニノフとホロヴィッツの演奏しかほぼ聞かなくなった。
その他のピアニストの皆さん、アシュケナージやアルゲリッチやヘルフゴットにはたいへん申し訳ない。
だが、作曲者本人であるラフマニノフが1939年と40年に残したフィラデルフィア管弦楽団の録音と、ホロヴィッツが75歳の時に残したニューヨーク・フィルハーモニックの録音の2枚、これだけをひたすら交互に聞くようになってしまった。

ラフマニノフの演奏に関しては前にもブログに書いた。
作曲者本人の演奏なんだから、曲の解釈は間違いなかろう。
とにかく、出だしのスピードが速い。
そして作曲者としてよりも天才ピアニストとして名を馳せただけあって、技巧も素晴らしい。
録音状態が悪いが、これがまずピアノ協奏曲第3番の完成型だと信じる。

で、問題はホロヴィッツだ。
75歳のホロヴィッツの演奏は、出だし直後、やたら遅くなるのだ。
だから前回は「なんだこりゃ?」と思ってしまった。

ホロヴィッツには他にもピアノ協奏曲第3番の録音が残っていて、1951年、48歳当時のRCAビクター交響楽団の録音が決定版として、クラシック音楽ファンの間では有名らしい。
さらにロンドン交響楽団版もあるらしいが、CDが廃盤で手に入らない。
で、その決定版を聞いてみたのだが、48歳のホロヴィッツは出だしが普通のスピードだ。
さすが天才と言われただけあって、技巧はそれこそ悶絶モノですごい。
75歳の時より48歳の時の方が、技術的にはすごい気がする。
だから決定版なんだろうが、それでも僕は75歳のホロヴィッツの録音の方に軍配を上げる。

75歳の彼は、第1楽章の出だし直後、オケのペースを自らのピアノによってスローテンポに下げていく。
作曲家ラフマニノフ本人の演奏とは対極的だ。
だが違う意味で感情豊かなのだ。
他のピアニストたちが実直に楽譜通り弾いているこの曲に、ホロヴィッツは濃艶なタッチを付けていく。
ためるところは思い切りため、スローにスピーディーに自由自在だ。
調べたら、ホロヴィッツ、勝手に一部曲を変えて演奏したりもしているようだ。
この録音、ホロヴィッツじゃないと許されない演奏、とも言われているらしい。
第1楽章の一番盛り上がる部分は、やたら緩慢で、迫力不足だ。
ここだけは納得がいかないが、それ以外の部分からは、言葉では表せない凄みを感じる。
何度も聞いてしまう妙な魅力に溢れているのだ。
なるほどホロヴィッツ……
これが天才たるゆえんか。

ということで、オススメはこの2枚。
一応、アフィリエイトしておく。
興味のある方は聞いてみてください。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番・第3番
ラフマニノフ:P協奏曲第3番

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ついに、本当に、現実として、「インディアナ・ジョーンズ4」の撮影が始まった。

1989年の「最後の聖戦」から実に18年。
監督はもちろん、前3作と同じくスピルバーグ。
再びあの衣装に身を包んだハリソン・フォードの撮影現場での勇姿が公開された↓
http://www.indianajones.com/meta/expand/expand.html?img=/community/news/img/20070621_bg.jpg


うーむ。
じいさんだ。
完全にじいさんになっている。
だってもう65歳だもんな、ハリソン。
だが、そんなことはどうでもいい。
スター・ウォーズの新3部作のあまりの出来の悪さでこっぴどい目に遭った僕としては、最後の希望がこの「インディアナ・ジョーンズ4」なのだ。

何しろ、中1の時に観た「レイダース/失われたアーク」こそ、僕がルーカスやスピルバーグ、そしてスター・ウォーズに興味を持ってファンクラブにまで入ってしまうきっかけになった映画なのだ。
2作目「魔宮の伝説」は、もう時効だから話すが、試写会にニセの当選ハガキをこしらえて潜り込んだほどだ。
3作目「最後の聖戦」は、大学生の時、彼女と一緒に観に行った、ような気がする。
最後だけ記憶が曖昧だ、なんでだろう?

「インディ4」は来年公開だ。
最近DVDでばっかり映画を観て、ちっとも映画館に映画を観に行っていないが、これは映画館に行く。
それも何度も何度も飽きるまで、だ。
だってスピルバーグのことだ。
間違いなく、そこそこのレベルの映画に仕上げてくれるはずだ……ジョージ・ルーカスと違って。

なんか、この写真見たら、いろんなことにやる気が出てきた。
頑張るぞ!

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今朝、水槽が届いた。

バカでかい。
なんだこりゃ?
思わず笑ってしまった。
だが、これだけ広ければ魚たちものびのび出来るだろう。
それにしても、アクリル水槽にして良かった。
ガラス水槽にしていたら、玄関から部屋まで重くて1人じゃとても運べなかったに違いない。

ただ、濾過槽の納期が遅れるとのこと。
完成が27日ぐらいになるらしい。
ということで、まだ配管は出来ない。
とはいえ、何をどう配管すればいいのか結構チンプンカンプンなのだが。
どうやら13Aだか16Aとかいうサイズの塩ビ管と、内径19mmの耐圧ホースを使うようだ。
近々、ホームセンターに行って、足りない材料や接着剤などの道具を揃えなければならない。
近所の西友のホームセンターを先日ざっと見たところ、配管材料は売ってなかった。
てことは、東急ハンズまで出張か?
うーむ、面倒くさい。

だが、プラモデルを作るみたいでワクワクする。
完全な大人のオモチャだ。

来週末に配管を仕上げ、水道水で3日間ぐらい回して水漏れのチェックと中の毒気抜き。
それから底砂とライブロックと海水を入れて二週間ぐらい回して、魚やサンゴを入れるのはそのあとだ。

お魚さんたちは、あと一ヶ月ぐらいの我慢だ。
狭い部屋でもう少し、耐えてくれ。

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ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


土曜の深夜、「ドリームガールズ」を観る。

すごかった。
これで、オスカー獲れなかったのか?
よほど「ディパーテッド」が良く出来ているのか?
いくら作品賞獲ったからといって「インファナル・アフェア」のリメイクってだけで「ディパーテッド」はあまり観る気がしないんだが。

……と、そのぐらいいい映画だと感じた「ドリームガールズ」
3年前にオスカーを獲った「シカゴ」と同じミュージカルだけど、こっちの方が僕は断然気に入った。
調べたら、この「ドリームガールズ」の監督は、「シカゴ」でアカデミー脚本賞を獲った元脚本家らしい。
うーむ、こっちの方が出来がいいぞ。

「シカゴ」との決定的な差は、歌唱力だ。
いやいや、確かに「シカゴ」でも、レニー・ゼルウィガーとキャサリン・ゼダ=ジョーンズは頑張って歌っていたよ。
しかし、やはりモノが違う。
女優さんが頑張って歌うのと、歌手が歌うのにはやはり差がある。
1人は言わずと知れたビヨンセ。
もう1人はこの作品でアカデミー最優秀助演女優賞に輝いた新人ジェニファー・ハドソン。
この黒人ディーバ2人の歌声だけで、「シカゴ」を軽く凌駕しているのだ。

まず観ていてビックリしたのは、前半、ビヨンセがちっとも目立たないことだ。
完全に新人ジェニファー・ハドソンの映画なのだ。
で、彼女の歌が、まぁすごいこと、すごいこと。
ビヨンセが、まぁ霞むこと、霞むこと。
観ていて「おいおいビヨンセ、こんな役受けていいのかよ?」と不安になる。
「おいおいビヨンセ、完全に食われてるよ」とドキドキする。

で、ビヨンセがまるで活躍しないまま、中盤あたりに、新人ジェニファーが身体を震わせながら熱唱する見せ場が来る。
ここで、完全にノックアウトなのだ。
「ビヨンセの負け決定~っ!」と、観客はみんな思ったことだろう。

……しかし、だ。
そこはビヨンセ、後半に巻き返すのだ。
ビヨンセが身体を震わせながら熱唱する見せ場が最後の最後にやってくる。
ここで、「おお、ビヨンセ、やっぱすげぇぜ~!」とほっとするのだ。
いやぁ、実に絶妙なバランスで出来上がっている映画だ。
こんなに本気で歌うビヨンセ、初めて見た。
やっばり、やれば出来る子なのだ。←何様だ?

アメリカの1960年代から70年代ぐらいの音楽業界が舞台。
ジャクソン5っぽい黒人グループが出てきて、マイケルっぽい子供がマイケルっぽい歌声でマイケルっぽい歌を歌い、観客に向かって「Hey, Girls!」な~んて叫ぶので、笑ってしまった。
男優はジェイミー・フォックスに、エディ・マーフィーに、ダニー・グローバー。
映画好きにはたまらない黒人だらけの布陣。
ここにモーガン・フリーマンとサミュエル・L・ジャクソンを足せば「黒人だよ!全員集合」だ。

ビヨンセ。
すっぴんが美人だ。
ビヨンセはすっぴんがいい。

まぁ、ミュージカル好きな方は観てください。
僕は文句なしで星5つ。★★★★★

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デカイ水槽が届くまで一週間。
その他の準備も少しずつ進めている。

まず、メタハラを二発購入した。
スーパークール115という品だ。
とても明るいライトで、交換球が1つ15000円ぐらいする。
この強烈な光でサンゴ礁に降り注ぐ南国の太陽を再現するのだ。

そして、水槽用クーラーを購入した。
ゼンスイのZC-1000E。
届いて驚いたが、想像以上にデカイ。
ライトの光で熱を帯びた海水を冷やし、常に26℃前後に保つのだ。

前にも書いたが、「温めつつ、冷やす」という非常にエネルギー効率の悪い趣味が本格的に始まろうとしている。

一方、要らないものの処分も進めつつある。

家具やその他粗大ゴミは、先日廃品回収業者を呼んで引き取ってもらった。
何だかんだでトラックの荷台3分の1ぐらいの量があり、回収料金は45000円だった。
ただゴミを捨てるだけで、こんなに金がかかるのだ。
山道とか河川敷に行くとどこも不法投棄されたゴミだらけだが、ゴミをただ捨てるのにこんなに金がかかる世の中じゃ、そりゃあ、不法投棄もしたくなるってもんだろう。
不法投棄をやめさせたかったら、どんなゴミでも全国の自治体が無料で引き取るようにすればいいのだ。
そうすれば、誰も不法投棄なんかしなくなる。
そっちの方がむしろ面倒くさいもん。
税金を使って下らない箱物行政に金を掛けるぐらいなら、粗大ゴミの引き取りを全国一律で完全無料にして欲しい。
やろうと思えば出来るはずだ。
まぁ、今さら環境のことをどうの言っても遅いぐらい、自然は破壊しつくされているけど。

日曜日。
犬二匹を元妻から借りて、いつものように駒沢公園へ行く。
6月半ばだってのに、なんだこの暑さは。
確実に、地球はおかしくなっている。
今年の夏は水不足になるんじゃないか?

購読している雑誌「フライフィッシャー」に興味深い記事が載っていた。
ダム建設がむしろ川の流量を下げているらしい。
つまり、ダムを造ったことでむしろ水不足に拍車がかかっているというわけだ。
いまやほとんどの大河川の上流部にダムが造られているけど、ダムが出来る前と出来るあとでは、川を流れる水量が減ったと流域の住民は感じているという。
「昔はもっと蕩々と水の流れる川じゃった」(老人談)みたいなことだ。
もちろん植林のしすぎによる山の貯水能力の低下も原因だけど、ダム自体が水不足をもたらしていると考えられるらしい。
かつて「脱ダム宣言」なんて政策を掲げた長野県知事がいたが、県民は結局「脱ダム宣言」を捨ててしまった。
まぁ、仕方ないのだろう。
その日その日の暮らしのことを考えるだけで人間精一杯だ。

気付けばこのブログ。
環境に対する愚痴ブログのようになってきている。
そろそろ違う方向性探さなきゃなぁ。
こういう真面目な文章なんて誰も読みたくないだろうからね。

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なぜか、久々に「E.T.」を観る。

もちろん1982年のオリジナル版だ。
2002年に公開された「E.T. 20周年アニバーサリー特別版」ではない。
あの特別版でCG修正されちまったE.T.は、顔の表情が全然違うので、とても観られたもんじゃないのだ。
しかも、大人たちが手に持った拳銃が全部CGでトランシーバーに変えられていて、物語に緊迫感がない。
「E.T.」はオリジナル以外、僕は認めないのだ、ガハハハハ!

で、そのオリジナルを観た。
そしたら、まだ泣けた。
スゲェぜ!
25年も経っているのにまだ泣けるとは。
スピルバーグ恐るべし。

で、今観ると、ドリュー・バリモアがやはり目立つ。
あんなに小さな頃から演技達者だ。
今やトップスターになったドリュー・バリモア。
いやぁ、出世したなぁ。
人の子ながら、感慨深い。

そうなると、どうしても主人公エリオットを演じたヘンリー・トーマス少年のその後が気になったのだ。
で、ちょいと調べてみた。
そしたら、こんなオッサンになっていた。
「E.T.」の頃と今とであまり顔が変わらないドリュー・バリモアとは違い、ヘンリー君は面影がだいぶ、ない。
だが、役者としては、今もそこそこ頑張っているらしい。
最近ではディカプリオ主演の「ギャング・オブ・ニューヨーク」に出ていたとか。
「レジェンド・オブ・フォール」ではブラッド・ピットやアンソニー・ホプキンスと共演。
「すべての美しい馬」ではマット・デイモンの相棒役を務め、繊細な演技で印象付けた、らしい。
3本とも観た映画だが、ぜんぜん気付かなかった。
あれがエリオット少年だとは……
だって、面影が、ない。

ちなみに、「E.T.」で兄ちゃんのマイケル役を演じたロバート・マクノートンという人は、そのあとパッとせず、消えたらしい。

人生いろいろだ。
こわい。

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深夜、ナレーションを書く。
写真は、僕の仕事場。
デスクの上にちっちゃな液晶テレビとVHSデッキ。
放送作家には欠かせない仕事道具だ。

それにしてもタバコの本数がハンパじゃないな。
でも灰皿はエルメスだぞ、一応。

書いているのは、今度の土曜日午後2時からTBSで放送されるスペシャル番組の本編ナレーション。
「芸能人の家のホントの値段を鑑定しますSP」
これが、なかなか面白い番組に仕上がって満足しているのだ。

タイトル通り、芸能人の持ち家の値段を不動産鑑定士にはじき出してもらう番組だ。
不動産の鑑定には知られざる情報がたくさんあり、企画としてもなかなか興味深いのはもちろん、なにより僕ら作り手が会議で「あ~だこ~だ」と話し合って考えた細かな演出アイデアが、いい具合に機能しているのが嬉しい。
とくにポイントは、ロケVTRに出演して頂いた俳優の西岡徳馬さんだ。
西岡さんにはこの番組のロケで、今まで見たことがない「ある手法」を取ってもらった。
これが、とても面白いし、ハマッているのだ。
少なくとも僕たちスタッフにとっては。
ほかの番組とは違う「タッチ」を付けることに成功していると思う。

どんな演出なのかは、楽しみにしてほしい。
……楽しみにしてほしい。
いい視聴率が出るといいな。
……出るといいな。

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水槽は6月23日に届くことになった。

だが、水槽を設置するためにはスペース確保が必要だ。
そこで、大掃除を敢行することに。
離婚直後にもだいぶ整理した家財道具だったが、再び多くを処分することに決める。

見れば要らないものがまだたくさん残っているのだ。
もう10年は使っているCDラックやAVラック。
押し入れの中の大量の布団。
段ボールに仕舞い込んだままのスター・ウォーズフィギュア。
聴かないCD、観ないDVD、読まない本、遊ばないゲームソフト。
それらを全部売り払ったり、廃棄することに決める。

だが、整理を始めると、これが大仕事なのだ。
1人でヘ~コラやっていると、すぐにじっとり汗をかく。
ゴミ袋に要らないものを詰め込み、CDやらDVDやらを1階から地下に運び、玄関先に要らない家具を出し、慣れない力仕事をいろいろやっているうちに疲れ果ててしまった。
美味いコーヒーを一杯煎れて飲む。
ふぅ~。
今日の作業は終わりにしよう。
仕事をしなきゃ、だ。

明日、燃えないゴミの日にゴミ袋を大量に出し、業者を呼んで家具やら布団を引き取ってもらえばだいぶ片付く。

買い物するのは簡単だけど、捨てるのって大変だね。

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リトル・ミス・サンシャイン

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


昨年度のアカデミー脚本賞を受賞した「リトル・ミス・サンシャイン」を観る。

ハートフルコメディーだ。
バラバラ家族の再生の物語。
黄色いオンボロ車がいい味を出している。
でも、これがアカデミー脚本賞か……
アメリカ人、相当病んでいるな。
競争社会にいい加減疲れたか?

興味深いのは、登場人物6人のうち、男4人全員が一癖も二癖もあるキャラクターとして描かれるのに対して、女2人は最初から最後まで至極まともな人間だという点だ。
世の中、気が狂っているのは男だけなのか?
まぁ、そんな気もする。

でも、最後は全員まともな人間になる。
良かった。
男もまともになってくれて。

だが、僕的にはイマイチ乗り切れなかった。
映画はもっと分かりやすくドラマチックであって欲しいからだ。
あえて淡々と、なんだろうが、淡々と、過ぎるのだ。
そして、感情移入できる登場人物が欲しいのだ。
この映画には感情移入できる人物が僕には1人もいなかった。
だって出てくる男全員、あまりにおかしいんだもん。
女性が観れば、感情移入できて楽しめるのかも知れない。
女2人はまともだから。

星2つ半 ★★1/2

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土曜日。
朝起きたら、右目に違和感が。
どうやら「ものもらい」になったらしい。
寝不足がたたったのかな?

右腕は相変わらず、たまに痛む。
もう3週間ぐらい経つのに治らないってのはさすがにおかしいか?
自然治癒するものと高をくくっていたのだが。
昨日「もしもツアーズ」の会議でそのことをスポーツに詳しい先輩作家のM氏に相談したら「スジが切れてるか、損傷して炎症が治まっていないのでは?」と言われたので、月曜日、ものもらいと合わせて病院に行くことにした。

SLKを「ジャポニカロゴス」の撮影に貸したので、今日はもう一台の愛車レンジローバースポーツで会議に出掛ける。
しばらく乗っていなかったので、全面のガラスがドロドロ。
ウォッシャー液を出してワイパーをかけようとしたら、右側だけウォッシャー液が吹き出さない。
どうやら故障しているようだ。
レンジに乗るのはこれで4台目だが、この車、たまに細かな故障が出る。
だが、ウォッシャー液が出ないぐらいで修理に出すのは面倒くさい。
さて、どうしよう?
ほっとくか。

右の腕と肩。
右目のものもらい。
右側のウォッシャー液。
いろんなものが壊れていく。
右側ばっかり。

……左へ受け流そう。

帰宅。

mixiで知り合った23歳の女の子が「結婚する」と日記で報告していた。
一度も会ったことはないけど、めでたい。
23歳で結婚かぁ~。
ふむふむ。
幸多かれ。

僕は、土曜日の夜、ひとりぼっちになった。

右目が腫れて、つぶれて、観られなくなる前に映画を観よう。
「リトル・ミス・サンシャイン」か「ディパーテッド」あたりかな。

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さすがに、もうイヤになったのだ。
家の中に点在する3つの小汚~い海水魚水槽だ。
コケはびっちりだし、塩だれはダラダラしているし、もう、とにかく汚いのだ。
しかもデカくなった魚たちは、狭苦しそうだ。
限界が来たのだ、ついに。

そこで!
思い切ってデカい水槽を注文した。
今3つの水槽にいる魚を、1つの水槽にまとめるのだ。

注文したのは幅90センチ奥行き60センチ高さ45センチのアクリル製オーバーフロー水槽だ。
合わせて木製のキャビネットと、3層式ウェット濾過のサンプも注文。
海水を入れると、重量は全部でたぶん400キロ近くなる。
1階の部屋に置こうと思っているので、たぶん、床は抜けないはずだ。
真下の地下室はコンクリートで出来ているからだ。
平気であって欲しいと、祈る。
もし床が抜けたらシアター部屋が水浸しだもん。
まぁそうなったときはそうなったときなんだけどさ。

さぁ、出費がかさむぞ。
ほかにも海水冷却用クーラーやメタハラなどいろいろ購入しなければならない。
海水なんて300リットル購入だ。
底に引く砂は45キロぐらい。
中に入れるライブロックは20キロぐらい購入だ。
ざっと計算してみたのだが、軽く見積もって総額は片手分だ。
なんてこった。

だが、魚たちがノビノビ泳げるのだ。
家の中もスッキリするはずだ。

しかし……だ。

はぁ~。

あ~、もう、知らん!
なるようになれだ。

水槽は2週間後ぐらいに届く。
もうあともどりは出来ない。
いいのだ、床が抜けたら抜けたで面白いから。

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ドイツでサミットが始まった。
先進各国の首脳が集まり、地球温暖化対策を話し合っている。
CO2排出量削減の枠組みをめぐった話し合いだ。

だが、ホントのことを言ってしまえば、もう遅い。
地球温暖化は止まらない。
今サミットで話し合われていることは、脳死状態の患者に人工呼吸器を付ける程度の延命措置だ。
結局死んでしまう。
CO2削減は「やらないよりマシ」に過ぎない。
だが、そんなこと言ったら身も蓋もないので、みんな目をつぶっているだけだ。

今日、この瞬間、もし人類が滅亡して、人類が生み出すCO2がゼロになったとしても、あと百年、地球の温度上昇は止まらないというのが紛れもない事実だ。
もう遅いのだ。
完全な手遅れ。
残念ながら。

北極南極の氷が溶け、20世紀の間に20センチ上昇した海面は、今後もまだまだ上昇し続ける。
2100年には1メートル上がると言われている。
平均気温も上昇を続ける。
異常気象は激しさを増す。
生態系は狂う。
南国の島々は壊滅するだろう。
東京の一部は水没するだろう。
僕らの子供や孫の時代までは何とかなるかも知れない。
しかし、その先の世代がどんな地球に住むことになるかは分からない。
もしかすると、ものすごい天変地異が起こる。
僕が生きている間……そうあと40年ぐらいの間にも起こる可能性がある。
恐竜がかつて死滅したような、過酷な天変地異が。

今から数百年後、もし人類が生き残っていたら、この20世紀後半から21世紀に掛けた時代を、愚かな人類が地球環境を破壊した悪しき時代として歴史の教科書に記すことになるだろう。
僕らが歴史の授業で、過去の戦争やらのことを習い、昔の人たちのことを「なんでこんなバカなことしたんだ?」と思うのと同じように、未来の人たちは僕らの世代を「バカだなぁ~」と思うのだ。
いや「バカだなぁ~」程度では済まないかな。
僕らは、人類史上最悪の世代、になるだろう。

だが、その時代を生きている人間に、罪の意識はない。
その日その日のリアルな生活があるのだから。
後世のことまで考えて今日を生きるなんて、人類にはそもそも無理なのだ。
今までも、これからも。
残念ながら。

そして……
だからといって、僕は「エコ」を否定しない。
確かに「エコ」に地球温暖化を止める有効性はほぼない。
だがそれは、僕らの世代が完全なバカではなかったという「みそぎ」であり「贖罪」だ。
宗教なのだ。
1人1人が罪悪感から逃れることが出来るのなら、その宗教も悪くはないと思う。

まぁ、宗教であると同時に、商売道具なんだが。

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ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番・第3番
ラフマニノフ(セルゲイ), フィラデルフィア管弦楽団, ラフマニノフ, ストコフスキー(レオポルド), オーマンディ(ユージン)
BMG JAPAN


最近、ラフマニノフがマイブームなのだ。

とくに気に入って聴いているのが、ピアノ協奏曲の3番だ。
第1楽章がたまらない。
アシュケナージ、アルゲリッチ、ホロヴィッツ、ヘルフゴットなど、有名ピアニストたちの演奏を聴き比べて楽しんでいた。
もちろん協奏曲なので、指揮者の腕に左右される部分もあるし、録音された年代によって演奏は違ってくる。
それでも、聴き比べるとなんとなくピアニストの個性が分かる。

さすがにそつがなく逆につまらないアシュケナージ。
天才ゆえの完璧さでオーケストラを引っ張るホロヴィッツ。
女性ならではの繊細さというよりヒステリックさを感じるアルゲリッチ。
巧くはないけど魂の叫びを感じるヘルフゴット。

僕的には、ヘルフゴットの演奏が気に入っていた。
第1楽章8分経過したあたりの激しいピアノ連打。
ここに一番魂の叫びを感じたのはヘルフゴットの演奏だった。
ちなみにホロヴィッツの場合、なぜか冒頭からスローペースでオーケストラを引きずっていくせいで、この連打がずいぶん遅い9分あたりに来ているばかりか、スローすぎて凄みがまるでない。
もっと若いときの演奏は天才ホロヴィッツももう少し魂が叫んでいるのかな?

と、そんな時……
新たなピアノ協奏曲第3番のCDを探していて発見したのだ。
なんと作曲家本人の演奏だ。
セルゲイ・ラフマニノフ。
ロシア出身の作曲家であり、天才ピアニスト。
手がばかデカかったというラフマニノフが、1943年に亡くなる直前39年と40年に残した録音がCDになっていた。

早速購入して、聴く。
そして、驚いた。
第1楽章の出だしのテンポが速いのだ。
後世のピアニストたちが割とゆっくり叙情感たっぷりに弾き始める冒頭を、作曲家のラフマニノフ本人は、冒頭から苦悩と焦燥感を感じさせるハイスピードで弾き始める。
その演奏に引っ張られ、オーケストラもスピードを速めていく。
全体のテンポが速いので、例の連打は7分過ぎ。
鳥肌ものだった。

ふと思った。
モーツァルトやベートーヴェンの時代にも録音技術があったらなぁ~と。
僕らは彼ら天才の作曲した曲は聴くことは出来ても、本人が本当に意図した演奏を聴くことは出来ていないのかも知れない。
何しろ、当時とは楽器の種類も違ったり、音も違っている。
最近はモーツァルトやベートーヴェンの時代の古楽器を使ったオーケストラなんてのも出ているけど。

もしタイムマシンが出来たら、18世紀から19世紀のウィーンやらに飛んで、モーツァルトやベートーヴェンの生演奏を録音してきて欲しいなぁ。
タイムマシンの使い方は、最初はそれがいいと思う。

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4月13日のブログに「ご近所さんがモヤモヤ」という文章を書いた。
僕が離婚なのか別居なのかなんなのかご近所さんには説明が一切なしなので、みんなモヤモヤしているんだろうなぁ~という内容だった。

あれから2ヶ月弱……
ついにこの日がやってきた。

家に帰ってきたら、はす向かいの奥さんに声を掛けられたのだ。

奥さん「堀田さん、ちょっといいですか?」
僕  「あ、はい」
奥さん「ブログ発見しちゃいました」
僕  「!!!」

一瞬にして僕は頭の中が真っ白になった。

ブログを読んで頂いたということは……
僕が離婚したという事実はもちろん、AV観まくったとか、買いまくったとか、売りまくったとか、彼女が出来なくて寂しいとか、そういういろいろな事実が知れたと言うことだ。
そりゃもう、頭の中真っ白だ。

奥さん「楽しく読んでます」
僕  「……あ、そうですか。どうぞ読んでください」

僕はそんなマヌケな返答をし、そそくさと家に入ってしまった。
しかも、なんだか微妙な笑顔を浮かべながら。
だって、頭の中が真っ白だったのだ。

うぬぅ~、恥ずかしい。
なんとも恥ずかしいのだ。
しかも、向かいの奥さんには気まずい思いをさせてしまったような気もする。
わざわざ僕に声を掛けて、発見したと告げてくれたのに。
なんだか発見したことを告げて悪いコトしちゃった、みたいに感じてしまっていないだろうか?
ちっともそんなことないのだ。
だから、この場を借りて、謝ります。
ごめんなさい。
僕こそもっと明るいテンションで「そうっすかぁ? じゃあ離婚したって分かっちゃいましたか? ワハハハハ。そうなんすよ、離婚しちゃったんすよ~」ぐらいの返しが出来なければいけなかったのだ。
僕のバカバカバカ!
でも、とっさにそんな言葉は口に出てこなかった。
実に情けない男だ。

ということで……

これで、ご近所さんのモヤモヤは解消されていくのだろう、と思う。
ぜひ向かいの奥さんには、ご近所さんみんなに僕の離婚の事実やブログのことを伝えて頂きたい。
宜しくお願いします。

……って、直接お願いすればよいのだが、いかんせん僕は照れ屋さんなのだ。
なのでブログを通して、こんなお願いをしちゃっている。
歩いてお願いに行けば、10メートルもないのに。
本当にすみません。
こんな僕は、人間失格か?

いかん。
そっと、目立たないように、ここに住もう。
そうだ、それしかないかもだ。

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