そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです
村上 春樹
文藝春秋


村上春樹氏に対して行われたインタビューを1冊にまとめた書籍。

ここで村上春樹氏が一貫して述べていることが非常に興味深い。
彼は小説を「結末など自分でも分からずに書き進める」というのだ(いくつか例外的な作品もあるが)
とくにこの書籍前半に収められたインタビューの多くが行われた「ねじ巻き鳥クロニクル」~「海辺のカフカ」の時期の作品は、結末がはっきりしないことが多いが、その理由を彼はそのように説明しているのだろう。
けだしなるほど、である。
それが本当だとしたら(まぁ本当なのだろうが)すごいことだ。
氏曰く「意識の奥底に自分でも認識出来ない暗闇があり、そこに勇気を持って降りていって、人間皆が共有しているなにか根源的な『物語』をすくい取ってきて文章化するのが自分の仕事」とのこと。
そのようにして書かれた小説だからこそ、理屈では説明出来ない「なにか」が全世界の人々の心を打つのだろう。
理屈でこしらえたストーリーではなく、人々が無意識下で共有している物語。
……うーむ、勉強になる。

そんな村上春樹氏。
インタビューの中で、将来的にはドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」のような総合小説が書きたいと述べている。
で、実際総合小説に挑んだのが、昨今話題の「1Q84 1~3」ではないかと推察するのだが、果たして成功しているのかどうかというと甚だ疑問だ。
だがとにかくこのインタビュー集の中で、村上春樹氏が述べているひとことひとことが、等身大で分かりやすいようでいて、同時に到底凡人には到達出来ない天才の境地に達しているようで、たいへん興味深かった。

ノーベル文学賞、いつ獲るのだろうか。
欧米での評価の高さを考えれば獲るのは100%確実なのだが、出来れば存命中に受賞して欲しい。
ノーベル賞は往々にして遅すぎるきらいがあるのだ。

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ブルースの手術は成功。
予後を見るためこのまま1週間ほど入院する。

手術の結果、小腸に詰まっていたものが判明。
この「ドギーマン ベビーマウス」だった。
たしかにブルースはこの小さなネズミのオモチャがお気に入りだったのでたくさん与えていたのだが、クチャクチャ噛むだけで飲み込みはしなかったはず。
それなのに、今回に限って飲み込んでしまったようだ。
よほど腹が空いていたのだろうか?

二度と与えないことにしよう。

猫を飼っている方、この「ドギーマン ベビーマウス」には要注意ですぞ。

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ブルースが入院した。
今夜、手術する。

とはいえ、それほど大ごとではない。
猫によくある異物飲み込みによる腸閉塞。
2日前から元気がなくなり、嘔吐していたため、獣医に連れていったところ、血液検査とレントゲン写真撮影で腸閉塞だと診断された。
たしかにレントゲンを見ると、内臓に詰まった異物の影が写っていた。
いったい何を飲んだのやら?
以前からつまようじを見つけると噛んで飲むという異常行動をしていたブルースだが、あの影はつまようじではない。
いったい何を飲んで腸を詰まらせたのか?

開腹手術はリスクもある。
無事、手術成功して元気になりますように。

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一日経ってもLOSTへの怒りがおさまらない。

なんなんだあれ?
あんなんでクリエイターといえるのか?
そもそもこの手のドラマは、基本的に本質的な謎に答えを出すのが最低限のマナーでは?
そう、マナーの問題だ。
謎解きを放棄して良いなら物語なんてどうにでもなんとでも出来るじゃん。
でもそれじゃダメだから、古今東西の作家たちは全員苦労してきたはずだ。
かつての映画やドラマや小説の中から、少し考えただけでも僕は、素晴らしい謎の提示とあっと驚くような回収を果たした秀逸なストーリーをいくつも思い出すことが出来る。
クリエイターたるもの、そこに命を賭けるのだ。
で、失敗したら「バカ」と後ろ指指されれば良いのだ(ルーカスみたいに)
そもそも最後に「なるほど!」と膝を打てるからこそ、謎は提示して良いのだ。
それが最低限ストーリーテラーを名乗る条件だろう。
全体のビジョンがないのに勝手なストーリーを作るな、と言いたい。
というか、よくこんなものを作って堂々としていられるものだと思う。
J・J・エイブラムスとかいう男。
マナー違反もいいところ。
ストーリー作りに苦しんできた過去の英霊たちをバカにしている。
人として見苦しいわ!
なにがLOSTだ。
お前がLOSTだわ!

LOST擁護派に聞きたい。
なんなんすか?
結局なんなんすかあの島は?
あの光ってるところとか栓とか歯車はなんなんすか?
白熊とか妊婦死ぬとか真田広之とかウィドモアの目的とかなんなんすか?
もう全てにおいて、いったいぜんたいなんなんすか?
この地球上にあれがなんだか分かっている人、1人もいないんでしょ?

下らなさすぎる。
いいからもう忘れよう。
あんなドラマを見たこと自体を。
ワンダーガールズの「Tell me」を聞いて忘れよう。

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k-popブームの火付け役Wonder girlsの大ヒット曲「Tell me」をカバーした少女時代。
この映像を見ると彼女たちのダンスとそのフォーメーションの完成度の高さがよく分かる。
歌も完全に生歌、口パクではない。
このダンスのシンクロ率、ハンパない。
そのけなげさにグッと来る。

日本の芸能界、やばいな。
頑張る韓国美女たちに抜かれる日は近い。

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LOST。
最終回見ました。
その感想を端的に。

ないわ~(笑)

結局、最大の謎解きにはサジを投げている。
まかりにも「あの島は一体なんなのか?」に答えてくれるものと思っていたし、答えなきゃいけないのに、結局「ああいう不思議な島があったんです。あったんだから仕方ないんです。理屈はなんとなくしか説明出来ません」で終わり。
なんだそりゃ。
これだけ引っ張るだけ引っ張って、最後はだまし討ち。
雰囲気モノ、構成の妙、テクニックでうまいこと処理しただけ。
それじゃあ、ダメだ。
本質から逃げた。
ある意味、ルーカス以下。

結局、風呂敷を広げるだけ広げて、畳めなかっただけのこと。
いや、畳む気なんて最初からなかったんだな、やっぱり。
その刹那刹那面白ければいい、という結局場当たり的なストーリー。
あ~あ、くだらねぇ。
どんなに陳腐になろうが、それこそ夢オチだろうが、全員実は死んでいたでも何でもいいから、あの島の仕組みの説明で最後にきちんと勝負して欲しかった。
それが最低限ストーリーテラーの条件では?
だが、そこをこしゃくなテクニックで逃げられた。
ドラマのファーストカットとラストカットが一緒だからなんなのだ?
そんな小洒落た演出なんて、誰にでも出来る。
逆に本質の説明が出来ていない分、程度が低い。
要するに本来勝負すべきところから逃げた。
なにが「すべての謎が明かされる」だ?
ウソつけ。
最悪だ。

これはやっちゃダメなラストです。
ちゃんちゃん。

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駒八通りをはさんだ向かいで分譲住宅地の売り出しが始まった。

興味があるのでフラッと立ち寄ってセールスマンに話を聞いてきた。
全部で10~12区画程度。
大和ハウスの建築条件付き宅地で、土地込みで一軒あたりだいたい予算が1億だそうだ。
どうやらこの辺の土地はそんなに下がっていないらしい。
よしよし。

そもそもその土地は果樹園だった。
だが数年前、マンションの建築が決まり、建築確認板も掲示された。
しかしその直後にリーマンショックが世界を襲い、マンション工事は手つかずのまま凍結されたように見えた。
そして今になってマンションではなく分譲住宅地になったのだ。
土地の所有者とデベロッパー数社の間でいろいろあったのだろう。
ご苦労なことだ。
お疲れ様です。

建蔽率50/100の土地なので、戸建ては高さ8メートルまで。
ま、マンションが建つよりも見晴らしが良いので良い。
西側なのでいい感じに西日を遮ってくれれば良いし。

さて、全部家が建つまで何年かかるのかな。
道をふさぐような派手な工事だけは勘弁してほしい。

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ベートーヴェン:交響曲第9番
18世紀オーケストラ
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント


年末に向けた本業の忙しさに加え、6日に1回やってくる戦国IXAの合戦参戦も忙しく、日々時間に流されているうちに、年末のベートーヴェン第9演奏会のチケットを取っていないことに気付いた。

僕はクラシックを聴きに行くのは出来る限りサントリーホールと決めている。
立地、アクセス、設備、すべて申し分ないからだ。
そこでサントリーホールの年末に向けた第9演奏会のチケット状況を調べてみた。
すると、主な演奏会の良席はすでに埋まっている感じ。
うーむ。
やってしまった。
昨年も確かチケットを取り損ねたのだが、今年もか?
2年連続で歓喜の歌の生合唱を聴けないのか?

Freude, schöner Götterfunken,
歓喜よ、神々の麗しき霊感よ
Tochter aus Elysium
天上の楽園の乙女よ
Wir betreten feuertrunken.
我々は火のように酔いしれて
Himmlische, dein Heiligtum!
崇高な汝の聖所に入る

ちなみに写真は僕が一番気に入っている第9のCD。
実直な指揮者ブリュッヘンが18世紀オーケストラと共に作った至極まっとうな第9。
これを聞いて今年の年末も乗りきるとしよう……



※第9ではないが、ブリュッヘンの指揮する第5「運命」の動画があった。
 彼の「運命」も僕のお気に入りCDだ。




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駒沢公園で今日から東京ラーメンショー2010が始まった。

歩いて5分の場所でこのような大々的なイベントが行われ、ニュースやワイドショーで生中継されたりしているのは地元住民としてはたいへん喜ばしいことだが、いかんせん駒沢通りが混んで混んで仕方ない。
駒沢公園付近の駒沢通りは、一部、土日祝日の路駐が解禁されている。
そのせいか、休みとなると朝早くから路駐場所の争奪戦が行われる。
空き待ちのために二重駐車で待つ車も出てきて(そういう車に限って足立ナンバーや茨城ナンバーの軽だったりするのだが)ただでさえ狭い二車線道路なので渋滞の原因となる。
駐車場も満杯で、駐車待ちの車が左折レーンを占拠して行列していたりするので、普通に駅方向に左折したい車が直線用車線から強引に曲がったりしなければならなかったりする。
つまり、だ。
地元民は迷惑なのだ。
ま、そう思っているのは僕だけかも知れないが。
迷惑は迷惑だ。
20万人とか、そんなに来なくていいし。
どんだけラーメン好きなんだよ。
俺も好きだけど。
桂花とまこと家があればいい。

ついでにいえば、一風堂駒沢公園店はさぞかしこのイベントで迷惑していることだろう。
こんなラーメンイベントを真横の公園でやられて、普通の店に客が入るわけがない。
と思ったら、開幕日の今日、一風堂にも行列が出来ていた。
意味が分からない。
ラーメンショー行けよ。
すぐそばの普通の一風堂でわざわざ普通にラーメンを食う生理はなんなんだ?
まぁ、人それぞれなので僕がそんなことにいちいち口を挟む筋合いはないのだが。

明日、明後日も東京ラーメンショーは開催しているらしい。
平日なら今日みたいに混まないだろう。
フラッとジャージとサンダル履きかなにかで食いに行ってやろうかな。
それが地元民のせめてもの楽しみだろうから。

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僕が大好きな熊本ラーメン「桂花」が民事再生法を申請したようだ。

すまん。
もっと食べに行けば良かった。
もっと店に通えば良かった。
ピーク時の2005年度に12億円あった売上高は、09年度には9億6600万円まで落ち込んでいたらしい。
僕にひとこと相談してくれれば、3億円分ぐらい頑張って食べたのに。

ちなみに僕のラーメンランキング。
2位が「桂花」
1位は「まこと家」だ。

青物横丁の家系ラーメン「まこと家」
このねぎラーメンが絶品なのだ。



民事再生法を「まこと家」が申請しないように、頑張って店に通おう。
3億円分ぐらい食べなきゃ、だ。

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