そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



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シリーズの第2弾。
前作のことはほぼ忘れてしまったけど、「そこそこ面白いディズニーCG映画」ぐらいの記憶。
さて、その第2弾はどうなのか?
観てみた感想。

うーん……
なんか突き抜けない。
なんかたいして面白くない。
というわけで星は2つ。★★
期待しすぎたのかな。

働く母親、育児をする父親、みたいな現代的なテーマは面白い。
だけども、それをやりたいがために設定された物語が、いかんせん説得力に欠ける。
アイツはなぜイラスティガールを最初に活躍するヒーローにしなければならなかったのか、納得いく説明が実はない。
アイツはなぜヒーローたちを陥れようとしていたのか、兄との関係性を考えても、実はよく分からない、
全てが、「働く母親、育児をする父親」という今風のテーマに落とし込むための無理矢理な設定と物語に見えてしまい、たしかにアクションシーンのアイディアは面白いんだけど、それだけで説得力のない話になってしまっていた。
もっと正直に言えば、ストーリーがどうでもいい。
誰も何も得もせずかといって損もせず、追い込まれたり、人生を賭けた勝負に出ることもなく、なんとなくなぁなぁで進む物語。
これはね「策に溺れた」って奴かなぁ。
ディズニーがたまに見せる悪いクセね。
及第点を取りに行って及第点以下になってしまうというね……(笑)

というわけで、イマイチでした。
残念。

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Amazonプライムに来ていたので観てみた。
ゲイリー・オールドマンがアカデミー主演男優賞を獲った作品。
その感想。

これはね、名作だね。
星4つ。★★★★
まず史実である点。
ゲイリー・オールドマン演じるチャーチルの演技が(アカデミーメイクアップ賞を日本人辻一弘氏が獲った凄いメイクも含めて)とても凄い点。
この2点をもって、揺るぎない名作の風格をともなっていて、クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」と合わせて観ると、とても興味深い英国史映画となっている。
結局第二次世界大戦での連合国最初のポイントは、ダンケルクの撤退戦であり、チャーチルの戦う姿勢だったということが、よく分かる映画。
おまけに、アメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトのクソ具合も分かる(笑)。

というわけで、世界の近現代史に興味がある人にとっては、間違いなく面白い1本。
メチャクチャオススメ。
ゲイリー・オールドマンと辻一弘に乾杯!


補足
チャーチルもまた人種差別主義者的側面があったとのこと。
まぁあの時代の白人は誰しもそのような面はあったのかも知れません。
でも日本人の骨で作ったペーパーナイフを自慢していたルーズベルトほど酷くはないです。
許してあげましょう。

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ロッキーシリーズの最新作。
大傑作だった前作「クリード」の続編であり、「ロッキー4」の続編的でもある今作。
ロードショーで観て参りました。

はい、傑作。
星3つ半。★★★1/2
前作「クリード チャンプを継ぐ男」が素晴らしすぎたので、それに比べると幾分落ちるとは言え、素晴らしい出来だった。
やはりシルベスタ・スタローンはロッキーそのもので、ロッキーはこの世に実在するとしか思えないし、ロッキーをセコンドに付けたグリードが、30年前に父アポロをリング上で殴り殺した宿敵ドラゴの息子と戦う姿とか、そりゃ前のめりになるのも当然で。
しかも最後の最後にあのロッキーのテーマが高らかに鳴った日にゃあ、「ああもうどうにでもしてくれ〜」ってなるわけよ。
もう高まって高まって仕方ないので、やはりロッキーはボクシング映画の最高峰よね。
だいたいよ、ボクシング映画なんてそもそも、そんなに複雑なストーリーになるわけがないんだから、非常にシンプルな話なの。
そこもシンプルにグッと来ました。
いろんなのを背負った男たちが、リング上で殴り合って何か悟って成長するのよ。
それだけだよ。
もうそれだけでいい。
しかも今回の映画は落としどころがメチャ上手い。
このクリードのシリーズはこの先も期待出来る。
今度あたりロッキーが死ぬ話が来そうで怖いけど。
スタローンもいい歳だからなぁ。
オススメです。
もちろん前作「クリード チャンプを継ぐもの」を観ておいたほうがいいし、「ロッキー4」は早送りでも良いのでAmazonプライムとかで観ておいたほうが今作はより楽しめます。

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「シックスセンス」のシャマラン監督の最新作。
2001年の「アンブレイカブル」と2016年の「スプリット」に続く三部作完結作。
その感想。

めっちゃ面白かった。
星4つ。★★★★
ただし!
高得点が出たのは、前日の夜中に「アンブレイカブル」「スプリット」を続けざまに予習観賞したからだ。
あの2本の映画を「一度観たけどあんまり覚えてないなぁ〜」とか「なんとなく覚えてるから大丈夫でしょ?」ぐらいの感じで甘く見て観に行くと大変なことになるので注意!
実際、映画が始まるとおそらく意味が分からないんだろう、何人もお客さんが途中退場していった。
平日の午後は年配の客が多かったため、おそらく続編って事も知らずにヒマだからなんとなく見に来ちっゃたお客さんたちだったんだろう。
そりゃ無理ないよ。
意味分かんないさ、そりゃ。
でも、ガッツリ予習した上で観たらめっちゃ面白かった。
最後なんて、少し泣いてしまった。
シャマラン監督作では「ヴィレッジ」が抜群に好きなんだけど、あれも「シックスセンス」も一度観てオチが分かっちゃうと、ある意味終わりじゃん。
その点、このシャマラン監督三部作は相当耐用年数が高そう。
オススメだけど、観に行く前に必ず、必ず、「アンブレイカブル」と「スプリット」を観ることです。

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1977年のウッディ・アレンの映画。
この年といえば「スター・ウォーズ」公開の年で、アカデミー賞では「スター・ウォーズ」も作品賞にノミネートされていた。
僕なんかは子供だったので、そりゃアカデミー賞は「スター・ウォーズ」で決まりだろうと思っていたのだが、この「アニー・ホール」に最優秀作品賞は獲られてしまったので、心底憎んでいる因縁の作品。
そのせいか今まできちんと観たことがなかった。
50歳になった今、(おそらく)初鑑賞。
その感想。

うん、作品賞にも納得だわ。
「スター・ウォーズ」なんかよりコレが獲るのも分かる。
星3つ半。★★★1/2
ウッディ・アレンってこんな作風だったっけって言うぐらいポップでメタ構造で構成が上手くて最高だった。
そしてなんといってもダイアン・キートンが可愛い。
これでアカデミー主演女優賞獲ってるんだけど、とにかく可愛い。
このときもう30歳ぐらいなんだけど、とにかく可愛い。
「ゴッド・ファーザー」は置いておいて、今までダイアン・キートンの良さなんてまったく分からなかったのだが、最高だ。
ダイアン・キートンのための映画だな。
良いものを観た。


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