そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



もしも昨日が選べたら

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


日曜の映画鑑賞2本目。
「硫黄島からの手紙」の自爆ドカーンに気が滅入っていたので、軽い映画を選ぶことに。
そこで、選んだのがこの作品だ。

いやぁ、すっかりやられた。
軽いコメディータッチのラブストーリーかと思っていたのだが、これがかなりいい映画だったのだ。
最後の方では泣いてしまったし。
いろいろ考えさせられたし。
ある意味、かなりシリアスな人間ドラマだったりするし。
オチこそ「脚本家が一番やっちゃダメ」といわれているアレなので、「ええ~!?」ではあるが、その分を差し引いても、なかなかいい映画なのだ。

アダム・サンドラーが主演だ。
ケイト・ベッキンセールは「パール・ハーバー」の頃に比べて、ずいぶん綺麗になった気がする。
僕的には「ロード・オブ・ザ・リング」でサムを演じたショーン・アスティンが出てくるのが、ちょっと嬉しい。
僕的には「ディア・ハンター」で狂気じみたロシアンルーレットをやるクリストファー・ウォーケンが出てくるのが、ちょっと恐い。

ストーリーは、ひとことで言えば、魔法のリモコンの話だ。
このリモコン、人生を早送り出来るのだ。
つまり、いやなこと、面倒なことを、体験せずに早送りで飛ばせちゃうのである。
僕が「硫黄島からの手紙」の後半を早送りしたように。
そんでもって、人生早送りしちゃえばいいかというと、そうでもない……という話だ。

で、この映画、邦題は「もしも昨日が選べたら」だ。
原題はシンプルに「Click」なのに、日本の配給会社が、こんな邦題を付けたのだ。
そして、この邦題に、僕は大いに異議がある。
だって、映画に出てくるリモコンは、そもそも昨日なんか選べやしないのだ。
大ウソもいいところなのだ。
僕はこのタイトルの先入観で「昨日を何度もやり直しできる話だろうな」と思っていた。
だが、そんな映画ではない。
皆さん、邦題にダマされないように。

オススメです。
この映画は早送りしないで観てください。

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硫黄島からの手紙 期間限定版

ワーナー・ホーム・ビデオ


なんたって「硫黄島からの手紙」である。

アカデミー作品賞にノミネートされたクリント・イーストウッド監督の最新作だ。
今やハリウッドスターとなった渡辺謙さんが主演。
嵐の二宮和也くんの演技は高い評価を得たと聞く。
DVDを買って以来、いつ観ようか、いつ観ようか、と楽しみにしていた映画なのだ。
なかなか時間がなくて、今日まで観れなかったのだ。

その映画を、ついに、今さっき、観た!

いや、正確に言うと、一応観た。

いやいや、もっと正確に言うと、一応観たのだが、よく覚えていない。

いやいやいや、というよりも、正しく言うなら、観るのを途中でやめたような気がしないでもない。

いやいやいやいや、もうこの際、正直に告白しよう。
僕はこの映画、途中で断念しちまったのだ。

映画が始まって1時間ちょっと経ったあたり。
日本兵が手榴弾で自決していく場面があるのだ。
自分で手榴弾を点火し、胸に抱え込んで、ドカーンと自爆して木っ端みじんなのだ。
それも、次から次へ、ドカーン、ドカーン、ドカーン、と。
ドカーンのあとは、もうグッチャグチャのグッチョグチョなのだ。
こういうのに、僕は弱い。
とてもじゃないが観ていられなくなったので、そこから先は、早送りで観てしまった。
我ながら、ヘタレである。

というわけで……
クリント・イーストウッドさん、ごめんなさい。
二度と「硫黄島の手紙」、僕は観ないと思います。
でも、早送りで一応最後まで観たので、何となくあらすじは分かりました。
いい映画だったような気がします。
これで許してください。

「ディア・ハンター」を思い出した。
アカデミー作品賞に輝いたあの名作も、僕は途中で挫折して、早送りしてしまったのだ。
もちろん、ロシアンルーレットの場面で、だ。
ありゃあ、イカンだろ。
あんな緊張感、とても耐えられん。

「硫黄島からの手紙」も「ディア・ハンター」も映画館に観に行かなくて、本当に良かったと思う。
映画館であんなもの観させられたら、まさに拷問だもん。

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日曜日の朝6時に目覚めてしまった。

テレビで「時事放談」をボ~っと見る。
煙草を買いに、近所の酒屋の前にある自販機まで軽い散歩。
熱い風呂に入って、ひと息つく。
湯上がりに、ニュースを見る。

いかん!
これでは、まるでじいさんだ。

ipodをコンポにセットして音楽を聴くことにする。
ランダムプレイで適当な曲が選ばれる。
流れてきたのは、美空ひばりの「愛燦燦」

いかん!
じいさん化が進行している。

僕のipod nanoには、今733曲入っていて、大半が洋楽だ。
なのに、3曲だけ入っている美空ひばりがいきなり掛かるとは。
だが、日曜の朝に聞くひばりは、なんだか心地良い。
「柔」も聞いてみよう。
「川の流れのように」はやっぱりいい。

いかん!
これでは完全にじいさんではないか。

というわけで、日曜日、ヒマなのである。

テレビ業界にゴールデンウィークはない。
今日「昭和の日」は、僕にとってはただの日曜日だ。
明日の振り替え休日は普通に働くし、5月3日からの4連休も関係ない。
5月6日の日曜日が、また普通に日曜日なだけだ。
そして、時には日曜日に会議が入ったり、締め切りに追われたりもするので、決まった休みはないに等しい。

しかし、今日は休みだ。

さて、何をしよう?
また溜まりに溜まった映画のDVDを見ることにするかな。
そろそろ「硫黄島からの手紙」も見ておかなきゃいかんか。
「Lost」のシーズン2も買ったまま見てないし。
読んでいない本もたくさん溜まっている。
海水魚の新しい水槽を見に、ショップまで出掛けるか。
丹沢まで釣りにいくことも出来る。
……うーん。
どうしよう?

そんな風にいろいろ考えているうちに、眠くなった。
また寝るのか?
寝よう。

どうせ3時間ぐらい寝たら、勝手に目が覚めるのだ。
じいさんとはそういうものだ。

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ブログを始めて一ヶ月以上経った。

嬉しいことに、意外に多くの人が毎日訪れてくれている。
今では、毎日100人ぐらい読んでくれているのだ。
こんな、まるで役に立たない、ろくでもない文章が書き殴られているのに、だ。
多くの人に読んでいただき、とてもありがたい。
厚く御礼申し上げます。

そこで、今日は皆さんに僕からのプレゼントとして、とびきり美味しい料理を紹介したい。
秘伝のレシピを、特別に公開しちゃうのだ。
どこの一流シェフも教えてくれない、特別料理だ。




その名を「納豆トースト」という。



「なんだこのグロテスクな食べ物は!?」とお思いだろう。
実際、ものすごくグロテスクだ。
食べている最中に、納豆がボトボト落ちたりする。
いや、いかん、過小に書いてしまった。
正確には、ボットボトン!とか、ボットボトネチョッ!と落ちたりするのだ。
女の子は彼氏の前でこんなものを食べない方がいい。
100年の恋も冷めるぐらい、グロテスクだからだ。
食べている物体がそもそもグロテスクなのだが、食べている姿も大いにグロテスクなのだ。
口から糸を引いて、しかも、熱いのでハフハフしてしまうのだから。

……だが、美味い。
美味くて美味くて仕方ないので、グロテスクにはこの際、目をつぶるのだ。
長い人生、たまにはそういうシビアな決断をしなければならないときもある。

【納豆トーストの作り方】
1/納豆1パックを付属のタレとカラシを使って作り、よーくかき混ぜる(しつこく100回ぐらい)
2/その納豆にマヨネーズをたっぷり加えてさらに混ぜる。
3/食パンを一枚、2分弱、焼く。
4/3で軽く焼けたトーストにバターを塗り、その上に2で作ったマヨ納豆を乗せて、トースト全面に広げる。
5/いちばん上に「とろけるチーズ」を一枚乗せる。
6/もう一度、2分ほど焼けば出来上がり。

焼きすぎると、ものの見事に、こげる。
また、焼きが甘いと、食べてる最中に崩壊する。
崩壊してテーブルがネッチョネチョの納豆にまみれたりする。
なので、焼き時間に関しては自分で試行錯誤してみよう!
きっちり上手くジャストミニッツで焼ければ、最後まで崩壊せず、ボットボトも最小限で済む場合がある。

さぁ、明日からみんなで納豆トーストを食べて、グロテスクファミリーの仲間入りだ!

アレンジとして「七味唐辛子をまぶす」という手法もあることを、最後に付け加えておこう。

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今日は音楽の話題。

「所さんの世田谷ベース」の中で所ジョージさんが「カッコいいぞ!」と絶賛していたCDが2枚ある。
どちらも、日本ではなかなか聞く機会がなく、手に入れにく~いアジアのCDだ。
1枚は、マレーシアのCDで「Malaysia Hits 2」
もう1枚は、韓国のCDで「RENDEZVOUS」

所さんもネットで探して購入したと話していたこれらのCDが気になり、僕も探してみた。

しかし、マレーシアのCDはどう探しても見つからない。
「Malaysia Hits 2」だ。
誰か、もし売っているのを知っていたら教えて欲しい。

で、もう1枚の韓国CDは何とか発見。
それが、このCDだ。
韓国の女性ヴォーカリストMinaのデビューアルバム「ランデブー」

★RENDEZVOUS★

国内では取り扱いが少ないらしく、今はこの店でも品切れだ。
ただし、iTunes Music Storeでは、アルバムまるごと購入することができる。

聞いてみると、確かにカッコイイ!
韓国版の倖田來未とか安室奈美恵といった感じか?
曲調はなんだか古臭いようでいて、新しい感じもし、実に不思議なカッコ良さ。
韓国語って意外にこういうアップテンポの曲に合うんだなぁ。
いやぁ、気に入った。
とくに所さんが絶賛していたのは、3曲目の「電話に出て」という曲だ。
ジュディ・オングの「魅せられて」の「♪南に向いてる窓を開け~」の部分になんだかメロディが似ていて、これがそうとうカッコイイ。
ダサカッコイイといえばいいのかな?
うーん、文字では伝えにくい。

同じMinaという歌手のアルバムは3枚出ているみたいで、2ndアルバムは今も買える。
これも、同じくカッコイイぞ!

★RE:TURN 2 MINA★

ちなみに僕は3rdアルバムも入手した。
これまたカッコイのだ!

韓国のMinaという歌手のアルパムは、これからもチェックすることにしよう。

で、問題は「Malaysia Hits 2」だ。
だれかマレーシア旅行に行ったとき、探してきてくれないかなぁ。
もう、人頼みしかない。
そもそもマレーシアが一体どこにある国かさえ、僕には正確には分からないのだから。

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トラウマ3部作も、いよいよ完結編。

「バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3」や「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」のように見事に完結できるのか?
それとも「スター・ウォーズ/エピソード3」のように酷い終わり方をするのか?
「スパイダーマン3」はどうなのか?
「パイレーツ・オブ・カリビアン」は第2作の段階で僕はもうダメだ。
「ダイ・ハード4.0」ってどうなってんだ?
「ロッキー」なんて6作目かよ!

……ということで、トラウマ3部作完結編「ゴキブリが嫌い」の理由だ。

ズバッと書こう。

ゴキブリが飛んで、僕の顔にとまったのだ。

くぅぅっ!
思い出しただけで腹が立つ。

あれは小学6年生のころだったと記憶している。
部屋の本棚にでかいチャバネゴキブリを発見した。
僕は、新聞紙を丸めて、ヤツに近づいた。
そしたら、気配を察知して、ヤツは飛んだ。
パタパタパタ、と。
で、僕の顔に、とまったのだ。

それ以来、僕はゴキブリを憎悪している。
怖いわけではなく、憎んでいるのだ。
よって、ヤツらを見つけたら、完膚無きまでに叩きのめす。
ゴキブリホイホイの中で、まだ息のあるゴキブリを発見したら、ロウソクのロウを垂らしてイタぶったりもする。
ああ、ゴキブリが憎い!
なぜ、顔にとまったのだ?
「ギャ~!」と叫んでしまったじゃないか?

小さい頃から虫が好きで、カブトムシやクワガタはもちろん、ナナフシやタガメや蚕まで飼っていた僕。
家の中でクモを見つけたり、迷い込んだ蛾がいたりしても、決して殺さず、家の外に出してやる心優しいファーブル昆虫記のような僕。
だが、ゴキブリだけは別の話だ。
あいつらは、昆虫じゃない。

新築して3年。
この家にも、小さなゴキブリがたまに出没するようになってきた。
しかし、僕は一生を賭けて、奴らを叩きつぶす。
あれ以来ヤツらもビビッているらしく、僕の前で、飛んだことはない。

ゴキブリに悩まされている可愛い女の子。
僕に相談して欲しい。
すぐに叩きのめしに行ってあげよう。

ただし、一人暮らしに限る。

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ジョーズ 30th アニバーサリースペシャル・エディション

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン


早速、トラウマ第2弾。

僕は子供の頃からずっと海が苦手だった。
底に足がつく浅いビーチなら、全然平気なのだ。
だが、足がつかなくなると、途端に怖くなる。
だから、海水浴なんて、ほとんど行かなかった。

大人になって、だいぶこの恐怖心は解消され、海外や伊豆でシュノーケリングツアーに参加出来るほど回復したのだが、それでもやっぱり深いところは怖くて、例えばオアフ島のハナウマ湾でシュノーケリングをしても、ちょっと沖の深いところに行くと途端に緊張するし、フィジーの孤島のヴィラに泊まったときは、遠浅のサンゴ礁のビーチが急に深く落ち込むあたりで途端に寒気がして引き返すなんていう羽目になる。
つまり、スキューバダイビングは一生無理ということだ。
深いところに潜るなんて、ありえない。

そして僕のこの海への恐怖心は、完全にこの映画「ジョーズ」のせいなのだ。

1975年公開のスピルバーグの傑作だ。
当時、僕は7歳。
そして、この映画こそ、僕が生まれて初めて観に連れて行ってもらった洋画なのだ。

それまで、幼稚園の教室で「マジンガーZvsデビルマン」みたいなアニメ映画を観たり、映画館では東映マンガ祭りしか観ていなかった7歳のちびっ子が、生まれて初めて観させられた洋画が、こともあろうに人食いザメだ。
いきなり女の人が夜の海でサメに食われ、発見された死体にはカニが群がっているのだ。
沖を無人で漂うボートの底から、いきなり死人の顔が飛び出すのだ。
そんでもって、バカでかいサメがドッカーンとボートに乗ってきて、屈強な船長をパクパクくわえて食べちゃうのだ。
そんなものを映画館のドでかいスクリーンで、7歳のちびっ子に観せちゃダメだろ。

父はどんなつもりでこんな映画に僕を連れて行ったのかと思う。
たぶん、自分が観たかっただけだろう。
だが、そんな父の無邪気な選択のせいで、僕はそれ以降、海がとことん怖くなり、その結果「海」の対極の「山」に活路を見出し、高校時代にはついに山岳部にまで入ってしまうほどの山男になってしまうのだ。
もし7歳で「ジョーズ」さえ観ていなければ……
サーファーになって、モテモテだったかも知れないのだ。
とことん、悔やまれる。

さて、次回はゴキブリの話だ。
コレはコレで、僕はとてもひどい体験をした。
しかし今日はここまでだ。
人食いザメの夢を見ないよう、今から軽くギャグマンガでも読んで頭を切り換えなければならないからだ。

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ある女の子から「健康診断を受けた」と聞いた。
看護士が下手くそだったため、採血のとき、注射針を2回も刺されたらしい。
そりゃお気の毒に、という話だ。

で、思い出したのが、僕が注射嫌いになった理由だ。

あれは小学4年生ぐらいの時だったと思う。
当時岐阜県に住んでいた僕は、ある日、母に連れられ、バスに乗ってちょっと遠くの大型病院に行った。

医師の前に連れて行かれると、僕は両腕のシャツの袖をまくられた。
すると看護婦さんが、僕の腕にマジックペンで、文字を書き始めたのだ。
羊、犬、猫、化繊、ダニ、じゅうたん、畳、etc……
片腕に8つ、両腕で16。
僕の両腕に、いろんな文字が等間隔で並んだ。
僕はいったい何が始まるのかと思っていた。
すると、その直後、信じられない光景が!
銀色のトレーに載って、なんと注射が16本出てきたのだ。

それは、アレルギーの検査だった。
マジックペンで書いた文字の横に、それぞれに対応する注射を射つのだ。
羊のところに、羊の注射。
犬のところに、犬の注射。
猫のところに、猫の注射だ。
僕はこうして16本連続で注射を射たれたのだ。
まだ10歳だ。
たった10歳だぞ。
ああ、なんて可哀想な10歳だったんだ、僕は!

赤く腫れるとそのアレルギーがあると判明するらしい。
だが、そんなこたぁ知ったこっちゃない。
こっちは16本連続注射なのだ。
針で腕を16ヶ所ブスブス刺されたのだ。
軽いパニックだ。
たぶん、泣いたと思う。
いや、泣いたどころか、泣きじゃくったに違いない。
だが、よく覚えていないのだ。
もしかすると、失神したのかも知れない。

こうして、僕は注射嫌いになった。
あんな仕打ちを幼少時代に受ければ、誰でも注射嫌いになるだろう。
今でも注射が嫌いゆえ、風邪ひいたぐらいじゃ絶対医者なんて行ってやらないのだ。

ちなみに、僕にはあと2つ、トラウマがある。
「海が怖い」と「ゴキブリが嫌い」だ。
前者には映画「ジョーズ」が関係していて、後者には少年時代のある出来事が関係している。
それについては、またいつか気が向いたら書くことにしよう。
今日は、注射のことを考えるだけでいっぱいいっぱいだからだ。

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犬たちがいなくなった日曜日の夜。
久々に時間が取れたので、溜まりに溜まった映画のDVDを観ることにする。

「硫黄島からの手紙」にしようかとも思ったが、気が滅入りそうだ。
そこで、まずは「プラダを着た悪魔」を選んだ。
これなら日曜日の夜、必要以上に落ち込む心配もないだろう。

地下のシアターをセッティングし、缶コーヒーやら煙草やら灰皿を持ち込み、いざ鑑賞。

プラダを着た悪魔 (特別編)

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


観て気付いたが、この映画、挿入歌がマドンナなのだ。
それだけで僕にとっては株が高い。
中身はあからさまな女性向けのサクセス&ラブストーリーだけど、僕にもそこそこ楽しめた。

ただ、男から見て「こうなりたい」というイイ男がいっさい出てこないのは残念。
女から見たイイ男は出てきているのかも知れないが、その辺は男の僕には理解不能。

で、この映画、なんだかんだ言ってメリル・ストリープの存在感に尽きる。
それだけで観る価値ありだ。
彼女は素晴らしい。

2本目。
昨年、数々の映画賞を受賞したアニメ「時をかける少女」をチョイス。

時をかける少女 通常版

角川エンタテインメント


うーん。
面白いんだけど、さすがに38歳が観ると、こそばゆい。
まさに「ザ・青春」って感じで、ところどころかゆくなる。

しかし、とても良く出来た映画だ。
映画賞を総なめにしたのも納得。
バッハの「ゴールドベルグ変奏曲(グレン・グールドの演奏が有名)」を使っているのも、僕としてはポイントが高い。

ご存じの通り、筒井康隆原作の「時間が戻る」話なんだけど、そこにある「時間は決して戻らない」っていう逆説のメッセージは、主人公の行動や感情を通して高いレベルで伝わってくる。
つまり……
今、この瞬間は戻らない。
今、この瞬間に決断しなければならない。
そういうことだ。

ただ、ところどころ青春しすぎていて、こそばゆいのだ。

この映画、大のオトナは夜中にこっそり1人で観るのが良いかもなぁ。
そうすれば、「ザ・青春」にゾクゾクして、思わずニンマリして、「昔は良かったなぁ」「高校時代に戻りてぇなぁ」なんて感傷にふけっても、悟られる心配もないからね。

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毎月第3日曜日。
別れた元妻に引き取られた愛犬2匹に、会わせてもらえる日だ。

朝、元妻の家まで、犬を迎えに行った。
月に一度しか会えないけど、2匹は僕を覚えている。
嬉しそうに、我先にと、僕の車にジャンプして乗り込む。
自宅までの帰り道、2匹は僕のひざの上に乗っている。
運転しにくいったらありゃしないのだが。

一匹は、ウエストハイランド・ホワイトテリア。
もう一匹は、トイプードルのレッド。
もう、7歳と5歳になる。

駒沢公園に散歩に行った。

僕の家から駒沢公園は、歩いて5分ぐらいと近い。
駒沢オリンピック公園は、たしか5年ぐらい前、日本で初めて公共の無料ドッグランを設置した公園だ。
このドッグランに犬たちを連れて行きたいから、僕は数年前、今の場所に家を建てることにした。
元妻に2匹とも引き取られた今となっては、この場所に家が建っている意味はあまりないのだが……

日曜なのでドッグランには、わんさか犬が集まっている。

ドッグランの入り口は二重扉だ。
この二重扉の意味が分かっていないダメな大人が多すぎて、辟易する。
中で放されている犬が逃げ出さないための二重扉なのだ。
つまり、扉を2枚、同時に開けてはならない。
なのに、ほとんどの飼い主は、そんなこと知らない、というか思いもよらないのだろう。
平気で片方の扉が開いているのに、もう片方の扉を開けて自分の犬を中に入れようとする。
なぜ二重になっているのか、そんなことさえ、疑問に思わないのだ。
ま、世の中そんなもんだが。

ドッグランで1時間ほど過ごし、帰宅。



愛犬たちと過ごせるのは、今日の夜まで。
今度会えるのは、一ヶ月も先だ。

今から、2匹と一緒に、ベッドで昼寝することにする。
そんな日曜日。

明日からまた仕事だ。

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信号待ちのとき、ふと隣を見ると、こんな車が。
写真ではちょっと分かりにくいのだが、「警察犬」の登録証を付けている。
どうやら、警察犬を育て、運んでいる人の車らしい。

見たところ、普通の白いワゴン車だ。
運転席以外、後部の窓には真っ黒なスモークを貼っているので、車内は見えない。
車の中に警察犬がいるのだろうか?
勇猛な顔をしたシェパードやドーベルマンたち。
ああ、見てみたい。

しかし、警察犬を見ることは出来なかった。
その代わり、運転している人を見た。
サングラスをかけた怖そうなおっさんだった。
しかも、運転中なのに、携帯片手にしゃべっている。

……それって、道路交通法違反じゃないか!
僕は去年の秋、運転中に携帯でしゃべっているところをパトカーに見つかり、1点減点されたぞ。

警察犬たちよ、そのおっさんをまず捕まえろ!

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どこかで誰かが話しているのを聞いたのだ。
爪磨き。
磨くと爪がピッカピカになるという。

早速購入し、夜中にこっそり磨いてみた。
たしかに僕の爪はピッカピカになった。
光を反射して、爪がピッカピカ光るのだ。

……で、
だから何なのだ?
分からない。

1個1000円。
予備のため、2個買った。
何のための予備だか分からないが。

たまに僕の爪がピッカピカしていたら、前日の夜中に、1人寂しく、こっそり、爪を磨いたのだ。
だから、そっとしておいてくれ。

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我が家には、海水魚とサンゴを飼っている小さな水槽が3本ある。

写真はカクレクマノミとソメワケヤッコの水槽だ。
このほかに、カクレクマノミとナンヨウハギの入ったいわゆるベタな「ニモ」水槽と、ヨスジリュウキュウスズメが1匹だけ入っている超小型水槽がある。

この海水魚たちが今の僕の同居人なのだが、そろそろ何とかしないとマズイ。

まず、魚たちが成長して水槽が狭くなってきた、というのがある。
一番大きくなったナンヨウハギ(映画「ニモ」のドリー)なんか、人間的尺度でいえば、4畳半の部屋に24時間閉じこめられているような状態だ。
また、家の中に水槽が3本点在しているので、世話が大変だ。
その上、全部よごれまくっており、掃除するのも限界で、そうとう見た目が悪いのだ。

というわけで、大きな水槽に一本化することを考えている。
ところが、海水魚飼育は大変な趣味で、水槽を大きくすると、いろいろ大変なのだ。

まず、重い。
ヘタをすれば、総重量1トンを超える。
床が抜ける心配があるので、設置場所に制限を受ける。

次に、高い。
水槽や周辺機器自体がそもそも高価で、凝り始めれば軽自動車1台分ぐらい軽くかかる。
それに加え、ランニングコストもバカにならない。
サンゴの飼育には強烈な光が必要で、電気代はすごいことになる。
また、ライトの熱で海水が温まってしまうため、水を冷やす専用クーラーを設置して水温を26度前後にピタリと保たなければならない。
ライトで熱しつつクーラーで冷ますなんて、エネルギー効率が悪すぎる。

さて、どうしたものか?

この海水魚飼育によるエネルギーの無駄遣い自体が、地球温暖化につながる。
そして地球が温暖化すると、本州の海にもサンゴ礁が育ち、カクレクマノミやナンヨウハギなど南洋の魚たちが、湘南やら御宿やら、関東近郊のビーチで普通に見られる、なんてことが起こり得る。
飼育を続けると将来近所の海で見られるようになる魚をわざわざ飼っている。
こういうのを矛盾というのだ。
矛(ほこ)と盾(たて)だ。
何でもつらぬく矛と、何も通さない盾。
古代の人はうまいこと言ったものだ。

そんなことを思いつつも、飼育自体は止められない。
一度世話すると決めた小さな命たちなので、最後まで責任を取らなきゃ。
ナンヨウハギなんかはヘタすりゃ10年、20年生きるらしい。

将来、サンゴ礁が出来た湘南のビーチに魚たちを放してやる日が来るのかなぁ。

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スター・ウォーズ コンプリート・セット (Amazon.co.jp仕様)

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン



日曜日。
久々にスター・ウォーズファンクラブの連中が我が家に遊びに来た。

スター・ウォーズと僕との密接な関係については、このブログの左下の方にリンクが張ってある「リトルファルコン」のホームぺージを見ていただくとして……
とにかく、男女10人ばかりの有志メンバーが集まったのだ。
平均年齢、37、8歳である。

昼から酒を飲み、肴をつまみ、wiiでボーリング大会をやったりして。
そして、いよいよ全員で地下のホームシアターへ。
我が家には地下に作り付けの120インチのシアターがあるのだが、そこで、全員で映画を観て、あーだこーだ言うのだ。
で、その基本的なコンセプトは、懐古である。

今日みんなで観た映画名場面の主なリストは以下だ。

「スター・ウォーズ/エピソード4」のラストの戦い
「スター・ウォーズ/エピソード3」の冒頭数分、及びその他シーン
「レイダース/失われたアーク」の冒頭、及び後半のトラックチェイス
「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」の冒頭、及びラストの橋
「スーパーマン・リターンズ」のオープニングと、ジェット機救出
「スーパーマン」のオープニングと空中散歩
「ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間」のボロミア死亡シーン
「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」のボロミア演説シーン
「ライトスタッフ」のラスト
「E.T.」の自転車チェイス~エンディング
「未知との遭遇」のエンディング
「ジョーズ」の冒頭とラスト
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の最初のタイムスリップ
「バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2」のラスト
「バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3」のラスト

さて、この中に1つだけ、みんなで「ひでぇ~」とゲラゲラ笑い、ツッコミ入れまくり、見終わったらすっかりゲンナリしちゃった作品があります。
どれでしょう?

答えは「スター・ウォーズ/エピソード3」。
あんな駄作を僕はほかに知らない。
スター・ウォーズファンクラブだからといって、みんな「エピソード3」を認めていないのだ。

まぁ、そんなことはどうでも良くて。

その他の映画は、全て、最高だ。
観ていると、思わずみんな涙ぐんだりして。
「ジョン・ウィリアムスの音楽は最高だ」
「今、こんなに楽しみに続編を待つ映画ってないね」
「バック・トゥ・ザ・フューチャーの脚本はすごい!」
そんな風に、平均年齢37、8歳たちは昔を懐かしみ、今の映画を愚痴りまくり、ようやく23時前にお開きとなった。

でも、80年代の映画って、良かった。
しみじみそんな風に感じた日曜日だった。

さて、明日の昼が締め切りの分厚い台本書きがある。
うーむ、まずい。
いつ寝て、いつ書くのだ?

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休日に、1人でパスタを茹でた。

僕は料理なんか出来ない。
でも、パスタだけは作ることが出来る。
そもそもパスタを作ろうと思ったのは、村上春樹の影響だ。
なんて作品だったかは忘れてしまったが、村上春樹の小説に出てきた主人公のパスタを作る描写がひどく格好良かったので、たしか20歳ぐらいの頃、初めて自分で借りた西武新宿線中井駅から徒歩10分の小さなアパートで、僕はパスタを作るようになったのだ。

その後、たまにパスタを茹でたりしていたと思うが、なぜかここ10年以上作っていなかった。

だが、一人暮らしになって4ヶ月あまり。
外食したり、出前を取ったり、コンビニ弁当やサトウのごはんや納豆トーストばかり食べていてもさすがに虚しいので、ふと思い立って、久しぶりにパスタを作ってみた。

そして思った。

1人で食べるパスタも虚しい。

だから、作るのやめたんだ、たぶん。

誰かとびきり可愛い女の子を家に招いて、茹でてあげるパスタは美味しいんだろうなぁ。

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