そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



パレード
プリンス&ザ・レヴォリューション
ワーナーミュージック・ジャパン


ヤバイ。
プリンスヤバイ。
プリンスヤバイヤバスギル。

なぜかプリンスが熱い。

たぶん2007年の今、プリンスなんかに熱くなっているのは日本でただ1人だろう。
なぜなのか自分でもよく分からない。

アルバム「パレード」
ヤバイ。
パレードヤバイ。
パレードヤバイヤバスギル。

これぞ「人類史上もっとも格好いいアルバム」なんじゃないだろうか。
大まじめにそんなこと思ったりして。

ヤバイ。
オレのアタマヤバイ。
オレのアタマヤバイヤバスギル。

暑さで頭がおかしくなったのだろう。

だが格好いいぞ。
マジで。

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どこのブログにも書いてあることだが、とにかく暑い。
これが温暖化現象の1つなのかどうかは分からないけど。
まぁ「末期的だな」という感じはヒシヒシ伝わる。
こりゃダメだって感じ。
人類滅亡の序曲って感じ。
とかいいつつエアコンは決して手放さない。
僕も、あなたも、世界中のみんなが。

まぁ、そんなことはさておいて。

昨日「暑さのせいでレールが伸びて電車が立ち往生」なんてニュースがあった。

で、思い出した。
この「暑さでレールが伸びる」で、僕も子供のころ大変な目にあったのだ。

あれはたしか小学校5年生の夏休み。
10歳だか11歳の僕は、大分、福岡、滋賀の親戚の家を回るちびっ子一人旅に出発した。
あの当時、僕は鉄道が好きだったのだ。
お恥ずかしいことに今でいう「鉄ちゃん」だった。
なので、国鉄の時刻表を片手に1人で電車を乗り継いで旅をしたのだ。

まずは名古屋駅から寝台特急ブルートレイン「富士」に乗り、大分へ。
大分の親戚の家に泊まり、今度は福岡へ。
福岡の親戚の家に泊まり、そこから最後は滋賀の親戚の家を目指した。

普通、福岡から滋賀に行くなら新幹線でまっすぐ京都に出る。
でも鉄ちゃんだった僕はどうしても特急「まつかぜ」に乗りたかったのだ。



山陰線特急「まつかぜ」
この特急が子供心にやたら格好良かった。
日本海側の島根、鳥取を通って京都へ向かうディーゼル特急だ。

僕は意気揚々とこの「まつかぜ」号に乗り込んだ。
そして運悪くその日こそ、山陰線が「暑さでレールが伸びた」日だったのだ。

たしか鳥取駅だったと思う。
「まつかぜ」は突然ホームに長時間停車を始めた。
そして「暑さでレールが伸びて曲がっているため出発が遅れます」とのアナウンス。

僕は焦った。
何しろ滋賀の親戚の家にたどり着くには結構ギリギリのスケジュールを組んでいたのだ。
ホームで時刻表と必死のにらめっこ。
そして現在置かれている状況が判明。
ここで特急が1時間遅れると、京都駅から親戚の家まで行く最終列車が終わってしまう。

ヤバイ!
すでにダイヤは45分以上遅れている。
僕は滋賀の親戚の家に連絡を入れようと思った。
当時はもちろん携帯電話なんてない。
ホームの公衆電話を見つけた。

だが僕はたった10歳か11歳だったのだ。
自分ではオトナだと思っていたが、相当コドモだったようだ。
焦りからか冷静な判断が出来なかった。
僕は10円玉一枚で滋賀まで長距離電話をかけたのだ。

電話がかかった。
相手が出た。
「もしもし」
「おぅ、ノブか?」
そんな親戚のおじさんの声が聞こえた瞬間、
「ガチャ、ツーツーツー」
電話は切れた。
10円玉が落ちた。
そして僕は途方に暮れた。
ホームで1人泣いたかも知れない。

なぜ10円玉で電話したのか分からない。
首から下げたデニム生地の大事なポーチの中にそんなに金がなかったので10円しか使えないと思ったのだろうか?
とにかく僕は10円玉一枚で長距離電話したのだ。
もしかするとホームで見つけた公衆電話が10円玉しか使えない赤電話だったのかも知れない。
そうだ、そんな気がする。
そして手持ちの10円玉は一枚しかなかったのだ、たぶん。

その後「まつかぜ」は1時間遅れで鳥取を出発。
結局、京都駅に着いたときには湖西線の最終列車が発車したあとだった。
親戚の家に電話し(今度は100円玉を使った)お金はないけど着いたら払ってもらえるということになって、僕はタクシーで京都から滋賀の親戚の家まで向かった。

「暑さでレールが伸びる」
そんな昨日のニュースを聞いて、あの日のことをありありと思い出した。

暑さは怖いのだ。
1人のいたいけな少年をここまで追い込むのだから。

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