めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

桜島が大変です!

2015-05-22 15:29:27 | 自然災害

箱根の大涌谷で続いている火山性の地震は、観光業界や
近辺に住む方々に多大な影響を与えていますが、
これからいつまでこんな状態が続くのか、これ以上酷くなるのか
このまま収まってくれるのか、全くの予想がつかない事に
関係者の苛立ちは高まる一方と思われます。

ところで、今日の昼、妻が久し振りに故郷に帰りました。

昨年は父の病気が有ったりで、私達の生活も介護中心の
バタバタした状態でした。
その為、最近、妻が故郷に帰るきっかけが無く、本当に久しぶりの
帰郷となりました。

妻の故郷は鹿児島なのですが、このところ、箱根以上に

桜島が危険な状態となっています。
毎年の事であり、鹿児島市民も慣れたものではあったのですが、
今年の噴火回数は異常で、今月初めには、観測史上最多の回数を
記録しました。その数は早くも500回を超え、連日噴き上がる火山灰に
鹿児島は埋もれています。

昨日も、今年一番であり、観測史上五番の大噴火が有り、そんななか

妻は帰省となりました。
かつて、鹿児島市の海辺に滑走路が有った時は、噴火に伴う噴石を受け
コクピットのガラスにヒビが入った事も有りましたが、今では空港が
遠く宮崎県境に近い山側に変わった事も有り、少しは安心なのですが、
市内に近づけば、噴火口から6キロしか離れていない事も有って、
連日の降灰の影響は想像より厳しい様です。

これから梅雨に向かい、雨と共に降灰が有ると、泥水の様な雨lが降り

建物も、車も全てベットリトこびり付いたコンクリートの様な灰に
人々は一日中悩まされます。

鹿児島は箱根と同じく火山を売りにしている観光地です。

しかしながら、鹿児島湾も鹿児島市も、実は大昔にできた巨大な
噴火口の中に有ります。
かつて有史以前に大噴火した桜島の元にあたる姶良火山は
南九州を作った程の大火山で、桜島の爆発を起こすマグマは
いまだこの火山の地下で造られて供給されいます。

直径何十キロにもなる鹿児島湾は、かつての噴火口であり、

鹿児島県の骨組みは火山であると思うと、今日も続いている噴火は
私達人間の尺度では計れない大自然の驚異と言えます。

大正時代の大噴火では、桜島が溶岩によって大隅半島に繋がり、

今では、車で島を訪れることも出来ます。
遠い昔の事の様に思えますが、今年でちょうど100年になります。
火山の歴史からすると、人で言うと昨日の出来事とも言えるそうです。
またその規模の大噴火が起こっても不思議ではないと言われます。

爆発をして、火山灰をまき散らさなければ、本当に美しい山であり、

海に浮かぶその姿は、富士山に勝るとも劣らない程の素晴らしさですが、
一度機嫌を損なうと、人間の力ではどうしようもないほどの火山の
恐ろしさを見せつけられます。

しかし、こんな火山のお蔭で、日本列島は創られ、多くの美しい観光地が

人々を引き付けるのです。
自然の美しさ豊かさを与えてくれる素晴らしい日本では有りますが、
いまだ生き続けている大地と共に、私達は共存している事を忘れず、
大自然に対して謙虚な気持ちを持ち続ける事が大切と思われます。