コーヒーや緑茶に含まれるポリフェノールやカテキンが
健康に良い事は昔から知られていましたが、最近の研究で
長寿にも影響が有る様で、毎日飲む人達は、飲まない人に比べ
寿命が延びると言う結果が報告されました。
お茶は寒い時は毎日飲んでいますし、コーヒーも殆ど毎日
飲んでいる事から、今更ながらと思いますが、少しでも健康に
長生きしたいと思うのは人の常です。
しかしながら、年を重ねてくると、健康と長寿と言う言葉に
敏感に反応するものです。
その為、健康を謳った食品や健康補助食品は、高齢者に
飛ぶように売れています。
これまで、過去何十年に渡って、マスコミには様々な食品が
取り上げられ、多くの食品が出回って来ました。
テレビで一度取り上げられた食品は、翌日にはスーパーから
あっと言う間に消え去ってしまう程の売れ行きです。
番組で毎回何だかの効用を謳われると、人々はこぞって手に入れ
健康と言う言葉に狂信してしまいます。
とは言っても、あらゆる食品は、食品と名がつく限り、私達の身体に
良い影響が有るから販売されているのです。
私達は、多くの食品の中から、自分の好みに合わせて、健康と言うより
毎日の糧として食べているのです。
余りにも多い量と種類で選ぶ事すら大変な為、何を摂ったら良いのか
多くの方が決められないのです。
その為、これが良いとマスコミが唱えれば、アッと言う間に飛びつくのです。
しかし、何事も程度と言うものが有ります。身体に健康に長寿に良いと
言われるがままに摂取すれば、当然過ぎたるは及ばざるがごとしと
昔から言われる様に、健康にも長寿にもマイナスとなるのは明らかです。
個人個人の食の量が違う様に、身体が求める栄養素の量も異なります。
誰もが同じであるわけが有りません。
健康食品と言うのは、多くの人々に有益で有ると言うだけの統計学であり
自分にとってピッタリでは無い事をいつも考えていなければなりません。
いえ、むしろ、今の飽食の時代、一番大切な事は、いかに多くの食品や
薬品を取り込まないかという事が大切です。
多く取り入れれば体にとって害となり、当然、必要ないものとして体外に
排出されます。この時、多くのエネルギーと身体の免疫作用が必要で、
余分な体力も必要となります。
更には、排出できなかった分が、身体の様々な所に蓄積し、その結果が
多くの国民が悩む三大疾患にもつながっているのです。
私も、コーヒーは大好きなのですが、コーヒーが体にいいからと言って
何倍もその量を増やそうとは思いません。
数杯も飲んでいる時の味よりも、一杯目の鼻をくすぐるフレイバーな香りと
舌に残る独特の味わいがベストなのです。
目下、私が一番気になるのは、中東のイエメンからモカマタリという
私の一番好きなコーヒーが日本に入って来ない事です。
世界の紛争は、私のささやかな楽しみも奪っているのです。