山荘で その1
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「山荘で」は、FOTOGRAFIAの作者トビサカナさんの作であり、やはりノベル形式のゲームである。
「とある山中を一人で旅行中の「俺」は、吹雪のロッジで立ち往生する。
送電線が切れたため、ロッジは停電。
居合わせた3人の宿泊客との退屈しのぎの怪談話。
暗闇の中起きる恐浮フ出来事。
それは俺にとって悪夢の始まりでしかなかった・・・・。」
と説明にはある。
主人公はとある山荘に宿泊したが、突然の停電に見舞われる。
雪で送電線が切れたそうで、暖房も止まり、暖炉のあるラウンジで暖まってくれと管理人に言われ、ラウンジに降りた。
ラウンジには中年の登山家と若い夫婦ものがいて、退屈しのぎにと各自の話をすることになった。
まず登山家が話を始めた。
彼は若い頃ある山に登ったが、仲間とはぐれてしまい、ツエルトでビバークすることとなった。
ところが誰かの声が聞こえてくる。
最初は救助隊かとも思ったが、それにしてはなにかおかしい。
やがてその声は開きもしないのにテントの中に入り、頭上を通り過ぎて行く。
その声は、「あんたも一緒に行こうよ」と言っていたそうだ。
そして翌朝テントの周りを見ると、はだしの足跡が多数ある。
あの世へ向かう人の通り道に、彼はテントを張ってしまったらしい。
「そういや俺もさ・・・」と夫婦者の夫が話し出した。
彼は仕事で山道を車で走ることが多いが、夕暮れ時に山道を下っていると、子供がいきなり飛び出してきた。
「危ないじゃないか!」と怒鳴ったが、よくみるとその子供は手に潰れたネコのようなものを持っている。
その後その道を通ると、必ずその子がいる。
で彼は「何時までそうしていても、ネコは生き返らないぞ」というと、「お父さんの車にひかれた」と言う。
薄気味悪くなった彼は車を出したが、ふと気がつくとその子は後部座席にいた。
しかも裸足で・・・
「俺」も話を始めた。
幽霊にも匂いがある、という話である。
「俺」の友人の話である。
その友人は、いつも同じ女ものの香水の匂いがするのだが、離婚した奥さんの香水と同じ匂いだそうだ。
その匂いは生霊のものではないかということになり、奥さんの名前を呼んでみると、匂いはなくなった。
これで怪談話はお開きとなり、「俺」は自室に戻ったが、先程の話は友人のことではなく、「俺」自身の話だった。
「俺」は寝ようとするが、冷たいものが首にまとわりつく。
「死んだ人間は離れない あんたを連れて行くまではね・・・」
これで最初のエンド「05 香水」となる。
次は最初の選択肢で「浮「話は苦手」を選択してみた。
「俺」は皆の話を聞かず、自室に戻った。
その途中四歳位の小さな子を見かけた。
寝ようとして自分の子を思い浮かべた。
まだ小さいのに俺と妻に保育所におきざりにされ、死んで行った娘である。
そして横になって眠りに入る時、
「ユ・ル・サ・ナ・イ」という声が聞こえ、冷たい小さな手が首にまとわりついた・・・
エンド4「ユ・ル・サ・ナ・イ」である。
山荘で その2へ続く
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