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(無題)

2011-10-28 13:08:00 | 本と音楽
どくとるマンボウ北杜夫氏が逝去された。

ここ10年程は新作もなくマスコミに登場することもなかったので、いつかはと思っていたが、ついに・・・という感。 第三の新人と言われた作家達が次々に世を去り、その後の世代である北さんもあちらの岸に行ってしまった。

これが川端康成とか武者小路実篤といった作家達なら、歳も遠く離れているし、歴史上の作家という印象でそれほど実感も湧かない。 

しかし遠藤周作とか吉行淳之介とか開高健などの人々となると、年齢的にもそれほどの開きはなく、川端武者小路が親或いは先祖ならアニキという感もあるので、なにがしか身近な作家達であった。

マンボウ博士北さんとなると更に親近感があり、何よりもユーモアのセンスに共感する所が多かっただけに、余計切実でもある。

私がマンボウ博士の書を始めて読んだのは、高校生位の歳のころではなかったか。 夜汽車で山へ行くために上野駅に向かう直前、トイレに入りながら読んだ本が「どくとるマンボウ航海記」だった。 余りにも面白くてついつい長いなが~いトイレになってしまったという記憶がある。 臭い仲とか言うやつか。

あの独特のユーモアとペーソスにぞっこんだった私。 つい最近も旧作を集めて愛嬢の由香さんが後書きを書いた文庫本を買ったばかりだ。 幼少の頃の由香さんへの愛情溢れる?エッセイも今は昔となり、ご本人もエッセイストとして筆の道を歩んでいる。 悲しみと感慨はつきない。


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