ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年5月10日。ウクライナ侵攻から441日目

2023-05-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年5月10日。

 昨日の戦勝記念日に合わせて、ベラルーシ国内でテロ事件を起こそうと計画していた男女4名のグループが摘発されていたことが今日明らかになりました。
 主犯は23歳の男性で、2020年の大統領選挙のときに抗議活動に参加、その後ウクライナに出国していました。
 ウクライナで卓上型の電気コンロに見せかけた爆発物を用意。戦勝記念日にベラルーシで爆発させようと国内の仲間を集め、コンロをウクライナからいくつかの国を経由してベラルーシに郵送。(途中で爆発しなくてよかったです。重さは2キロ)
 結局、テロ攻撃を未然に塞がれた格好になっています。
 続報では爆発物がアメリカ製だったとして、背後にアメリカが関与した、ということになっています。主犯の男性はキーウにいて逮捕状が出ても、ベラルーシ領内に足を踏み入れない限り安全だと思っているようです。


 ベラルーシとの国境に面したポーランドの検問所ククリキ前の道路をトラック約50台が封鎖。予定通りポーランドの運送会社によるデモが始まりました。
 1時間に1台のトラックしか通行できなくなっていますが、動物や生鮮品を積んだ車両は越境できます。


 ベラルーシ国境に面したリトアニア国境検問所メディニンカイの管理棟の1つで今日の午後3時頃火災が発生しました。双方向の車両の通行が停止されています。火事の原因は今のところ報道されていないので、まだ不明なのでしょう。けが人などはいない模様です。

 トルコ外相は今日、18日に期限が切れる黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意について、少なくとも2カ月延長できるとの見通しを示しました。少しでもいい方向へ向かってほしいですね。


 ポーランド当局に撤収されたワルシャワにあるロシア人学校。別の場所に移転して授業再開です。
 来月は卒業シーズン。新しい学び舎で卒業式をする予定なのでしょう。
 破壊されたウクライナの学校の校舎が早く再建されてほしいです。


 ポーランド政府は今日、同国に接するロシアの飛び地カリーニングラードのポーランドでの呼称を、ポーランド語のクルレビエツに変更すると発表しました。


 ウクライナの国営原子力会社エネルゴアトムは今日、ザポリージャ原子力発電所付近からロシア軍が3000人以上の労働者を避難させる計画で、同原発は「壊滅的な人員不足」となっていると明らかにしました。
 エネルホダルの住民約3100人の避難準備に関する情報を受け取ったとし、同社と契約を結んだ2700人の労働者も含まれるそうです。人のいない原発でどうやって安全を守れるのでしょうか。心配です。
 と思っていたらウクライナ軍参謀本部は声明で、
「エネルホダルではロシアの占領者が原発職員の家族の『避難』を進めているが、職員の避難は許されていない」
と述べました。やはり、原発から職員は原発の安全を守るため、避難できず、さらに人質のような扱いを受けているということなんですね。そして家族は離れ離れにされてしまいます。