ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年10月24日。ウクライナ侵攻から244日目

2022-10-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年10月24日。
 ウクライナ侵攻が始まってからもう8ヶ月ですね。
 ミンスクは雨の予想でしたが、降りませんでした。日に日に夜が長くなってきています。

 ベラルーシ領内からウクライナ方面に向けてミサイルが発射され、警報がウクライナ全土で鳴ったそうですが、詳細は分かりませんでした。続報を待ちましょう。
 これも未確認情報ですが、ポーランドがベラルーシ国境に向けて装備の移送を開始したそうです。未確認情報というのは、やはり軍の機密に関することなので、わざと発表されていないということかもしれません。


 ロシアが「ウクライナは『汚い爆弾』を開発・製造し、もうすぐ使用する恐れがある。」と主張している件ですが、ウクライナ政府、西側諸国は、そのような事実はないと否定。それをロシアが非難・・・と言い争いを続けています。
 そしてロシアの戦略は、自分たちが行った殺戮行為やテロ行為をウクライナの仕業と主張することです。全てはウクライナのナチスがウクライナでウクライナ人を殺しているので、それを救いに行くのがロシア軍の役目、というプロパガンダを国内に広く知らせ、(ある意味)国民を洗脳。
 この考え方をロシアが貫くなら、ロシアがもうすぐ「汚い爆弾」を使用し、ウクライナが使ったということにするでしょう。
 問題はどこで爆発させるかです。ウクライナ国内(ロシア占領地も含む)かもしれないし、ロシア領内かもしれないです。その場合、ロシア人が被爆してしまいますが、同時に「ウクライナはロシアに核攻撃した。報復する。」とロシアからどんどんウクライナに核を打ち込むことができる大義名分ができます。
 またベラルーシ領内でロシアが爆発させて、これをウクライナ軍のせいにする。「最近ウクライナ国境近くにロシアとベラルーシの合同部隊が配備されたことが、ウクライナは気に入らなかったのだからベラルーシ領内に向かって『汚い爆弾』を使ったのだ。」と説明して、またウクライナへ攻撃する大義名分を作る・・・と予想されます。
 この場合、ベラルーシ人が被爆してしまいます。・・・ということも考えに入れて、最近ベラルーシで防空壕の点検が行われたり、ミンスクの地下鉄は、核シェルターにもなりますよ、という報道を増やしている可能性があります。
 ともかくも、どこにも核兵器は使わないでほしいです。
 
 ロシア国防省は、ウクライナ政府が「汚い爆弾」を爆発させた場合に備えて、軍隊が準備をしていると述べました。ロシア軍は、放射能汚染の状況で任務を遂行する準備が整っているそうです。この時期にこのような発言をするのはなぜなのか。ロシア国民を安心させるためでしょうか。
 ロシアは広いので、ウクライナから遠く離れた地域では、放射能汚染のことなど心配していないでしょう。

 
 ベラルーシ南部の道路監視カメラへのアクセスができなくなっているそうです。南部と言えば対ウクライナ国境。そこへ何が道路伝いに向かっているのかカメラで確認できない状態です。何らかの目的があって、わざとそうしているのでしょうか。

 ベラルーシでは今日、ビザカードでの支払いに支障が出ました。一部のカードは支払いに使えたようですが、カード次第、銀行次第で運任せです。

 
 モルドバはウクライナから電力を輸入していたのですが、ロシアの発電所爆撃でウクライナが電力不足に陥り、モルドバへの電力輸出を停止しました。戦争の余波が広がっています。
 モルドバも大変なようです。冬の到来を前にして、ロシアとの貿易再開と大統領の辞任を要求する市民が警察と衝突しています。