ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年10月19日。ウクライナ侵攻から239日目

2022-10-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年10月19日。
 ミンスクは風が強かったです。

 ロシア大統領は、ロシアが一方的に併合したウクライナの4州(ヘルソン州、ザポリージャ州、ドネツク州、ルハンシク州)に戒厳令を敷く大統領令に署名し、明日20日午前零時に発効することが決まりました。
 国際社会は認めていないけれど、ロシア領にしているので、戒厳令も出せるわけですね。

 そして大急ぎで住民を避難させています。この4州の住民は、ロシアからしたら、ロシア国民なわけなので、反攻してきたウクライナ軍に奪われたくないのでしょう。
 住民がどう思っているかは二の次です。
 1週間で5万人から6万人を「安全なところへ」移動させるそうです。

 ヘルソン州の状況は緊迫していると総司令官に任命されたばかりのスロヴィキン将軍の初仕事が住民の退避(強制移住)になっています。
 この総司令官、任命された頃、アルマゲドン将軍というあだ名があると報道されていましたよね。


 ザポリージャ原発について、IAEAは一時、遮断されていた外部電源が復旧したと発表しました。よかったです。が、また同様の状態が起こりそうで怖いですね。
 またIAEAは同原発の副所長が、解放されたと明らかにしました。よかったです。と思ったら、
 ウクライナの原子力企業エネルゴアトム社長は今日、同原発の職員約50人が、ロシア側の拘束下にあると訴えました。
 同社長は、ロシアが2月にウクライナ侵攻を開始して以降、
「150人以上の原発職員が捕らえられた」と説明。「一部は後に解放されたが、今なお安否が分からない人がいる。約50人がいまだ捕らわれの身だ」
と語りました。その上で「(ロシアは)定期的に職員を拉致している」とも述べています。こんな状態で原発で事故が起こらないようにするのは至難の業でしょう。心配です・・・。


 イスラエルはウクライナに武器を提供しないこと明らかにしました。
 ウクライナに武器提供したら、ロシアはイスラエルと断交するとまで、ロシア側は厳しい態度を見せていたので、ロシア系が多いイスラエル政府は、ウクライナへの武器支援は見送った模様です。
 逆にロシアにイラン製のドローンが多数使用されていることから、ウクライナ政府の間で、イランとの断交を求める声が上がっています。
 イスラエルにはウクライナ系の人も多いし、今はロシアから動員逃れのためにイスラエルへ入国しようとしているユダヤ系ロシア人もいるし、イスラエルの中で人々はどのような思いで暮らしているのでしょう。