ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年10月31日。ウクライナ侵攻から251日目

2022-10-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年10月31日。

 今日も朝からウクライナでインフラ施設への攻撃です。水力発電所などエネルギー施設を中心に10州の18施設が被害を受けました。ロシア軍の精密弾はまだまだ残っていることをアピールもしていると思います。
 ウクライナの7州で停電が発生。キーウでは約8割の世帯が断水したそうです。これでっもウクライナ空軍は露軍が発射した50発以上のミサイルのうち44発を迎撃したとしています。迎撃がこんなにうまくいかなかったとしたら、どうなっていたことか。
 さらにモルドバにまで迎撃されたミサイルがナスラフチャの集落に落下し、数軒の家屋の窓が損壊しました。

 モルドバも気の毒なことですが、首都では、自国大統領の辞任とロシアとの貿易再開を要求するデモが行われていますよね。キシナウの抗議者の群れが市の中央広場に向かって移動します。ウクライナ大統領のために、自分たちが凍えるのは嫌なんだとか。一般市民は生活のことが心配なのは分かりますが。

 モルドバ外務省は今日、在キシナウ・ロシア大使館の職員を「ペルソナ・ノン・グラータ」に指定しました。国外退去を通告。またロシア大使に対しては、
「隣国へのミサイル攻撃は安全保障上のリスクを高め続けており、わが国の市民は戦争の壊滅的な結果をますます感じている。ウクライナのエネルギーインフラへの攻撃は、モルドバのエネルギー安全保障への脅威を増大させている。」
と伝えました。


 ロシアがウクライナ産穀物の輸出の合意を停止しましたが、ウクライナ側は仲介をしてきた国連とトルコとの間で出港に同意していて、輸出を続ける方針です。ロシアの言っていることなどに構っていられないということですね。
 すると今度はロシア側が輸出について、「高いリスクがあり、より危険なものになる」などとけん制しています。
 
 
 ベラルーシとロシアが共同戦闘訓練センターを設立することで合意しました。場所ははっきりしませんが、ベラルーシ国内のようです。
 先日9000人のロシア軍兵士がベラルーシ入りしましたが、動員されたロシア人兵士が戦闘訓練をベラルーシでしているということで、この流れがそのまま共同訓練センター設立へと繋がっていくものと思われます。


 価格引き上げ禁止令が出ているベラルーシで、商品の宅配サービスを行っているユーロオプトは一時的にミンスクなど7都市だけにサービスの提供を残し、他の地域ではサービスが停止することを決定しました。
 送料が無料になる最低注文金額も引き上げられます。変更されます。明日11 月 1 日から、ミンスクでは最低70ルーブル、バラノヴィッチでは90 ルーブル、ブレスト、ビテプスク、ゴメリ、グロドノ、モギリョフでは150 ルーブルに変更です。
 今まではミンスクでは日中の無料配達は最低49ルーブル。夜間は60ルーブルでした。地方都市では最低45ルーブルでした。


 ロシアで予備役兵の動員30万人が完了し、追加はないとロシア国防省が発表しましたが、明日から通常の秋の徴兵が始まります。(ベラルーシではこの秋の徴兵はすでに完了)
 ロシア国防省は今回は18歳から27歳の男性12万人が対象ですが、新兵は戦地に送らないとしています。
 しかしロシアが併合を宣言したウクライナ4州の地域はロシア国内とみなされているので、今この地域に住んでいる人はウクライナ人だろうがロシア人だろうが、「ロシア人」とされ、今回の徴兵の対象になります。