ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年10月21日。ウクライナ侵攻から241日目

2022-10-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年10月21日。

 ロシアとベラルーシの合同部隊が活動を開始し、国境地帯(おそらくベラルーシの西側と南側)でロシア空軍機による哨戒飛行を行い、それをウクライナを威嚇していると日本のメディアが報道しています。
 ベラルーシKGBは、
「ウクライナ領土からの情報活動やベラルーシ領空を侵犯しようとする試みが毎日のように増加している。」
と主張。だからこちらもロシア空軍の力を借りて、国境地帯を哨戒してもいいだろう。(でもこれは攻撃ではない。)と言いたいのかもしれません。
 そしてウクライナ軍の参謀副長は、
「ロシアとベラルーシの軍事・政治指導部による攻撃的な発言が激化している。」
と非難。さらには、
「北方戦線でのロシア軍による攻勢再開の脅威が高まっている。」
と強調しています。事実をそのまま言っているのか、わざと危機感を感じていることを強調しているのか、よく分かりません。戦争中なので、駆け引きの発言が飛び交っているし、情報操作もありますからね。

 今日、ベラルーシ大統領は、バラノビチ市近くの訓練場を訪問。国内生産の武器や無人偵察機などを視察しました。大統領曰く、ベラルーシはドローン製作の世界的リーダー国なんだそうです。

 取材で、ベラルーシで秘密裏に動員が行われているという噂について質問を受けると、はっきりと否定しました。
 現在行われているのは、毎年実施されている秋の徴兵(兵役義務)の手続きであり、もちろん兵士のリストアップやチェック作業はしているが、それは動員ではないと答えました。


 未確認情報ですが、ポーランドとリトアニアの軍隊が対ベラルーシ国境に移送されています。
  演習を隠れ蓑に軍事装備、人員ともにこの地帯に配備されている模様。
 このような動きを、ベラルーシ側は、向こうの方から攻めてこようとしているから、こっちも合同部隊を作らざるを得ないくなったのだと言える口実にしてしまうのでしょう。