ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2020年10月23日。ウクライナ侵攻から243日目

2022-10-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年10月23日。

 ベラルーシの憲法の改正により、大統領選挙についても変更されることになりました。
 同一人物が大統領に選出されるのは最長で2期までとなるそうです。現大統領がもう何期目なのか分からないほど続投し続けていますが、次のはベラルーシ大統領は2期で次に交代するんですね。現大統領はもう続投するつもりがないということですね。
 大統領候補の年齢制限は40歳だそうです。ちなみにベラルーシ国内での居住要件は20年に引き上げられました。
 すでに投稿しましたが、今後は国外に投票所は設置しないことになっています。つまり外国に活動拠点を移したベラルーシ野党メンバーは投票ができません。帰国したらできますが、帰国した途端に逮捕されるのが目に見えています。
 一方で拘留中の市民は投票に参加できるそうです。逮捕されても投票はできるとは言え、そのために帰国する野党メンバーはほとんどいないでしょう。


 今日、またロシアの戦闘機スホイ30がイルクーツクの住宅地に墜落しました。パイロット2人が死亡し、墜落現場では火災が発生。延焼面積が200平方メートルに達しています。
 住民の被害はないようですが、奇跡ですね。墜落した住宅は2階建てで5人家族が住んでいましたが、日曜日の昼間、全員外出していて難を逃れたようです。
 試験飛行中の事故でしたが、私が空軍パイロットだったら、このスホイ30には乗りたくないですよ。


 
 ロシア国防相は今日、フランス、トルコ、英国の国防相と相次いで電話協議し、ウクライナ政府が『汚い爆弾』(ダーティーボム)を使用する可能性について懸念していると伝えました。
 「汚い爆弾」とは放射性物質を含んだ爆弾のことだそうです。汚いというのは放射能汚染のことを指すのですね。
 ウクライナは前からダーティーボムの開発を行っていてすでに製造の最終段階にあるのだとロシア国営メディアは報じています。
 そんなことを言っていたら、前からウクライナは化学兵器を開発していたとか、アメリカがウクライナの研究所で開発していた(ウクライナも同罪)とかロシアメディアが盛んに報道していたような・・・。
 ウクライナ国内に危険な兵器がたくさんあるし、ウクライナにはナチスがいるから、危険だと主張したいのでしょう。


 ロシアのキリエンコ大統領府第1副長官は、特別軍事作戦としてきたウクライナ侵攻を「戦争」だと認める発言をしました。
 作戦から戦争へ本格的に変更したようです。そもそも動員などしているのですから、戦争ですよ。ロシア国民に対しても、これは作戦ではないのです、戦争です、だからこれから国家総動員や食料の配給が始まったり、ロシア国内に戒厳令や外出禁止令などが出ても驚かないようにと前もって言っておいたという感じがします。
 戦争の責任はNATOにあるともロシア側は主張していますが、これも国民に戦争の原因はロシア政府ではなく、外国にあると気をそらせるためでしょう。
 

 今日、ベラルーシの国営メディアは、ミンスク市民に対して、空襲の際にはミンスク地下鉄が防空壕になり、一度に10万人が避難できると発表しました。
 歩いて行ける範囲内に地下鉄の駅がある場合はそこへすぐ避難すること、プラットフォーム、地下鉄車両とトンネルが避難場所になること、各駅に救急医療の担当者が配置されることなどが、広報されました。
 化学的、生物学的、または放射線汚染のリスクがある場合は地下鉄のシャッターが閉められ、また外気を浄化するフィルターのついた通気口があるそうです。
 空襲だけではなく、核兵器がミンスク市内で使用された場合は地下鉄に行くのがいいということですね。
 ちなみにベラルーシで地下鉄があるのはミンスクだけです。