2021年1月29日、今日も積雪です。
反政府派がデモ活動の一つとして、雪だるまをたくさん作り、それに一部赤い色を塗ったり、白赤白の旗を持たせたりしていますが、道路の除雪に使う除雪車がその雪だるまを破壊しています。
そしてなぜかすぐそばで、カメラで撮影している人がいました。(緑の服は着ていませんでしたが。)「はい、確かに壊しましたよ。」という証明のためでしょうか。
雪だるまは壊すのに、周囲の道路の除雪はしてくれていないです。
しかし、雪はたくさん積もっているので、またすぐに雪だるまが作られました。「雪だるま、復活」というタイトルでネット上で画像を見ることができるのですが、材料がたくさんあるので、いくらでも作れますね。この画像を撮影したのは雪だるまを作ったご本人でしょうか。
午前中ベラルーシ大統領はベラルーシ大学を訪問し、学生や教職員に対して、
「発言は禁止されていない。自分の意見は言わなくてはいけないものだ。しかし法に則った形で。大学の敷地は政治的な集会を開く場所ではない。」
と発言しました。
午後、ベラルーシ大学の教員2名(1名は元教員)が身柄拘束されました。
今日も以前に拘束されていたベラルーシ大学の教員の裁判がありました。
ドイツのエンジンオイルメーカー、リキモリがアイスホッケー世界選手権大会がミンスクで開催されるなら、スポンサーを下りると発表、その後会場が変更されることになり、リキモリは再びアイスホッケー世界選手権大会のスポンサーに戻ったのですが、ベラルーシ国内での同社商品の販売は契約が延長が破棄されて、今後ベラルーシでは販売することができなくなりました。
8月に反政府活動をしていたとして身柄拘束された20代の日本人男性ですが、その後騒乱を首謀した疑いで逮捕、起訴(罪状は集団暴動に参加し、直接的行動による表明を実行)されていましたが、昨日、さらに犯罪組織への参加、という罪状により、他の3人のアナーキストとともに起訴されました。(うち一人はアナーキスト思想犯を支援していた人で本当にアナーキストかどうか不明です。また別の一人はもう一つ別の罪状でも起訴されており、一度に3種類の罪を疑われています。)
日本人男性の一つ目の罪状はもし有罪判決が出ると、最短でも3年、最長でも8年の禁固刑(あるいは懲役刑)になるそうです。もう二つ目の罪状でもし有罪判決となると、最短でも3年、最長で7年の禁固刑(あるいは懲役刑)で、罰金の支払いも課せられる可能性もあります。
どちらにせよ最短でも3年ですか・・・。ミンスクの留置所に留置されていましたが、今は地方都市の刑務所に収監されています。ただし留置されていた期間もこの3年のうちに計算されます。
アナーキスト活動家なので、単に白と赤の雪だるまを作っていた、というような反政府デモ参加者とはちがって厳しいですね。ベラルーシ内務省は他にも国内外に潜伏しているアナーキスト活動家を捜査していて、この機会に一網打尽にしようとしているようです。新たに逮捕されるアナーキストの証言によっては、すでに逮捕されているアナーキストの立場がますます悪くなるかもしれません。