ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年1月6日。正教のクリスマスイブ

2021-01-06 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 1月6日は正教のクリスマスイブです。

 結局お正月明けから毎日、少数ではあるものの、反政府デモ集会に参加して身柄拘束された人が出てきています。

 ベラルーシでは今年、1月7日(正教クリスマス)から1月10日まで4連休になりました。

 1月8日(金)が休日になる代わりに1月16日(土)が労働日(出勤日)になります。

 日本のように休日と祝日が重なったら次の日も休日になることはないです。

 この4連休中、警察は反政府デモ集会対策を徹底するとして、住民の抜き打ち家宅捜索も行う予定だそうです。

 あのー、1月7日は正教クリスマスで、正教徒は教会へ行ったり(今年は数が減りそうですが)家で家族とクリスマスケーキを食べたりするんですが、そこへ警察が家宅捜索に来るんですか・・・?

 

 1月5日に団地デモに参加していたIT企業社員。ご近所さんと水筒に入れた紅茶を飲みながら、政治の話をしていて白赤白の旗もなければ、反政府スローガンを叫ぶこともなかったそうです。そこへ警察がやってきて身柄拘束。もうすぐ裁判が始まりますが、有罪判決が出たら契約が切れて、つまり解雇の状態になると報道されています。

 日本人の私からすると、「ベラルーシはコロナウイルス対策として、夜間外出禁止令も非常事態宣言も出ていない。」「近所の友人・知人と会うのも違反行為でも何でもない。」「お茶しながらご近所さんと政治について熱く語り合う」ベラルーシ人は、社会的で、利己的ではなく、世界に視線を向けているように思えます。

 日本人で日本の政治について、近所の人や友人と熱く語り合う人はあまりいないのでは? 年齢に関係なく。そういう場もないというか。

 でも日本の場合はおそらくネット上でそういうことをしているのでしょうね。

 私が二十歳ぐらいのときは周囲(当然二十歳ぐらいの女性が多い)に日本の政治について熱く語り合うような知人や友人はいませんでした。「北方領土問題について私はこう思うんだけど、◯◯ちゃんはどう思う?」みたいなことを聞いて「は? そんなこと急に言われても・・・。」と引かれました。当時インターネットがあったら、こういう話題をする人を見つけられたかもしれませんが、なかったし、政治や社会問題について話しをすることなんて滅多になかったです。・・・(そういえば当時は「女子大生イコールキャピキャピあるいはミーハー」「女子大生イコール頭悪い。うそー、ほんとー、かわいーしか言えない。」のイメージの時代でしたねえ。「新聞読んでる。」と言ったら男子学生に「え、女なのに? テレビ欄だけだろ?」と言われたこともあります。これ(昔の日本)と比べると、今のベラルーシ人学生は性別関係なく、知的で社会的で男女差別がなく、開眼しているように私には思えます。男子学生が女子学生に「え、女なのに新聞読んでる? 嘘だろ?」なんてこと絶対言いませんよ。逆にいっしょにこの国の行く末について討論し合っていますよ。)

 今はベラルーシの一般人がリアルに顔を付き合わせて、語り合っているのは、日本ではないこと・できないことだなあ・・・とある意味、羨ましいです。

 一方で、今回のように茶話会を開いているだけで逮捕される世の中になってしまいましたが。それでも、下手すれば警察が来るぞ・・・と思いながらも、やっぱり熱く語り合っているんですよね。命がけですよ。

 

 ベラルーシ大統領報道官のインスタグラムのアカウントが削除されました。

 最近政府派のインスタグラムのアカウントが削除されることが増えていますが、サイバー攻撃によるものらしく、警察に捜査を依頼する人もいます。

 

 今夜はクリスマスイブですが、外出する気分ではない(禁止されているわけではないです。)ので、オンラインでミサを視聴します。

 ぱっと見たところ、マスクしている人がほとんどですが、教会の中はぎゅう詰めです。聖職者の方々はやっぱりマスクはしていません。


ベラルーシのコロナウイルス感染者20万4958人。死者数1480人

2021-01-06 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年1月6日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は204958人になりました。1日の新規感染者数は1855人です。また1800人台に戻ってしまいました。昨日は1200人台になって喜んでいたのに、1日で元どおりです。昨日のあの喜びは結局ぬか喜びだったのでしょうか・・・

 死者数は1480人です。

 186394人が回復しました。

 406件の検査数となりました。