ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者17498人。死者数103人

2020-05-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 5月4日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が17489人になりました。死者数は103人です。とうとう100人を超えました。
 3259人が回復しました。
 21万件を超える検査数となりました。陽性率は8.2パーセントです。

 5月9日の戦勝記念パレードを決行すると発表したベラルーシ政府。
 その後、パレードを観に来るよう、ロシア政府に招待状を送りました。
 今、ロシアは1日で1万人の新規感染者が出るほどです。本当にロシアから来賓が来るのかどうか分かりません。
 パレードのリハーサルも再開。参加する軍人は手袋をしていますが、どれぐらい感染予防効果があるのか・・・

 次に、せっかくパレードをするのに、見に来る人が少ないと、光景として寂しいので、いろいろなところへ声をかけ始めたベラルーシ政府。
 例えば、ミンスクにある大学に入学した学生で、今も大学寮で生活している学生には、パレードを見に行きましょう、と声がけ。
 幸いうちの子の同級生で、寮住まいをしている人の中で、行きたがっている人はいません。
 強制参加でなくてまだよかったです。
 しかし、学生で頭数を揃えられなくなると、今度は公務員に呼びかけが来るんですよ。
 ベラルーシはこういうやり方で集客する(人が集まって賑やかに見えるようにする)ことがとても多いです。
 例えば、ミンスク市役所が主催の催し物の観客を動員するために、ミンスク市立の児童図書館が全部で18館あるのですが、そこから司書を2人ずつ差し出せ、みたいな指示が市役所から来るんですよ。
 そうすると36席分埋まるわけです。こうして、見栄えを良くするため客席がいっぱい埋まっているようにします。
 (おもしろいイベントとかに動員されるとラッキーなんですが。(笑))
 しかし今は、大勢人が集まっているところには行きたくないです・・・。

 ともかくパレードを見に来る人が少ないと、見栄えが良くないからという理由で、あちこちの国立国営の施設や企業に声をかけまくっていると思います。
 パレードだけではなくて、コンサートも開かれるようですが、規模を縮小すると言っても、観客側にも出演者にも感染リスクがあると思うのですが・・・
 出演したくないけど、仕方なく・・・という覚悟の歌手とかいるでしょうね・・・
 ベラルーシの芸能人もほとんど公務員なので。

 WHOの勧告を無視して戦勝パレード決行により、EUからの支援金ももらえなくなってしまったし、空いているベッドが5800床ありますと言われても、1日に800人ずつ新規感染者が出続けたら、あと1週間ほどで、それも全部埋まります。
 ベラルーシ保健省は、ピークは5月4日までに来ると予想していましたが、ここへ来て、他の医者が、ピークは5月下旬、完全に終息するのは8月14日とか予測を発表しました。
 予測するための条件(データ)の中に、5月9日の戦勝パレード決行を追加したら、こんな計算の結果になってしまったということでしょうか。

 周辺ヨーロッパ諸国の状況にも左右されますが、今日、ベラルーシルーブルはドル安ユーロ安が進みました。ロシアルーブルに対してはベラルーシルーブル高です。

 ベラルーシ政府が軍事パレードを決行することを発表したことに対し、すでに自国では戦勝パレードを中止決定したロシア側からは、
「ベラルーシのことの決定は、中世にペストが流行ったときの饗宴みたいなもの。」
という意見も。つまり、ペストに太刀打ちできないことがわかった人々が自暴自棄になって、生きている今のうちにパーティーをしておこう、という感覚と言いたいわけです。
 もちろん、そういう意見にベラルーシ側は反発しています。
 (ロシアから本当に来賓なんか来るのか・・・)