ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者16705人。死者数99人。

2020-05-03 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 5月3日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は16705人になりました。
 死者数は99人です。
 3196人が回復しました。
 すでに20万件を超える検査数になっており、陽性率は8.1パーセントです。
 
 ミンスク市長が、もし、3月1日からミンスクが都市封鎖していたら、今ミンスクでは465000人の失業者が発生していたはず、と発言しました。
 また現在、ミンスク市内の大型ショッピングセンターの人の出入りは減少したが、小売業者の売り上げは増えており、またデリバリー業、タクシー業の分野では、売上の増加が見られる。つまり経済が維持できていると発表。好調な経済状況だと、今必要とされている医療現場にも予算を回せるようになるのだとも発言しました。
 日本人から見るとびっくりするぐらいベラルーシは国立国営の企業、医療施設が多いので、健康か経済か? どちらを優先する? という岐路に立たされたときの、政府の対応や国民の意識には、日本のそれらとベラルーシのそれらとの間に大きな差があることをここで書いておきます。

 ベラルーシの大統領はコロナウイルス検査を受けているかという質問に、報道官は受けていないと返答。
 大統領は健康だから必要ないそうです。
 いっしょにアイスホッケーをしていた選手が入院し、重症化している模様。

 ベラルーシの第1チャンネルの番組に出演したベラルーシ医学アカデミーの医師はベラルーシ国内には入院患者様の病床数が79100床あり、このうち18600床が新型肺炎を含む肺炎患者のために割り当てられており、現在このうち12800床が使われていると発表しました。
 つまり空きベッドが5800床があります、という意味です。
 人工呼吸器の数は2257台で、最近重症患者が何人いるのか、保健省が発表していないので、このうち何台を稼働させているのか分かりませんし、他の病気や事故で人工呼吸器が必要な人もいるわけですか、現在何台の予備があるのかは分かりません。

 ベラルーシ近郊の町、ボロヴリャヌイ市にある2箇所の学校と1箇所の幼稚園がこの休日中に消毒されました。
 春休みが延長されたので、休日だった5月1日も登校日となり、2日と3日は休みだったのですが、その休みの間にベラルーシ共和国軍内の放射能化学生物部隊が消毒作業を行いました。
 明日月曜日から子どもたちはまた登校です。
 ボロブリャヌイはミンスクへの出勤圏内、通学圏内にある町です。

 今日は日曜日でしたが、大統領は改めて、5月9日の戦勝記念パレードを実施すると発表しました。
 WHOやの勧告やEUからの支援の申し出は不要なようです。
 それよりも、戦時中、戦死した軍人のおかげで、今のベラルーシ人があるのだから、戦勝記念パレードをしないわけにはいかないという考えのようです。
 確かに戦争中の軍人への感謝の気持ちを生き延びた人や、その子孫は折に触れ、示すべきですよ。
 しかし、今、その生き延びた命がコロナウイルスの感染のリスクに晒されているのかと思うと・・・戦死者の方々は今のベラルーシの状況をどんな思いで見るでしょう。もちろん聞くすべはありません。