電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

寝違えたらしく、右肩が痛い。

2022年11月10日 06時00分01秒 | 健康
急に寒くなって、縮こまって寝ていたせいか、どうも寝違えてしまったようです。右肩が痛くて、寝返りも難儀するし、イスに座っていると肩が重い。パソコンの前に座っても、マウスが負担に感じます。なぜか、不思議とペンは大丈夫なのは、使う筋肉が違うのだろうか。

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山形オペラフェスティバル・オープニングスペシャルコンサートを聴く

2022年11月09日 06時36分59秒 | -オペラ・声楽
山形のオペラシーズンの幕開けに、山響から定期会員向けに招待券が送られて来ました。「山形オペラフェスティバル・オープニングスペシャルコンサート」です。11月8日(火)、夜7時〜、山形市の県民ホールでの開催です。当日は非常勤の勤務日でしたが、早々と夕食を済ませ、高速で会場に乗り入れます。駐車場には仙台ナンバーなど他県の車も目に付き、今回の山形のオペラシーズンはだいぶ注目されているのかもしれません。今回、本当は妻と二人でお出かけの予定でしたが、妻は体調が優れず一人だけで出かけることとなりました。実は私も前々日に寝違えたらしく、右肩が痛くて絶不調だったのですが、開場早々に割当の二階中央右側の最前列という良い席に着くと、新しいホールの雰囲気に気分は盛り上がります。ざっと楽器編成と配置を想像してメモし、開演を待ちました。しまった、オペラグラスを忘れてきた! でも、某NHKホール等の安い席と違って、肉眼で演奏家の表情もはっきり見える規模のホールですので、まあいいか!



今回のプログラムと出演者は、

モーツァルト 「フィガロの結婚」序曲
       「フィガロの結婚」より「もう飛ぶまいぞこの蝶々」
       「フィガロの結婚」より「恋人よ、早くここへ」
モーツァルト 「魔笛」より「なんと美しい絵姿」
       「魔笛」より「パパパの二重唱」
ロッシーニ 「セビリアの理髪師」より「もう逆らうのをやめろ」
      「セビリアの理髪師」より「私は町の何でも屋」
  (休憩)
ロッシーニ 「ウィリアム・テル」より序曲「スイス軍の行進」
ビゼー   「カルメン」より前奏曲
      「カルメン」より「アラゴネーズ」
      「カルメン」より「闘牛士の歌」
マスカーニ 「カヴァレリア・ルスティカーナ」より前奏曲
ヴェルディ 「リゴレット」より「女心の歌」
      「椿姫」より「花から花へ」
      「椿姫」より「乾杯の歌」
  種谷典子(Sp)、中井亮一(Ten)、髙田智士(Bar)、粟辻聡 指揮、山形交響楽団
  ナビゲーター:桂米團治

というものです。



ステージ上には、向かって左から第1ヴァイオリン(8)、第2ヴァイオリン(7)、チェロ(5)、ヴィオラ(5)、その左手にコントラバス(3)の弦楽5部、正面奥にフルート(2)、オーボエ(2)、その奥にクラリネット(2)、ファゴット(2)、木管の左手にハープがデンと目立ちます。その後列はホルン(4)、トランペット(2)、バロックティンパニ、最後列にはバスドラムなどパーカッションとティンパニ、トロンボーン(4)という配置になっているようです。

拍手の中、楽員が登場、コンサートマスター髙橋和貴さんに一段と大きな拍手が送られた後、指揮の粟辻聡さんが颯爽と登場、「フィガロ」の序曲で軽快に始まりました。ナビゲーターとして、落語家でクラシック大好きな桂米團治さんが緑色の派手な上着で登場、「フィガロの結婚」のストーリーを簡潔に要約します。「フィガロが、結婚する話です」(^o^)/ たしかに(^o^)/
でもその後でちゃんと要約したあらすじは見事で、軍隊行きを命じられたケルビーノを慰める歌だ、と紹介した「もう飛ぶまいぞこの蝶々」をバリトンの髙田智士さんが歌います。バリトンの声域はオーケストラの主要な音域にかぶるために、なかなか難しいポジションですが、張りのある歌声は見事で、動きのある振り付けがやけに軽快。きっと運動神経がいいんだろうなあ、うらやましい(^o^)/
続いてフィガロの恋人で伯爵夫人の侍女スザンナの歌「恋人よ、早くここへ」、ソプラノの種谷典子さんが歌います。種谷さんは明るいベージュ色のドレスで、歌う時のしぐさがとてもチャーミング。フィガロだけでなく若い男性はイチコロだったことでしょう(^o^)/

そして「魔笛」からの2曲。テノールの中井亮一さんが王子タミーノ役で「なんと美しい絵姿」を歌います。雰囲気的に若い王子役がぴったりで、夜の女王の三人の侍女がいたらきっと追いかけ回すだろうなあと納得です。次が鳥刺しパパゲーノと出会ったパパゲーナによる「パパパの二重唱」。パパゲーノが髙田さん、パパゲーナが種谷さんです。いつも思いますが、この二人による二重唱は、王子タミーノと夜の女王の娘タミーナのもっともらしい試練よりも幸せそうだなあ(^o^)/

プログラム前半の最後は、1月28日に公演が予定されているロッシーニの「セヴィリアの理髪師」から、「もう逆らうのをやめろ」を中井さんのテノールで、「私は町の何でも屋」を髙田さんが歌います。ロッシーニの魅力というのは私はまだ理解できていないのですが、声の、歌の技巧という点ですごい技術が必要な歌だというのはわかります。その意味では、私のような素人音楽愛好家よりもむしろ玄人受けする面があるのかもしれません。

20分の休憩の後、前半のバロック・ティンパニは退き、
ナビゲーター役の桂米團治さんが落語家らしい着物姿で登場します。後半はロッシーニの「ウィリアム・テル」より、序曲「スイス軍の行進」を山響の演奏で。Tp の輝かしい響きで始まった音楽はぴしっと揃った見事なもので、山響の実力を発揮です。続いてビゼーの「カルメン」から「前奏曲」と「アラゴネーズ」。オーボエの旋律に絡むピッコロやフルート、クラリネット等の木管の響きがほんとにエキゾティックです。あらためて気づきましたが、「アラゴネーズ」でTimp.の音にコントラバスがピツィカートで重ねているのですね。こうした細部を目で見ながら聴くのは、今更ながらの発見もあり実演に接する楽しみでもあります。そして登場する高田さんによる「闘牛士の歌」、カッコいいエスカミーリョです。再び山響だけの演奏で、マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」前奏曲。私のこの曲に対する刷り込みはカラヤンのものでしたので、なんだか過剰に陶酔的な印象を持っていましたが、粟辻さんと山響の演奏はもっとずっと清楚で好感の持てる美しいものでした。そしてトリをつとめる作曲家はヴェルディです。テノールの中井さんが「リゴレット」より「女心の歌」、DVD 等で劇中で歌われると残酷なほどの軽薄さですが、単独に歌われるとやっぱり有名になるだけはあるなあ(^o^)/
「椿姫」から「花から花へ」、赤いドレスに着替えた種谷さんが華やかな高級娼婦ヴィオレッタに扮し、愛を見出しながら離れることを選ぼうとする、揺れる心情を歌います。「椿姫」で最後とくれば、やっぱり「乾杯の歌」でしょう。中井さんと種谷さんの歌で、思わず歌いだしたくなるようなノリです。会場の聴衆から、すごい拍手! 桂米團治さんが、もう一曲、高田さんも加わって三人でと注文すれば、ヨハン・シュトラウスのオペレッタ「こうもり」から「シャンパンの歌」を。聴衆の手拍子も加わり、とてもいい雰囲気で終わりました。

そういえば、桂米團治さんの着物は今日おろしたての米沢紬だったそうで、山響の実力とオペラフェスティバルの宣伝(*1)とともにしっかり地元アピールしておりました。「たねたに」さんって言いにくい名字だけど、さすがは落語家、全体をすらすらとナビゲートしてくれたのは流石でした。裏方の皆様もたいへんお疲れ様でした。大いに趣向を楽しむことが出来ました。



今気づきましたが、18歳以下無料だったんですね! どおりで中高生や小学生みたいな若い子がたくさんいたなあ。いいなあ、この太っ腹! 若い子たちは未来だもの。

(*1):やまがたオペラフェスティバル 公式サイト


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免疫力

2022年11月08日 06時00分28秒 | 健康
以前は、「免疫力」という言葉をわりに無自覚に使うことがありました。「年を取れば免疫力も落ちてくるのだから」などというような使い方です。ところが、新型コロナウィルス禍の中で、少々疑問に感じるようになりました。「◯◯◯で免疫力を高めてコロナを撃退!」みたいに、怪しげな健康法やサプリメント、食品などを商売のネタにするようなケースが目につくようになったためです。

たまたま新型コロナウィルス感染症やmRNAワクチンについて調べたり、NHK高校講座「生物基礎」で免疫のしくみをおさらいしたり、講談社ブルーバックスで審良静男・黒崎知博著『新しい免疫入門』を読んだりして、自然免疫から樹状細胞の抗原提示を契機として獲得免疫(適応免疫)が始まる仕組みや、食作用・感染細胞の排除などの自然免疫の働き、獲得免疫にも細胞性免疫と体液性免疫とがあり、抗原を認識したB細胞が樹状細胞の抗原提示を受けたヘルパーT細胞に刺激されて増殖し、抗原産生細胞となって抗体となるタンパク質を作り出す仕組み、抗原を記憶する記憶細胞の存在、自己免疫疾患やがん細胞を攻撃する際などの自己・非自己の認識の重要性などを知りました。自然免疫から獲得免疫への情報伝達が、ブルーバックス『新しい免疫入門』の著者の一人である審良静男先生の研究であることもスゴイなあと感心しましたし、おそらくこのあたりは孫たちの世代、今の若い高校生がウンウン言いながらテスト勉強に精を出すところでしょう。

考えてみれば、私の高校生の頃に生物に「免疫」という単元はあったのだろうか? 残っている教科書等で調べてみました。

  • 私の高校時代(1970年頃) 高校生物に「免疫」の単元なし。大学時代に初めて免疫グロブリンを習いました。世代で言えば古希の前後の世代。
  • 娘たちの高校時代(2000年前後) 年齢で言えば40歳前後の世代。「生物II」に抗原抗体反応や体液性免疫と細胞性免疫のしくみなどが登場しているが、「生物I」と違って履修した人の割合はごく少ないのではないか。抗原提示の仕組みなどはまだ研究途上だったはず。
  • 孫たちの高校時代(2020年頃〜) いままさに現役の中高生の世代。「生物基礎」で自然免疫と獲得免疫(細胞性免疫と体液性免疫)のしくみをきちんと習っている・習う予定となっているようだ。

こうしてみると、免疫についてきちんと習ったことがある世代はごく少ないことがわかります。多くの人が漠然としか知らない事柄をネタにすれば、いかにも「科学的」な装いをこらすことで、怪しげな健康法や商品を売りつけることができる、ということなのでしょう。であれば、逆に「免疫力」という言葉を謳い文句にしている記事広告は、眉に唾をつけて接すべし、という言い方ができるのかもしれません。怪しげな勧誘には「免疫力って、何馬力?」てな具合におとぼけするのもありかも(^o^)/

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ワークマンあたりで作業着を更新したい

2022年11月07日 06時00分16秒 | 週末農業・定年農業


農作業時に着る作業着がだいぶくたびれてきました。プラスチック製のホックが甘くなってひとりでに外れてしまいますので、応急処置でスナップボタンを付けたり(*1)してはいますが、根本的に古くなっている(*2)のは否めません。これはそろそろ、いやすでに、いやいやとっくに更新時期だということでしょう。ワークマンあたりで作業着(*3)を見てきたい、それもできれば室内着にもなるブルゾン代わりのものなども探せればいいなあと思います。農閑期に入るこの冬の課題です。

(*1): 作業衣の上着のスナップボタンが壊れたので〜「電網郊外散歩道」2021年11月
(*2): 農作業ウェア〜「電網郊外散歩道」2009年6月
(*3): 作業着・作業服〜ワークマンのサイトから

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鬼頭宏『人口から読む日本の歴史』を読む

2022年11月06日 06時00分10秒 | -ノンフィクション
講談社学術文庫で、鬼頭宏著『人口から読む日本の歴史』を読みました。文庫の初刷は2000年春ですが、単行本は1983年に出たもののようで、著者は私よりも5歳ほど年上の方のようです。たいへん興味深い内容で、じっくりと読みました。写真のような日本列島の人口の推移を拡大コピーして表計算に入力しなおすほどに、引き込まれる本でした。

本書の内容は次のとおり。

第1章 縄文サイクル
 1 縄文時代の人口変化
 2 縄文時代の古人口学
第2章 稲作農耕国家の成立と人口
 1 初期の人口調査と人口推計
 2 稲作社会化と人口規制要因
 3 農耕化による人口学的変容
第3章 経済社会化と第三の波
 1 人口調査と人口推計
 2 経済社会化と人口成長
 3 人工史における十八世紀
 4 人口停滞の経済学
第4章 江戸時代人の結婚と出産
 1 追跡調査
 2 結婚
 3 出産と出生
 5 人口再生産の可能性
第5章 江戸時代の死亡と寿命
 1 死亡率
 2 死亡の態様
 3 平均余命
第6章 人口調節機構
 1 人口調節装置としての都市
 2 出産制限の理由と方法
第7章 工業化と第四の波
 1 現代の人口循環
 2 家族とライフサイクル
終章 日本人口の二十一世紀
 1 人口の文明学
 2 少子社会への期待
学術文庫版あとがき

全体としてたいへん興味深い内容ですが、とくに興味を惹かれた事柄を列挙してみると、こんなふうになります。

  1. 人口推計の根拠となるデータに関して、考古学的な発掘調査からの推計や、近世の宗門改帳や寺院の過去帳などを分析した統計に基づいており、一定の信頼性があること。
  2. 一万年以上続いた縄文時代において、気候の変化とそれに基づく植生の変化によると思われる人口の大きな変化があり、とくに縄文晩期〜末期の寒冷期には、南関東においても大きな人口減が起こっていること。
  3. 近代になってからの南関東の人口の爆発的増加は、都市人口の膨張、繁栄のあらわれと考えられるが、近世までの「都市=蟻地獄」の現実と対比すると驚くほどで、コメ中心の経済から金納に変わる、おそらくは地租改正などにより富の都市への集中が容易になったためであろう。

  4. 人口の増減の基礎となる出生と死亡の現実がインパクトがある。乳幼児死亡率の高さ、女性の平均余命の短さは出産に伴う危険の現れであろうし、地主などが長命で子沢山なのに比較して下人の短命・子孫の少なさが対照的。病気・怪我などで絶家となったところへ地主等の次三男が分家して人口を穴埋めするという集落の実態が見える。

うーむ、これは興味深い本です。読書の秋に、最近だいぶ歴史づいていますが、貴族・武将や権力の移行などを中心とした歴史ではない、自分の頭で考える時の良い材料になる歴史の本だと感じます。

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新たに子猫が?

2022年11月05日 06時00分08秒 | Weblog
我が家のアホ猫母娘が21歳と20歳でこの世と別れてから2年になります。妻が時々「ニャンコ〜(ToT)」とペットロス症状を示しますので、息子が猫好きの友人と話をつけてくれたらしく、我が家に子猫が来ることになりました。8月に生まれたばかり、3ヶ月の子猫だそうです。入院している老母の状況は心配ではありますが、23年ぶりの子猫の来訪に妻もテンションが上がります。「餌はどんなものを?」「猫砂はどんなタイプ?」「キャットタワーはどこに置く?」などなど、新たな心配の種を背負い込んで喜んでおります(^o^)/
私はと言えば、当ブログの「アホ猫」カテゴリーがそのままの題名でいいのかどうか、少々思い悩んでおりまする(^o^)/

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今年の文化の日の過ごし方は…

2022年11月04日 06時00分18秒 | Weblog
老母が入院しましたので、昨日の文化の日は入院に必要な持ち物を点検し、病院まで届けました。病院には入院私物窓口が設置されており、そちらに持参すれば病棟まで届けてくれるという仕組みのようでした。驚いたのは、持ち物の中に「ペットボトルの水2〜3本」というのがあったことです。はて、飲み水としてベッドサイドに置くのでしょうか。以前だと給湯室があり、お茶なども飲めたと思いましたが、やはりコロナ感染の広がりが怖い、ということなのでしょう。



また、お天気が良かったので、休日にもかかわらず柿の収穫に勤しみました。妻が干し柿用に皮を剥いてくれたので、今年も干し柿を240個ほど下げることができました。これからは焼酎で渋抜きをするための柿を収穫していきます。一本だけの「ひらたねなし柿」の樹ですが、ここからの収穫量は自家用に必要な量を大きく超えていますので、渋抜きが終わる頃に親戚等に送っています。特に娘の嫁入り先ではこの柿が大好評らしく、手間ひまかけた甲斐があります。



そんなこんなで、なんとも「文化の日」らしくない過ごし方となりました。これではならじと、夜から音楽を聴きました。J.S.バッハのブランデンブルグ協奏曲第2番、カール・シューリヒト指揮チューリヒ・バロック・アンサンブルの演奏、1966年の録音です。コンサートホールのLPレコードですが、ネット上でも聴くことが出来ます。



Bach Brandenburg Concerto No.2 in F major,BWV1047(Schuricht 1966)


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コロナ禍でだいぶ様変わりも〜老母の入院

2022年11月03日 06時00分31秒 | 健康
我が家の95歳の元気老母、このところめっきり衰えて、疲れやすく歩行器を使っての歩行もおぼつかない様子になっていました。足のむくみもあり、かかりつけのお医者さんから利尿剤を追加でもらって服用し、一時やや改善したように見えたのですが、数日前から起きているのがつらい状況になっていました。かかりつけ医院で定期受診した際に公立病院へ紹介状を書いてもらい、救急外来で診察を受け、入院することとなりました。診断はうっ血性心不全とのことで、血小板減少症の合併症もあり、当面はアルブミン製剤などの点滴と薬物療法で治療する方針とのことです。このあたりの説明の仕方は、以前の経カテーテル大動脈弁置換手術(*1)の際の説明と変わりなく、昔も今も変わらない普遍的なもののようです。

ところが、コロナ禍でだいぶ様変わりした面もありました。まず、入院後は面会はできないことに加え、いざという場合も対面可能なのは1人だけ、感染状況によっては対面がかなわない場合もあるとのこと。付添者として1人で病棟に入り、担当の看護師さんに高齢の日常生活の様子や介護の状況などを細かく説明しましたが、このあたりもコロナ禍前にはこんなに微に入り細に入るような説明はしなかったなあ。必要な持ち物などは、本日午後に窓口に届けることになりました。昨晩のうちに遠方の家族・親族には連絡済み。

写真は、老母愛用のクワと手押し車、長靴です。ここで身支度をして、野菜を育てていたものです。我が家のサトイモと白菜を食べるのを楽しみにしていたのですが、なんとかお正月前に退院できるようになってほしいものです。

(*1): 老母の診断結果と再入院のこと〜「電網郊外散歩道」2017年7月

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柿の収穫を始める〜まずは頼まれた干し柿用から

2022年11月02日 06時00分18秒 | 週末農業・定年農業
今年も柿の収穫時期になりました。我が家では、11月初旬に干し柿を作ると甘くて良い干し柿ができると言い伝えられております。そこで、いつも10月末〜11月初旬に干し柿を作っていますが、おそらくはこの時期の好天続きを利用する経験的な智慧なのでしょう。



品種は「ひらたねなし(平核無)柿」といい、本来は渋柿です。ところが焼酎で渋抜きをしたり干し柿にしたりすると、実に甘くて美味しい柿なのです。例年、収穫を兼ねて徒長枝を切り、枝ぶりを整える整枝の作業を行っていますが、まずは知人に依頼されている「干し柿用」1箱を準備してしまいましょう。T字型に枝を切って、下げ縄に挟んで「柿のれん」をつくりますが、こうすると翌年はその枝は使い物になりません。近辺の農家はりんごの収穫に忙しく、なかなか干し柿用に頼める先がないのだそうで、我が家の柿が某家に役立っているとしたら、喜ばしいことです。実の大きめのものを選び、箱詰めしました。

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YouTubeの動画でドヴォルザーク「ピアノ協奏曲」を聴く

2022年11月01日 06時01分27秒 | -協奏曲
先日の山響定期で、ナマの演奏を聴いたドヴォルザークのピアノ協奏曲ですが、当方の小規模のライブラリにはチェロ協奏曲やヴァイオリン協奏曲などはあっても、残念ながらピアノ協奏曲はありません。あらためて、いろいろな録音を片っ端から聴いてみました。まずは、録音は1954年と古いのですが、当方のリファレンス役、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管による演奏。ピアノはルドルフ・フィルクシュニー。

Dvořák: Piano Concerto, Firkušný & Szell (1954) ドヴォルザーク ピアノ協奏曲 フィルクシュニー


発売されたときにはかなり話題になったリヒテルの録音。指揮はカルロス・クライバー。

A. Dvořák Piano Concerto in G minor Op.33, Sviatoslav Richter


さらに、アーノンクール指揮、ピエール=ロラン・エマールのピアノ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管による2001年の録音。

ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 ト短調 作品33 エマール, アーノンクール 2001


サラ・デイヴィス・ビュクナーのピアノ、カナダのブリティッシュ・コロンビア州のヴィクトリア交響楽団による2013年の録音。ピアニスト自身による投稿みたい。

Antonin Dvorak's Piano Concerto in G minor, Opus 33


表現の方向性はさまざまですが、こうしてみるとたしかに魅力的な音楽です。どうして積極的に聴いてこなかったのか、今更ながら不思議になります。まあ、素人音楽愛好家の音楽歴なんてそんなものでしょうけれど。

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