電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

書斎や書斎コーナーがブームに

2007年06月14日 05時58分29秒 | 手帳文具書斎
現在、世間では、リフォームで書斎や書斎コーナーをつくることがブームなのだそうです。その原因はいろいろあるのでしょうが、団塊ジュニアが家を離れ、子ども部屋等が空いた家庭が多いことに加え、団塊世代の大量退職で、暇になった時間を、机の前でゆっくりと使いたい、という希望が強くなったためでしょうか。

かつては、書斎というと書棚に万巻の書をイメージしたものですが、今は少し違うようです。その理由は、もちろん、パソコンとインターネットでしょう。この件は、前に記事(*)にしました。

実際にリフォームを請け負う業者も、お客さんがパソコンを使うかどうかで、書斎の考え方を変えるのだそうです。もし、パソコンを使うお客さんの場合は、電話回線と採光や照明とを重視します。逆に、パソコンを使わない場合は、趣味のコレクションを飾る立派な棚や、オーディオヴィジュアル機器用の棚などが主役となるのだそうです。なるほど、という感じです。故・長岡鉄男氏の部屋を思い出せばいいのでしょうか。

では、パソコンとインターネットが中心のもののイメージは?
これは、もっとずっと「普通の」ような気がします。リビングの一部に、ちょっとした小型の書棚とデスクを置き、そこにパソコンとプリンタが置いてある。書棚には読みかけの本の他に、ネット上にはないローカルな、あるいはごくプライベートな資料がある、といったイメージです。デスクは子どもの学習机のお下がりでもかまわないけれど、椅子と照明だけはいいものを新調した方がいいかもしれません。

実際、たいていの調べものはネットで間に合います。ネット情報で間に合わないものは、もうそろそろ自分で調べるしかない領域に入っているのでは。退職後、借りた畑で野菜や草花を育てながら、日常や来し方をブログに綴ったり、ご近所づきあいで頼まれた会報の原稿を書いたりする日常は、きっと楽しいことだろう、などと想像することが、書斎や書斎コーナーのブームの背景にあるのでしょう。

(*):「この20年で、書斎のイメージはどう変わったか」~電網郊外散歩道


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