電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

WEBサイト「物語案内」を更新

2005年02月13日 12時32分50秒 | 読書
「どんなお話?」「時代はいつ?」「舞台はどこ?」などから選ぶことができるWEBサイト「物語案内」を更新しました。
「冒険の話」で『海の祭礼』『ハリー・ポッターと賢者の石』『桃太郎侍』の三冊、「悲しい話」で『朗読者』を追加しました。
直接リンクは、ここ です。

また、データ件数が100件に到達しました。当初、FM-TOWNS 版は数十件だったことを考えると、WEBサイトの自動生成ツール PopCorn を用いてリメイクしたことが良かったのだと思います。
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FMアンテナは全壊

2005年02月12日 09時50分35秒 | クラシック音楽
先に大雪と強風のため倒れてしまったFMアンテナだが、晴天を見計らって屋根に上ってみると、写真のように完全に壊れて落下してしまっていることがわかった。支柱は中央で折れ、ステーは切れ、FMアンテナの素子はバラバラになって雪とともに屋根下に落ちていた。先日の傾いたアンテナの写真は、FM専用アンテナではなく、UHF/VHFのTVアンテナだった。どおりで、TVは大丈夫だがFMステレオ放送は受信できなかったはずだ。モノラルにすれば、電波の条件の良い数局はかろうじて受信可能なので、春になるまでこのままにしておき、雪どけを待って対処することにした。

雪に弱いFM専用アンテナを廃止し、FM放送を外すという選択肢もありうる。実際に、WCPE(*1)やBBC(*2)などのインターネットラジオで、ラジオ程度の音質ならば常時音楽を聞くことは可能である。CSのクラシックチャンネルを契約するという方法もある。ただ、1960年代から慣れ親しんだFM放送が聞けなくなるのはさびしい。いつもの休日、いつもの番組、慣れ親しんだ出演者の声。吉田秀和氏の声の衰えや、はかま満緒氏の声に屈託が現れてくる変化など、年月の推移と自分の年齢を感じずにはいられないけれど。
(*1):WCPE
(*2):BBC radio
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ちなみに、写真は2階の屋根から見た樹齢約200年の松である。本当は、この屋根の上にFM専用アンテナが立っていた。この巨大な松の剪定も大変な話なのだが、それはまた別の機会に。
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コーヒーを飲みながら『王家の風日』を読む

2005年02月11日 12時20分35秒 | -宮城谷昌光
休日、午前中に子供を駅まで送り、図書館で本を三冊借りてきた。その後、短時間の雪かきをして少々汗をかいた後に飲んだコーヒーが、たいへんにおいしい。
コーヒーについての蘊蓄はなにもない。種類も銘柄も特別にこだわらないから、店で購入してきたものを、コーヒーメーカーで淹れて飲むだけである。コーヒーがさめないうちに、借りてきた本をめくりながら、どれから読みはじめようかと眺めるのは実に楽しい時間だ。
で、宮城谷昌光『王家の風日』を読みはじめた。太公望の物語につながる内容だけに、時代や登場人物など、比較的よく理解できる。ああ、それで望と箕子とが出会ったのか、という具合だ。ただ、商の受王はそれほど甘く評価していいのか、とも思う。私は、織田信長が天才的合理主義者であったと高く評価する人よりも、信長は残酷だから嫌いだ、と評した藤沢周平に共感してしまう。
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今日の通勤の音楽は

2005年02月10日 22時12分52秒 | クラシック音楽
今日の通勤の音楽は、シュトルツ指揮ベルリン交響楽団による「世界のワルツ」のCD(DENON, COCO-70718)だ。これは、1969年のアナログ録音だそうで、「ドリゴのセレナード」で豪華にスタートした後、シルヴィア・ゲスティのソプラノで「聞かせてよ愛の言葉を」が続く。なんとも昔ふうの、いい雰囲気だ。後半の方になると、ミュージカルや映画の雰囲気もまじる。同じくシルヴィア・ゲスティの「いつか王子様が」などは、ややドイツ語風の巻き舌の発音で "Dreams come true" などと歌われ、ただ甘いだけの歌唱とは一味違った音楽になっている。
車のCDプレーヤーは、エンドレス再生に設定してあるので、第1曲に戻って何度でも繰り返すようになっている。そのため、数日間通勤で往復すると少なくとも5~6回は聞いていることになり、いやでも覚えてしまう。
ただ、この種の音楽は、華やかな高音だけでなく低音の量感もほしいので、できれば自宅でゆっくりと楽しみたいものだ。明日は休日なので、本でも読みながら、自宅でゆっくり音楽を聞きたいと思う。
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パソコン雑誌の休刊について

2005年02月09日 20時58分07秒 | コンピュータ
雑誌 LinuxMagazine が、今月発売の3月号をもって休刊することとなった。1999年の第2号以来、ずいぶんとお世話になった。近年は、いささかマンネリぎみで、途中で購読をやめてしまっていた。たぶん、同じ様な読者が多かったのだろう。発行部数も少なくなっていたのではないか。
パソコン雑誌の記事は、購入の参考にはなるが、いざ購入してしまうと、それほど面白く役に立つものではない。むしろ、記憶が確かでないので申し訳ないが、Unix User誌の「よしだともこのroot訪問記」や、月刊ASCII誌の「○○ってこんな仕事」のような、「人を中心にしてパソコンやネットワークとの関わりを紹介する」ような記事に興味がわく。
しかし、パソコン雑誌は、どちらかといえばCPUや各種ボードといった、モノを紹介することに中心がおかれ、ユーザーの姿や考えかたなどを取り上げることは少ない。これは、商品広告による収入を中心に雑誌を編集する営業上の必要や、いろいろな人を取材するよりも秋葉原から経費で部品を買ってきて組み立てることに喜びを感じる執筆者の特徴からやむをえないことではあるが、それだけに頼っていたのでは、早晩飽きられる、ということなのだろう。
いずれにしろ、お世話になった雑誌の休刊はさびしいことだ。最終号をぜひ購入したいと思う。
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VineLinux3.1にフォントを導入

2005年02月07日 22時37分48秒 | コンピュータ
VineLinux3.1に、フォントを導入。
Nautilusでドラッグ&ドロップするだけで、ユーザー側でフォントの導入ができる。たいへん簡単だ。こんなことなら、もっと早く導入しておくんだった。特に、常用するブラウザでの表示がきれいになるのはたいへんありがたい。VineLinux2.0/2.1のころは、フォントの導入はこれほど簡単ではなかった。着実な進歩を感じる。
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WEBサイト「MyComputingStyle」更新

2005年02月06日 19時51分00秒 | コンピュータ
朝から除雪に精を出し、大汗をかいてくたびれたので、午後からWEBの更新。
ブックマークにある「MyComputingStyle」というサイトだ。更新の内容は、
(1)「私のコンピューティング歴」に「MS-Windows95を導入」の頃について、十年後の観点から。
(2)「ちょっと便利なテクニック」に「スパムメールの分析」、迷惑メールに用いられている単語の頻度を分析し、自動振り分けと着信拒否に生かす話。
(3)「デジタル化の周辺」に「音声を記録する」、オープンリール・テープとカセットテープのこと、音楽CDのことなど。
他に、いくつかの写真を追加した。

雪で道路の状態が良くない。写真は古い集落の生活道路だが、雪のため狭い道路がますます狭くなり、なんとも危ない。早く太陽が出て、道路の雪をとかしてほしいものだ。
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他の人のWeblog(2)

2005年02月06日 11時43分16秒 | Weblog
他の人のWeblogを見ていると、面白いことに気づく。「読書」をキーワードに検索すると、世代がばらつくが、「エアチェック」をキーワードに検索すると、中年以上の人が多く、しかも古いオーディオ機器をなんとかだましだまし使っている話が多い。
たとえば、我が家ではFM専用アンテナが大雪で倒れた話だし、ある人の場合はカセットデッキが欲しくなった話だ。この方の場合、LDプレイヤーも現役で活躍している様子、壊れたLDプレイヤーを放置している我が家は、なんとも情けないことだ。
今日の午前中は、新年に録画だけしていたニューイヤーコンサートを2回見た。マゼールも年を取ったものだ。昔のLPで、コンサートホール盤の「火の鳥」や「水上の音楽」などのジャケット写真などを見ると、若かったんだなと思う。もっとも、当時高校生だった私よりずっと年上なのだから、当然の話なのだが。
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大雪と強風でFMアンテナが倒れた

2005年02月05日 19時45分45秒 | Weblog
大雪と強風で、5素子のFM専用アンテナが倒れた。今朝、なんだかFM放送の音がおかしいことに気づき、外に出てみたら倒れていることがわかったもの。写真左下部でわかるように、屋根の上はかなりの積雪があり、すぐ修理するのも難しい状況だ。落下しないように応急処置を施す必要がある。
記録によれば、このFM専用アンテナは、2001年の初夏に自宅のLAN工事とともに電気屋さんに依頼して更新したものだ。今どきFM専用アンテナを立てる人は珍しい、と言われたものだ。4年もたてばステーの張りもゆるむのだろう。さて、修理したものかどうか。
実は、FMチューナ(Pioneer TX6600II)は30年前のシステムコンポの流用で、いまだに故障もなく現役なのにはびっくりだが、FM放送を聞く機会は確実に減っている。確実に増え続けるCDとDVDが中心になってきている。以前はよく聞いていたローカル番組も姿を消し、エアチェックしたいと思わせるようなライブものはテレビで放映されるので、DVDに録画するようになった。いっそ、FM放送を外そうかとも思うが、なかなか思い切れない。充分な利得を得られるようならば、雪の影響のない軒下にトンボアンテナでも付ければ充分なようにも思う。さて、どうしたものか。
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眠る前の音楽と目覚しの音楽

2005年02月05日 09時45分14秒 | クラシック音楽
根をつめる仕事のあと、すぐ眠ろうと思っても、なかなか寝つけないことがある。脳味噌が興奮していて、鎮静しないのだ。こんなときは、お風呂にはいり、かすかに聞こえる程度に静かな音楽をかけて寝ると、すーっと寝られる。
寝る前の音楽で愛用しているのは、ボロディンの弦楽四重奏曲第1番・第2番だ。演奏はハイドン四重奏団で、Naxosの8.550850というCDである。枕元のCDラジカセで、そっとささやくように静かに始まる第1番の第1楽章Moderatoが、いかにも夜の眠りをさそう音楽だ。演奏終了後に自動で電源が切れるように設定しているが、有名な第2番の夜想曲まで行く前に、第2楽章のAndante con motoのあたりで眠ってしまうことが多い。
このCDラジカセは、翌朝の目覚しにもなっている。指定の時間がくると、指定した音量でCDを演奏しはじめる。こちらはすこし音量を大きめにしているが、それでも曲の性質上、けたたましく鳴り出すようなことはないので、まだ暗いうちでも心地よく目覚めることができる。
目覚しの音楽は、夏場なら「ウィントン・マルサリス&グルベローヴァ バロック・トランペットの響き」などの輝かしい響きも心地よいものだが、冬のまだ暗いうちに起き出すにはふさわしくないようだ。
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雪国でなぜけが人が少ないか

2005年02月04日 21時56分12秒 | 散歩外出ドライブ
普段は暖かい地域、たとえば東京などで大雪が降ると、交通がマヒし、すべって転んでけが人が続出する。中には骨折して入院してしまう人、頭を打って救急車で運ばれる人、さまざまだ。
では、雪国ではどうしてけが人が少ないのだろう。雪下ろしで屋根から滑落して怪我をすることはあるが、少なくともニュースになるほど転んで骨折する人はいない。これはなぜか。
以前、千葉のそごうで防寒靴を買おうとして、その謎がわかった。東北地方で売っている防寒靴とは、靴底の構造が違うのだ。雪国で売られている防寒靴は、靴底に複雑で深い溝が刻まれ、雪道でも滑りにくいようにできている。ところが、千葉のそごうで見た防寒靴は、靴底がたいらで、溝がないのだ。これでは、雪が降ったらひとたまりもない。滑って転ぶのは当然のことである。
なぜ、千葉のそごうで見た防寒靴は、靴底がたいらだったのだろうか。おそらく、理由は足音だと思う。雪国で使われている、靴底に溝が刻まれた防寒靴の場合、地下街などを歩くとき、キュッキュッと音がする。しかし、靴底が平らな都会風の防寒靴は、地下街を歩いてもあまり足音がしない。滑らない防寒靴は、隣人にどう思われるかを気にする人たちには売れないのだろう。
雪が降ったら、まさつの大きい靴を選ぶ。これは安全に歩くための鉄則である。
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なぜ英語を学ぶのか?

2005年02月02日 21時49分51秒 | 読書
吉村昭著『海の祭礼』を読んで、昔、高校の同級生が英語担当のG先生に「なぜ英語を学ぶのか」と問うたときのことを思い出した。

そのとき、先生はこんな話をしてくれた。太平洋戦争の末期に、勤労動員で飛行場の爆撃後の整地作業に従事していた。1回の爆撃で穴ぼこだらけになった飛行場で、もっこをかついで土を運び、何日も何週間もかかって穴ぼこを埋める。空腹と空しさを感じるだけの毎日の中で、ふと「アメリカってどんな国なんだろう」と思ったそうだ。だけど、そんなことを口にすると殴られるので黙っていたが、ある日玉音放送の後に進駐軍がやってきて、ブルドーザとかいうでかい機械を用い、穴ぼこだらけの飛行場を二日できれいに整地してしまったそうだ。ブルドーザというものを初めて見て、「こんな国と戦争をして、勝てるわけがない」と思ったそうな。そのとき、アメリカという国のことを知りたいと痛切に思った、ということだった。
私たち教え子たちは、「なぜ英語を学ぶのか」という問いに理路整然とした解答を得たわけではなかったが、「学ぼうとする強い意思」の大切さは強く感じ取ることができたように思う。

『海の祭礼』の物語で、オランダ語を身につけた森山栄之助が、あらためて英語を学ぼうとするくだりで、こんな昔話を思い出した。
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吉村昭著『海の祭礼』

2005年02月01日 22時01分32秒 | -吉村昭
吉村昭著『海の祭礼』の文庫新装版が出たので、再読した。ネイティブ・アメリカンの血を引くラナルド・マクドナルドが、幕末の鎖国日本へ渡航を企て、とらえられて長崎へ送られる。そこで通詞の森山栄之助らに生きた英語を教えることとなった。やがて、森山らは開国を迫る米国のペルリやハリスらと厳しい交渉を重ねることとなるが、それは鎖国日本にただ一人たどり着いた青年ラナルドとの友情がまいた種がもとになっていた、というお話。
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