電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山形弦楽四重奏団第56回定期演奏会でハイドン、尾崎宗吉、ベートーヴェンを聴く(1)

2015年07月21日 20時49分31秒 | -室内楽
「海の日」で休日となった月曜日、山形市の文翔館議場ホールで、山形弦楽四重奏団の第56回定期演奏会を聴きました。今回は、少し前にヴィオラの倉田譲さんの入院という緊急事態もあり、開催を危ぶんでいたのですが、幸いに予定通り演奏会を聴くことができ、まずは良かった良かった~(^o^)/



18時からプレコンサートがあり、渡辺奈菜(Vn)さんと田中知子(Va)さんのデュオで、J.S.バッハの「二声のインヴェンション」から。バッハの音楽は楽器を選ばない面があるけれど、弦楽二重奏の演奏もいいなあとあらためて感じました。演奏の後に、キルシュ弦楽四重奏団の演奏会のお知らせもあり、昨日の山響定期の際もチラシが入っていましたが、ここ山形に、新たなカルテットが誕生したことを祝いたいと思います。

さて、今回のプログラムは、

  1. ハイドン 弦楽四重奏曲 変ホ長調 Op.50-3
  2. 尾崎宗吉 小弦楽四重奏曲第1番 Op.1 (1935)
  3. ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 Op.59-1 「ラズモフスキー第1番」

というものです。開演前の解説は、山Qの紅一点、2nd-Vnの今井東子さん。プログラムノートと同じことを述べてもしょうがないし、と悩みを話します。でも、あまり明るくないホールで小さな文字を読めるのは、今井さんくらい若い人たちまでですよ~。ですから、プログラムノートと同じ内容を、話し言葉で説明してもらうだけでも、ありがたいのではないかと思います(^o^)/

さて、1曲目のハイドン。
第1楽章:冒頭から、うわーハイドンの音だ。軽やかで楽しそうなアレグロ・コン・ブリオです。心配した倉田さんも、身振りはすっかり音楽に寄り添って、確かな回復ぶりとみました。第2楽章:アンダンテ・オ・ピウ・トスト・アレグレット。イタリア語で A o B というのは A とか B とか、という意味になるそうな。だとすると、「アンダンテとかより速くとかアレグレットとか、いろいろ変わるんだよ~」くらいの意味でしょうか(^o^)/ateninaran
曲の方も、表情が変わります。四つの楽器に、それぞれ聴かせどころが用意されているようです。
第3楽章:メヌエット、アレグレット。けっこう速いテンポで、伸びやかさ、軽さのある音楽。第4楽章:フィナーレ、プレストで。ここは、アンサンブルの聴かせどころでしょう。活力のある音楽です。

うーむ、二日連続の演奏会レポートはけっこうきつい(^o^;)>poripori
続きはまた明日にいたします。m(_'_)m


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4 コメント

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Unknown (bombay)
2015-07-22 07:39:18
おはようございます、今回は私も山響山弦と連日の演奏会に浸ることが出来ました。とても幸せな気分です。またお伺いしようと思います
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Unknown (パスピエ)
2015-07-22 15:07:55
こんにちは

魅力的なプログラムですね
といっても尾崎宗吉の作品は知りませんが。。。(^^ゞ

個人的にはベートーヴェンよりも演奏会には余りかからないハイドンがいいですね。
いつも思うのですが、こういう演奏会を身近に接することができて羨ましいです
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bombay さん、 (narkejp)
2015-07-22 20:28:26
コメントありがとうございます。また、山形まで山響・山Qの演奏会にお出かけいただき、関係者になりかわりまして(^o^)、御礼を申し上げます。
アットホームな雰囲気もあり、なかなか良い環境ではないかと喜んでいるところです。季節の良い時期を選んで、今後ともぜひ応援くださいm(_'_)m
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パスピエ さん、 (narkejp)
2015-07-22 20:33:34
コメントありがとうございます。そう、ハイドン。なかなかいいんですよ。ハイドンの弦楽四重奏曲を全曲演奏することを目標とする団体は、そうないと思いますが、それが地元で聴けるのですから、これほど嬉しい幸せなことはありません。尾崎宗吉の小弦楽四重奏曲を二度も生で聴くことができた聴衆というのも、日本全体でさえそう多くはなかろうと思います。これも、山響のおかげですね。足を向けて寝られません(^o^)/
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