
以前から、大河ドラマに「上杉鷹山」が取り上げられないのはなぜか、不思議に思っておりました。ふだんテレビを見ないものですから、一度ドラマ化されたことも知らずにおりました。たまたま、某図書館で、1枚もののDVD「上杉鷹山」を見つけ、借りてきて観ました。
これは、童門冬二原作『小説 上杉鷹山』(*1,*2)をもとに単発のドラマにしたもので、それなりにおもしろく楽しんだのですが、いわゆるドラマ的な盛り上がりは「七家騒動」くらい。あとはむしろドキュメンタリー・ドラマ風に描かれ、見せ場には乏しいものと感じます。奥女中の解雇に伴う誤解や、恩師の細井平州を江戸から藩校・興譲館に迎える際のいきさつなど、それなりに原作に忠実にドラマ化されてはいるのですが、もともと原作が教訓的な性格の本ですので、さすがに大河ドラマにはなりにくいと感じます。
上杉鷹山を取り上げた作家としては、藤沢周平もいますが、もし、藤沢周平の病が悪化しなかったら、『漆の実のみのる国』(*3,4)に描かれた米沢藩の改革の姿が、特に下巻における展開が、もっとじっくりと描き出されていたのではないかと惜しまれます。そして、こちらを原作にして脚本が作られたら、もっと重厚なドラマになったのではないかと、どうしても思ってしまいます。
(*1):童門冬二『小説 上杉鷹山』(上)を読む~「電網郊外散歩道」2006年4月
(*2):童門冬二『小説 上杉鷹山』(下)を読む~「電網郊外散歩道」2006年4月
(*3):藤沢周平『漆の実のみのる国』(上巻)を読む~「電網交際散歩道」2005年8月
(*4):藤沢周平『漆の実のみのる国』(下巻)を読む~「電網交際散歩道」2005年8月
これは、童門冬二原作『小説 上杉鷹山』(*1,*2)をもとに単発のドラマにしたもので、それなりにおもしろく楽しんだのですが、いわゆるドラマ的な盛り上がりは「七家騒動」くらい。あとはむしろドキュメンタリー・ドラマ風に描かれ、見せ場には乏しいものと感じます。奥女中の解雇に伴う誤解や、恩師の細井平州を江戸から藩校・興譲館に迎える際のいきさつなど、それなりに原作に忠実にドラマ化されてはいるのですが、もともと原作が教訓的な性格の本ですので、さすがに大河ドラマにはなりにくいと感じます。
上杉鷹山を取り上げた作家としては、藤沢周平もいますが、もし、藤沢周平の病が悪化しなかったら、『漆の実のみのる国』(*3,4)に描かれた米沢藩の改革の姿が、特に下巻における展開が、もっとじっくりと描き出されていたのではないかと惜しまれます。そして、こちらを原作にして脚本が作られたら、もっと重厚なドラマになったのではないかと、どうしても思ってしまいます。
(*1):童門冬二『小説 上杉鷹山』(上)を読む~「電網郊外散歩道」2006年4月
(*2):童門冬二『小説 上杉鷹山』(下)を読む~「電網郊外散歩道」2006年4月
(*3):藤沢周平『漆の実のみのる国』(上巻)を読む~「電網交際散歩道」2005年8月
(*4):藤沢周平『漆の実のみのる国』(下巻)を読む~「電網交際散歩道」2005年8月
『やり遂げようとする強い意志があれば自ずと道が開く』
このようにも解釈できるこの詩、上杉鷹山が愛でたことで有名です。
ジョン・F・ケネディも鷹山を讃えたとか・・・今年(!?)キャロラインさんが鷹山の地を訪ねるのではと期待されています。
おそれいります、
講譲館 → 興譲館
です。
米沢興譲館高校出身の方々から、キビシイお叱りを受ける
ところでした(^o^)/
そうそう、ケネディ大統領が就任の際に、尊敬する政治家はと問われて、Yozan Uesugi と答えたら、記者さんたちが "Yozan? Who?" になったというエピソードが、実は根拠がない都市伝説とされつつあったのに、肝心のケネディ家の人が、「それは本当だ」と言うのですから、なんとなく信憑性がありそうに思います。たぶん、内村鑑三の英文の本あたりが出典かも?
キャロライン・ケネディ大使の来県が実現したら、きっと大騒ぎになるでしょうね。