日中は気温が上がりますが朝晩はさすがに涼しく、東北地方の入梅には少々間があるのか、晴れた日には過ごしやすい気候です。いつも今の時分には、ドビュッシーの透明な響きを聴きたくなります。
ドビュッシー35~37歳頃に作曲された「夜想曲」は、第1曲「雲」、第2曲「祭」、第3曲「シレーヌ」という3つの曲からなります。近代フランス音楽の中でも、オーケストラから独特の響きを引き出すドビュッシーの代表的な曲です。
空の雲がゆっくりと流れる「雲」では、トランペットやトロンボーン、チューバといった、おなじみのラッパ族・金管楽器を大部分休ませて、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、クラリネット、バスーンという笛族にホルンだけが参加、ハープと弦楽器群にティンパニが締める、という編成になっているようです。なるほど、この響きは、フル編成の多数の音を混ぜて作り出したのではなくて、近代管弦楽から相当の音を引き算して、というか、楽器の要素を注意深く組み合わせて作り出したものなのですね。
祭の盛り上がりと祭の後の静けさを描いたという第2曲「祭」では、トランペット、トロンボーン、チューバといったラッパ族総出演で、しかもシンバルにスネアドラムにハープまで入るという「大騒ぎ可能」な楽器編成。なるほど、それでこういう響きですか。ずしんとお腹にひびく迫力です。
海の魔女とも海の精の神秘とも言われる「シレーヌ」は、歌詞のない女声合唱つきの音楽。歌詞のない女声合唱つきの音楽で終わる曲というと、ホルストの「惑星」を思い出しますが、あちらも「海王星」でした。海というと、西欧では女性のイメージなのでしょうか。そういえば、もうおぼろげな記憶では、ドイツ語で「海」は女性名詞でした。
珍しく楽器編成を調べてみたら、ドビュッシーの響きの秘密がちょっとだけわかった気がします。素人音楽愛好家のささやかな楽しみです。
演奏は、ポール・パレー指揮デトロイト交響楽団、1961年3月、マーキュリーによるステレオ初期の名録音CD(フィリップスのスーパー・ベスト1000シリーズより、UCCP-7077)です。
ドビュッシー35~37歳頃に作曲された「夜想曲」は、第1曲「雲」、第2曲「祭」、第3曲「シレーヌ」という3つの曲からなります。近代フランス音楽の中でも、オーケストラから独特の響きを引き出すドビュッシーの代表的な曲です。
空の雲がゆっくりと流れる「雲」では、トランペットやトロンボーン、チューバといった、おなじみのラッパ族・金管楽器を大部分休ませて、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、クラリネット、バスーンという笛族にホルンだけが参加、ハープと弦楽器群にティンパニが締める、という編成になっているようです。なるほど、この響きは、フル編成の多数の音を混ぜて作り出したのではなくて、近代管弦楽から相当の音を引き算して、というか、楽器の要素を注意深く組み合わせて作り出したものなのですね。
祭の盛り上がりと祭の後の静けさを描いたという第2曲「祭」では、トランペット、トロンボーン、チューバといったラッパ族総出演で、しかもシンバルにスネアドラムにハープまで入るという「大騒ぎ可能」な楽器編成。なるほど、それでこういう響きですか。ずしんとお腹にひびく迫力です。
海の魔女とも海の精の神秘とも言われる「シレーヌ」は、歌詞のない女声合唱つきの音楽。歌詞のない女声合唱つきの音楽で終わる曲というと、ホルストの「惑星」を思い出しますが、あちらも「海王星」でした。海というと、西欧では女性のイメージなのでしょうか。そういえば、もうおぼろげな記憶では、ドイツ語で「海」は女性名詞でした。
珍しく楽器編成を調べてみたら、ドビュッシーの響きの秘密がちょっとだけわかった気がします。素人音楽愛好家のささやかな楽しみです。
演奏は、ポール・パレー指揮デトロイト交響楽団、1961年3月、マーキュリーによるステレオ初期の名録音CD(フィリップスのスーパー・ベスト1000シリーズより、UCCP-7077)です。
最後のシレーヌを読んで、女性合唱の神秘性が思い浮かんできました。これからも、もっと聴こうと思います。
ドイツ語のデル、デス、デム、デンとかディー、デル、・・・・とか、冠詞がなぜ変化するのか厄介だったですね。しかし、後にはそれで読みやすい面が確かあったような、実におぼろげな記憶ですが蘇ってきます。(^。^)