電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

「親知らず」抜歯手術のその後~経過と留意点

2024年08月28日 06時00分43秒 | 健康
右第三大臼歯(智歯、親知らず)が化膿し、隣接する第二大臼歯も浸食されていたことから、6月に2本を抜歯する手術を受けました。担当医の指示通り歯磨きとうがいとシリンジによる水流洗浄で口腔内清潔を心がけてきたためか、幸いに術後経過は良好と言ってよく、化膿することもありませんでした。

では、全く何の問題もなかったかと言えばそうでもなく、しばらくしてから手術痕の近辺にひりひりする痛みを感じ、なにやら白いかさぶたのようなものができてきました。かかりつけの歯科医院で診てもらったら、どうやら骨片が剥離して歯肉の中から押し出されてきているらしいです。アズレン系うがい薬で洗浄した後にカット綿で患部の水気を取り、アフタゾロン軟膏(*1)を綿棒の先に付けて患部に載せ、できるだけ舌を動かさないように保持してひりひりする痛みを回避して生活しました。先日、診察時にコンタクトレンズ状の白い骨片がとれてきたようで、まずはひりひりする痛みは和らぎました。



まだ骨片がとれた傷がふさがっていませんので、軟膏を続けていますが、主成分デキサメタゾンは合成副腎皮質ステロイド剤だそうで、注意して使わないと口腔内感染症が増悪する場合があるらしい。このあたりは、喘息の吸入ステロイド使用後のうがいと同じく、注意が必要だということでしょう。デキサメタゾンの解説を読むと、水には溶けにくい物質のようです。親水基である -OH が3カ所ありますが環状炭素骨格がこれだけ大きいと、とても水溶性にはならないでしょう。そのため、患部の水気を取ってから軟膏を載せて歯肉に吸収させる形で効果を発揮するということかと理解したところです。



手術をしたら修理完了した機械のように快調とは行かないのだと実感しました。やはり生身の体なのですから、そんなに簡単に回復するわけではないようで、智歯抜歯手術のあと、歯肉が盛り上がって傷口を覆うまで、およそ半年はかかるかもしれないとのことでした。忙しいからと言って油断せずに、口腔内清潔を保つことが大事になるようです。最近の鼻づまり治療記録ノート(*2)は、項目を追加して歯磨きや軟膏塗布などの記録も兼ねるようになっていますので、どうも耳鼻科歯科等記録とでも改題したほうが良さそうな雲行きです(^o^)/

(*1): 医療用医薬品:アフタゾロン口腔用軟膏0.1%~添付文書情報
(*2): においがわかる!~「電網郊外散歩道」2024年7月

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