電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

新型コロナウィルスの脅威〜山響を応援しよう

2020年03月05日 06時03分00秒 | -オーケストラ
新型コロナウィルスへの対応に苦慮し、各地で諸行事を実施するか中止するか、ぎりぎりの判断が迫られているところかと思います。あるいはすでに中止や延期が決定されているものも少なくないでしょう。実際、義理で渋々参加する人が多かった行事などは、欠席が多くなって開催できない状況になっているようです。主催者側にはいわゆる正常化バイアスが働きますが、一般の人は「クラスター」で集団感染するのが怖いので、人がぎっしり集まるところへは行きたくない。なに、新型といっても大したことはないのじゃないか、などと横着根性がちらりと顔をのぞかせることもありますが、いまのところ治療法が定まっていない新しい病気ということで、やはり敬遠したくなります。となると、学校のほかに影響を受けるのは飲食店、ホテル、結婚式場など大勢の人が集まる場所です。映画館や演奏会などもこれに入るでしょう。

では、せっかく経営の再建が軌道に乗りつつあった、我らが山響はどうなるのか。いくつかの演奏会はすでにキャンセルが発表されており、経営的な打撃は大きいと考えられます。事柄の性格上、新規の感染者が減少し、疫学上の判断に基づいた一定の宣言が出るまで、この事態は続くと考えられます。だとしたら、集中型がだめなら分散型ではどうだろう。幸い、山響にはこれまでの演奏の録音を蓄積した自主レーベルがあります。CDを購入し、自宅で引きこもり生活の潤いに、あるいは通勤の車中等で聴くことで、山響を応援したらどうだろう。家族や親戚知人に、山響のCDをプレゼントしてはどうでしょうか。幸いに、山響ホームページには、CDやGOODSの販売のページ(*1)があります。

(*1):ここです。

実際は、CDの売上でカバーできるような状況ではないことはあきらかですが、今はタイヤを失った四輪駆動車みたいなものでしょう。

そうそう、以前「さくらんぼテレビ」が制作し、FNS ドキュメンタリー大賞を受賞したテレビ番組が、YouTube に公開されていました。私も、当時はテレビを見逃した組で、今回あらためて見て良質の番組だなと感じました。また、同じく YouTube の山響チャンネルにも、団員インタビューなどの動画が公開されています。これらをご覧になって共感していただいた方は、ぜひ山響を応援してくださるように、心からお願いをいたします。

【384kbps】山形交響楽団(Yamagata Symphony Orchestra)ドキュメンタリーTV(2017年放送)


新型コロナウィルス騒動も、季節的な流行で夏場には自然に終息するインフルエンザのように、春のおとずれとともに終わってほしいと願っていますが、おそらくはリーマン・ショックや東日本大震災以来の経済的苦境が残ると思われる現在の状況です。まずは健康で、次に可能な試みを工夫することにいたしましょう。

コメント (4)