電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

TWSBIのプランジャー式万年筆VacMiniの使い方がわかった

2018年11月02日 06時03分58秒 | 手帳文具書斎
TWSBI社のプランジャー式万年筆VacMiniについて、使い方には少々コツがあることがわかりました。以下、初めてプランジャー式万年筆を使う際のアホな迷いと、体験してわかった使い方のコツです。

まず、新品で購入したTWSBIのVacMiniを調子よく使っていたら、途中でインクが出なくなり、書けなくなる「インク切れ」現象が出現しました。はじめは原因がわからず、インクが変質して詰まったのではないかと疑い、水洗いして別の染料インクにチェンジしてみましたが、同じ現象が再現します。まてよ、パイロットのカスタム万年筆の中に、プランジャー式の製品があり、その説明の中に、はじめに尾栓を緩めてから書き始めるとの注意があったことを思い出し、販売店の「とみや文具店」のブログで質問してみた(*1)ところ、やはり尾栓を緩めて使ってくださいとのこと。試してみました。




まず、ペン先は上むきのまま尾栓を数回まわして緩めてから、キャップを尻軸に固定して書き始めます。すると、ピンポーン! インクが途切れることなく、潤沢なインクフローのまま、いくらでも書き続けることができます。水洗いしてもともと使う予定だったプラチナ古典ブルーブラック・インクに戻しても、まったく問題はありません、と思ったら、やっぱり問題ありだったみたい(追記)。

おそらく、ピストン先端部の可動弁が、ピストンを引いたときはオープンし、

逆にピストンを押し込むとクローズになる、

という機構なのだろうと思いますが、尾栓を緩めるというのは、尻軸のどこかで空気穴を開くのではなくて、このピストン先端部のわずかに緩めてインクの流路を確保する意味がある、ということなのでしょう。



また、キャップのクリップ位置をかっこよく決めるためには、キャップを尻軸に取り付ける始まりの角度に注意する必要があります。すなわち、クリップの延長上にペン先がある位置から人差し指の付け根の側に45度以上ずらした位置にキャップをつけて、ねじを回して行けば、ちょうどペン先と同じ位置にクリップが来るようです。





さて、これで線幅、インクフロー、インク容量の三拍子そろった中字のペンを使えるようになりました。しばらくは出番が増えそうです。

(*1):TWSBIツイスビー万年筆「Vac Mini」〜「秋田萬年筆倶楽部&とみや文具店」2015年12月より


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