電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

長い文章を構成するとき

2015年06月16日 06時03分30秒 | 手帳文具書斎
当ブログの初期、ようやく記事投稿にも慣れて三年目くらいの頃に、文章の構成や編集について考えたことがありました。要するに、いわゆる「パラグラフ・ライティング」をベースにしたもので、理系の論文書きの常套手段です。
「文章の書き方」ではなくて、ある程度まとまった分量のある冊子や本を作るために、どのように文章を構成し編集するかについては、従来は論文を書く要領で、

第1章
 第1節
 第2節
第2章
 第1節
 第2節
 ……

という具合に、全体の構成を考え、節ごとに執筆し、全体の構成を考えながら編集するという方法をとってきました。
このようなスタイルには、テキストエディタEmacsと文書組版システムLaTeXはたいへん適しており、ワードプロセッサで編集するよりも、目次や相互参照、参考文献一覧などを自動的に作ってくれる点など、重宝しております。



ところで、ある程度長い期間にわたって少しずつ文章を執筆し、それをまとめて冊子にしたり本にしたり、あるいは現代であれば電子書籍にしたり、というようなことを計画した場合、ブログ記事をまとめて全体を編集するという方法も有効なのでは、と思うようになりました。つまり、1回の投稿分の記事を1つの節(section)に見立て、内容的なまとまりのある何回分かの記事を章(chapter)にまとめ、複数の章で全体を構成する、というやり方です。
この方法は、短期間に一気に書き上げてしまうような論文型のものではなく、長期間にわたって調べ、考えながら執筆していく場合に、むいている方法のように思います。
例えば、当ブログの「歴史技術科学」カテゴリーがある程度まとまった時点で、全体を日付順に編集しなおせば、話の筋道がわかり、読みやすくなるのではないかと考えました。作家などの「非公開執筆法」に対して、一種の「公開執筆法」と言えそうです。

(*1):電網郊外散歩道流「ブログ文章構成法」~「電網郊外散歩道」2007年11月
(*2):文書の編集について~「電網郊外散歩道」2007年12月
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