電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

NHK-FMの「今日は一日○○○三昧」スタイルに疑問

2012年05月12日 07時34分19秒 | Weblog
近年、NHK-FM では、祝日などに「今日は一日○○○三昧」というスタイルの放送をするようになりました。「今日は一日オールディーズ三昧」とか「今日は一日琉球音楽三昧」といった具合です。こういうスタイルには、いささか疑問を感じざるを得ません。もしかすると、「今日は一日FM放送を聞かない三昧」になりかねないからです。

2時間とか3時間とか、まとまった特集のような形であれば、内容的な関心から、ちょっとだけ聞いてみようかということもあります。また、大事な放送であれば、録音して後で聞こうかということもあります。ですが、「今日は一日○○○三昧」という形だと、録音しようかという気にはなりません。

「今日は一日クラシック音楽三昧」ならいいのかというと、そうでもありません。ジャンルの問題ではないと感じます。放送は、一週間や一ヶ月の中に、ある程度まとまった時間を単位として分散してほしい。外出はするし来客はあるし、日常生活は休日でも意外にまとまった中断が多いものです。番組テーブルという考え方は、長年の経験がつまった、放送人の知恵の一つなのではないかと思います。

「番組テーブル」を規制やしばりと考え、「規制緩和」のために採用したのであれば、昨今の「行き過ぎた規制緩和」の例のようにも思えます。NHKさんは、そんなことは先刻承知、織り込み済みで、いろいろな「背に腹はかえられない」事情からこうしたスタイルを採用したのかもしれませんが、さて本当のところFM放送のファンの気持ちはどうなのでしょうか。

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