厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2022年151冊目『できないのはあなたのせいじゃない』は、現状維持・思考停止の原因である「ブレインロック」を解除する

2022-06-26 14:56:02 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

脳内に存在する境界線を越えるのを阻む無意識の働き=「ブレインロック」

この本では、そんなブレインロックを解除し、思考停止を脱する技術を紹介します。

 

「時間がいないから」「お金がないから」「家族が反対するから」といった具合に、自分にとって都合の良い情報を優先的に集めてきて、現状維持を続けてしまうことはないでしょうか。

 

自分とは異なる価値観や意識の外にあった情報に触れることで、自分の思い込みや古い常識に対して、初めて疑いの気持ちを持つことができるようになります。

 

・〝現状維持〟が習慣になっていると、トラブルが起きたときに反射的に思考停止してしまい、苦境に陥りやすくなる。(P.124)

・〝部分最適〟だけでは表面的な解決となりやすく、問題の根本的な解決にはなりにくい。(P.130)

 

能力のロックを外していけば、今まで見えなかった選択肢や考え方が次々と見えてくるはずです。

 

【my pick-up】

◎本を読むことは、自分の価値観に多様性を持たせるために効果的

少なくとも1日30分、できれば1時間ほどの読書ができれば、世界が変わるほどの多様な価値観が得られると思います。ほかの人よりも頭一つ抜きん出たいと思ったとき、月に3、4冊の本を読んで情報収集をすることは、非常にコスパがよい、効果的な方法になります。実際には到底会うことができないような人たちから、知恵をもらえるのが読書です。いわば、人生を変えるためのカンニングですから、やらない理由はありません。

◎大きな変化を「小さな変化」に刻んでリスクを下げる

私は新しいパソコンや電化製品を買うときには、なるべくそれ以前に使っていたものとは違うメーカーのものを選ぶようにしています。そういう変化を取り入れることで、古い経験値に引っ張られないように予防しているのです。そのおかげで、より新しいもの、よりよいものと出会うチャンスが増えている実感があります。

◎その人の収入は、生み出した価値による資本収入で決まる

長時間労働こそ頑張っているという証という社会的洗脳の結果が、日本の1人当たり労働生産性OECD加盟38か国中28位という数字です。今後は「働いたら負け」と思考をスイッチして、そうした考えとマッチする資本収入を主とした企業に勤める。

◎「真面目」の要素はさほど評価に影響しない

真面目に働いて数字もしっかり出しているのに、40代になっても役職が付かない場合には、そろそろ働き方の代替案を用意しておく覚悟が必要でしょう。代替案というのは、独立して起業をする、評価基準に透明性がある企業に転職するといったことです。ただ真面目にコツコツ働き続けるだけでは、今後リスクがどんどん高くなることは頭に入れておいてください。

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2022年150冊目『時間デザイン』は、2週間タイムテーブルを通じてやらないことを決める

2022-06-25 15:15:51 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本の特徴は、A4・1枚の2週間タイムテーブルを徹底的に使いこなすことにあります。

 

私は起業を本気で志すと決めたとき、まず、やらないことを決めることから始めました。

ダラダラ見てしまうテレビやネット、好きだったゴルフ、しなくても良い残業、そして、今後、不要になるであろう人付き合いなどをリストアップしました。

(はじめにより)

 

これからは、皆が「人は人」「私は私」と境界線を自覚し、自分にとっての価値を大切にするようになります。

その第一歩が、やらないことを決めること。

 

自分のとっての成功を見出すためには、周りがどうであろうと自分の道を進むことです。

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2022年149冊目『老いの品格』は、「品のある老人」「賢い老人」「おもしろい老人」を目指す

2022-06-25 15:06:22 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

精神科医・和田秀樹さんの最近の出版ペースは速いですね。『80歳の壁』というベストセラーも生まれています。

 

この本は、6000人以上の高齢者を診てきた和田さんが「こうなりたい」と思う高齢者の姿として、「品のある老人」「賢い老人」「おもしろい老人」を取り上げています。

 

・だいたい85歳くらいまでは、ほぼ問題なく歩くことができ、頭もしっかりしていて、普通の社会生活を送ることができます。でも、その年齢を超えると難しくなってくるというのが、一般的な傾向といえます。そうしたことをふまえると、80歳、あるいは85歳を「境目」ととらえることもできます。(P.34)

・一人でいれば、家族などから干渉を受けず、自分の好きなことができます。たとえば、食事にしても、家族から「健康のため」という名目で口出しや制限を受けることもなく、好きなものが食べられます。家で何をして過ごしていようが、誰からも文句を言われることはありません。(P.76)

・家であれ墓であれ、将来は絶えるものだという認識をもっておいたほうがいいでしょう。家を絶やさないようにするには、その名目のために可能なかぎり子供をもち、しかも先々の代までそれを徹底させる必要があります。でも、自分の子供はともかく、孫より先の代まで、結婚や子供をもつのを強制することなど、とても不可能です。(P.141)

・迷惑をかけないようにしようと思いすぎると、結局、最後の最後にどうしようもなくなってから人に頼るということになります。そして結果的に、周囲の人から「水くさい」「なぜもっと早く言ってくれなかったのか」と言われてしまいます。(P.200)

 

いまの日本には「こんな老人になりたい」というモデルとなる人がほとんどおらず、「どんな老人になりたいか」について考えている人は、あまりいないのではないでしょうか。

また、高齢期には若いころのような上昇志向の価値観は通用しなくなります。

 

歳をとることをやみくもにネガティブにとらえず、これから何をしようか、どんなふうに生きていこうかと本書を携えて考えてみるのもいいでしょう。

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2022年148冊目『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』は、問題の本質を見極めて短時間で成果を出す具体的行動

2022-06-25 14:47:15 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

前著『トップ5%社員の習慣』『トップ5%リーダーの習慣』の越川慎司さんが、今回は「時間術」をテーマに、さらに再現性が高く実践的な内容にフォーカスし、行動ハードルを低くする工夫がされています。

 

<5%社員の傾向例>

・職場で座る時間が極めて短い。各部署に顔を出して誰かに話しかけたり、各部門を歩き回っていたりする。

・自分に必要なショートカットキーを知っている。マウスを使う頻度が少なくなるので、マウスへの投資は不要。

<95%社員の傾向例>

・与えられた仕事をこなすことで頭がいっぱいになり、「何かをやめる」という選択肢を持たないことが多い。

・努力で何とか解決しようと考え、一見手間に思える仕組み化や自動化になかなか手をつけられない。

 

本来の目標から離れて仕事をこなすことが目的となり、作業充実感を持ってしまい、問題の本質を見失っていないでししょうか

夜遅くまで仕事が終わらない最大の理由は、能力が低いのではなく、もっと簡単なやり方を見つけていないからです。

 

トップ5%社員の普段の行動や発言から分析された、残業沼から脱け出して短時間で成果を出す方法を堂々とマネしましょう。

 

【my pick-up】

◎5%社員は積極的に「ため息」をつく

5%社員は、一人で作業しているときによくため息をつくことがわかりました。周りに聞こえないようにこっそりとではなく、堂々と大きなため息をついていました。ため息は深い呼吸の動作でもあり、脳のはたらきや精神的な落ち着きをもたらすプラスの効果があるそうです。

◎5%社員は環境が変わっても成果を出し続ける

5%社員が最も評価されているのは「環境が変わっても成果を出し続ける」という点です。そのためには、3~4割の成功確率でも行動量を増やす工夫をして、結果的に目標値を110%、120%にしています。限られた時間で行動量を増やすには、「考えている時間」よりも「体を動かす時間」が多くなければいけません。そこで5%社員は仕事に取りかかるまでの時間をできる限り短縮して、行動量を増やすルーティーンの仕組みをつくっていたのです。

◎5%社員はアウトプットを先にする

5%社員は「まずは今の自分にある情報でアウトプット」、そして「フィードバックを受けて足りないところを埋めていく」という戦略をとっていました。インプットよりも仮説設定に力を入れるといいでしょう。「資料の提出相手がどういう人で、どういう状態がどう変化すれば理解を得られ、思い通り行動してくれるのか」という仮説ストーリーの作成に時間をかけていました。

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2022年147冊目『50歳から花開く人、50歳で止まる人』は、〝遊び・個人・貢献〟をベースに後半の仕事人生を楽しむ

2022-06-21 12:51:25 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

仕事人生の後半は「遊ぶように生きる」というライフスタイルに変えてみませんか?というのが本書の提案です。

 

・〝遊び〟とは、やっていて「これって楽しいなぁ」「面白いなぁ」と、それ自体に喜びがあること。仕事もそう。

・会社や家族の一員としてではなく、自分という〝個人〟として世の中に対して「なにができるか」を見つけていく。

・自分に正直に生きる。自己完結するものだけでは成長にも満足にも限界があり、まわりの人や社会に求められること。

 

50代以降は、組織や縁故にとらわれることなく、自由に仕事や人間関係を選択することができます。

若い世代にも「なんだか楽しそうに生きていていいなぁ」と思ってもらえたら素敵ですね。

 

【my pick-up】

◎「自分はココが違う」という意識をもっておく

大事なのは、なんとなくみんなと同じことをやろうとするのではなく、「自分はココが違う」という意識をもっておくことです。50代からは「人と違うこと」こそ、価値になるのです。最初は平均より少し得意ぐらいのスキルでもいいので、なにか軸となる仕事をやっているうちに、「これを加えればいい」「ここをもっと深掘りすればいい」など、見えてくるものがあるはずです。

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