評価 (3点/5点満点)
脳内に存在する境界線を越えるのを阻む無意識の働き=「ブレインロック」。
この本では、そんなブレインロックを解除し、思考停止を脱する技術を紹介します。
「時間がいないから」「お金がないから」「家族が反対するから」といった具合に、自分にとって都合の良い情報を優先的に集めてきて、現状維持を続けてしまうことはないでしょうか。
自分とは異なる価値観や意識の外にあった情報に触れることで、自分の思い込みや古い常識に対して、初めて疑いの気持ちを持つことができるようになります。
・〝現状維持〟が習慣になっていると、トラブルが起きたときに反射的に思考停止してしまい、苦境に陥りやすくなる。(P.124)
・〝部分最適〟だけでは表面的な解決となりやすく、問題の根本的な解決にはなりにくい。(P.130)
能力のロックを外していけば、今まで見えなかった選択肢や考え方が次々と見えてくるはずです。
【my pick-up】
◎本を読むことは、自分の価値観に多様性を持たせるために効果的
少なくとも1日30分、できれば1時間ほどの読書ができれば、世界が変わるほどの多様な価値観が得られると思います。ほかの人よりも頭一つ抜きん出たいと思ったとき、月に3、4冊の本を読んで情報収集をすることは、非常にコスパがよい、効果的な方法になります。実際には到底会うことができないような人たちから、知恵をもらえるのが読書です。いわば、人生を変えるためのカンニングですから、やらない理由はありません。
◎大きな変化を「小さな変化」に刻んでリスクを下げる
私は新しいパソコンや電化製品を買うときには、なるべくそれ以前に使っていたものとは違うメーカーのものを選ぶようにしています。そういう変化を取り入れることで、古い経験値に引っ張られないように予防しているのです。そのおかげで、より新しいもの、よりよいものと出会うチャンスが増えている実感があります。
◎その人の収入は、生み出した価値による資本収入で決まる
長時間労働こそ頑張っているという証という社会的洗脳の結果が、日本の1人当たり労働生産性OECD加盟38か国中28位という数字です。今後は「働いたら負け」と思考をスイッチして、そうした考えとマッチする資本収入を主とした企業に勤める。
◎「真面目」の要素はさほど評価に影響しない
真面目に働いて数字もしっかり出しているのに、40代になっても役職が付かない場合には、そろそろ働き方の代替案を用意しておく覚悟が必要でしょう。代替案というのは、独立して起業をする、評価基準に透明性がある企業に転職するといったことです。ただ真面目にコツコツ働き続けるだけでは、今後リスクがどんどん高くなることは頭に入れておいてください。
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