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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2020年22冊目『超図解 世界最強4大企業GAFA 「強さの秘密」が1時間でわかる本』

2019-11-09 19:19:08 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

GAFA(ガーファ)とは、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンのそれぞれの頭文字を取ったもので、アメリカの超有力IT企業を指す略称です。言葉としてかなり浸透してきた感があります。

GAFAの時価総額はイギリスのGDPを超えて世界第5位となり、大国並みの実力をもつ存在です。

GAFAの強さの源泉は、各社がもつ製品やサービスの圧倒的な市場シェアにあります。しかも、既存のビジネス領域だけでなく、自動車や金融、住宅、医療、宇宙と新たなフィールドへと貪欲に進出しています。

本書では、こうした圧倒的な力をもつようになったGAFAについて、そのビジネスモデルや経営戦略、次世代戦略などの観点から解説します。

各社の今後の更なる成長のカギとなるファクターは、以下のような点ではないでしょうか。

グーグル:モバイルからAIへのシフトや自動運転の取組み。

アップル:2019年秋の新型iPhone11では一転して価格を引き下げ。横ばいの販売台数が上向くか。

ファイスブック:2020年スタートのデジタル通貨「リブラ」の行方。

アマゾン:無人コンビニ「アマゾン・ゴー」などリアル店舗への進出。

GAFAに関する書籍は最近数多く出されていますが、本書のタイトルのとおり、各社のポイントを短時間でつかむ入門書として有用かと思います。

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2020年21冊目『課長のABC』

2019-11-09 19:11:12 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、マネジメントの「ABC(つまりイロハ)」から理解できるように、秘訣をエピソードに分解して、1つずつ身につけられるようにしています。

マネジメントをうまくこなしていくために必要なのは、部下の内面を推し量って右往左往することではありません。部下にいい行動を繰り返してもらえばいいのです。そのためには、部下にいい結果を手にしてもらう必要があるのですが、ではどうすればいいのか。

その具体的方法は、本書をご覧ください。マネジメントは人の内面を理解しなくてはできないというものではないことが理解できます。行動に注目すればいいんです。

また、自分たちが育てられたのとはまったく違う手法で部下を育てなければならないことも知っておくべきです。これが今の課長やマネジャーに与えられた重要な課題だと思います。

若いビジネスパーソンとて、出世することや管理職になることに価値がないと思っているわけではありません。「マネジメントって、どうしたらいいの?」という部下からの質問に対し、明確な答えを持ち、行動する管理職になりましょう。

【my pick-up】

◎インプットがないから何も思いつかない

実は、クリエーティブな仕事で成果を上げている人たちを調べてみると、そうではない人たちに比べて圧倒的に「読書量」が多いことが分かっています。要するに、彼らはたくさんインプットされた情報の中から、いろいろ結びつけて斬新な提案をしているだけなのです。忙しい課長職にあって、目の前の仕事に追われてばかりいたら、意識はアウトプットに偏ります。そして、いつの間にか、部下たちから見ても「クリエーティビティーのかけらもない課長」になっていきます。あなたの仕事がどういう分野のものであるにしろ、インプットを疎かにしてはいけません。意識的に本を読み、美術館や観劇に通ったり、旅に出たりしましょう。自分の仕事に関係することはもちろん、無関係と思われるものにもどんどん触れてください。

◎就業時間外は就業しない

部下育成に限らず、仕事が就業時間内に終わらないのは、「終わらなければ残ってやればいい」という思いがどこかにあるからです。この「終わらなければ」という発想を封印して「終わらせる」を大前提に仕事を組んでいく必要があります。かつて、会社に長時間いれば評価されるような時代が続いたので、あなたの上司世代には「ムダにのろのろやる」能力がついてしまったわけです。そんなバカげたシステムを、きっぱり断ち切るチャンスが今、訪れていて、そのかじ取りをあなたたちマネジャー世代が任されたと考えてください。

◎「仕事だけ」の人は仕事がなくなる

私は40歳を過ぎるまで運動らしいものはしたことがありませんでした。今は、走っている最中に仕事のアイデアが浮かぶこともしょっちゅうです。私の忙しさも決してみなさんに負けてはないと思います。そして、だからこそ意識的に趣味を謳歌しています。そうした時間がなければ、おそらく私は枯渇し、いい仕事ができなくなっているでしょう。今はトータルな人間力が必要とされています。ただ仕事だけをこなしている人は、AI(人工知能)に取って代わられ淘汰されていくでしょう。

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2020年20冊目『人生、真面目に生きるほどヒマじゃない。』

2019-11-08 21:46:14 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「人生、真面目に生きるほどヒマじゃない」

幼少期に生みの母の死により、7人もの祖父母がいるという環境で育った著者、大塚慎吾さんの座右の銘です。

「こうでなければならない」という型からはみ出てみて、僕たちを縛り付ける常識を反転させたり、「普通」という概念から離れてみましょう。そうすることで、人生は大きく違って感じられるものです-という意味の言葉です。

この本では、僕たちが本来持っている温もりや思いやりなどを、さまざまな視点や側面から、エピソードもたくさん交えて書いています。

大人が楽しそうに生活していることが、子どもにとっての一番の教育になる。

スキルやテクニックだけではない、「人生の指針」となる1冊です。

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2020年19冊目『会社の問題発見、課題設定、問題解決』

2019-11-08 21:31:49 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

現在の経営には、理想の姿を掲げることと、しっかりした分析に基づいた問題解決が不足しているのでは?

この本では、

・理想の将来像(ビジョン)を掲げることの重要性とその構築の仕方

・理想の将来像を実現するために必要なデータ分析の仕方

を提示しています。

理想の将来像(ビジョン)を考え提示することが得意な方は、必要なデータ分析や具体的な実行計画を軽視し、データ分析や計画策定が得意な方は、現状の改善に意識が向かい、理想の将来像(ビジョン)を描くことを忘れる傾向があると思います。

本書は、異なる専門性を持った2人の著者が共同で執筆することで、その理想の将来像(ビジョン)の提示と、それを実現するためのデータ分析と計画策定の両方を理解できるようになっています。

まずは、「理想の姿」をしっかりと経営者自身が鮮明に描き切るということが出発点となります。そして、会社に蓄積されているデータを整理し、理想の姿と現状とのギャップの根本的原因を分析によって明確にしてみる。

そうすることで、会社の成長に必要な課題が見つかるのですね。

【my pick-up】

◎ビジョンアプローチとギャップアプローチを組み合わせる

重要なのは、常に定量的に状況は把握しながらも、人のマネジメントについては、理想の姿にどれだけ近づいたのか、未来を起点に進んでいくことなのです。

ビジョンアプローチ:理想とする将来像を描き、それの実現に向けて組織構成員が主体的、前向きに推進していく。

ギャップアプローチ:定量的な目標(主に財務目標)を設定し、組織構成員をプレッシャーによって駆り立てていく。

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2020年18冊目『右脳思考を鍛える』

2019-11-03 20:49:46 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本のテーマは「日頃の私生活で自然と行っているクリエイティブな発想や行動を、なぜ仕事では行わないのか?」というものです。

クリエイティブな発想法とは、斬新なものの見方や新しい企画を生み出す思考法を意味します。そうした発想力をいかに誘発することができるかについて考えてみたのが本書のもくろみです。

多くの人間は、仕事では論理を重要視して、本能や勘などというものを働かせてはいけないというふうに考えてしまうようです。しかし、勘というものは、多くの場合、過去の経験に裏づけされて自然と取捨選択をした結果であり、それほど非科学的なものではありません。

そこで唯一必要なのは、問題意識(=興味)。問題意識さえあれば、脳の中で特定の情報に印(レ点)をつける行為はスムーズにできるはずです。

著者は早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成さん。右脳を実際に使ってユニークな発想をする方法について書いた『スパークする思考』(2008年)を時代に合わせて事例等アップデートした1冊。また、2018年に出版された『右脳思考』の具体的な方法・ノウハウを紹介したものとも言えます。

本書の巻末には、一橋大学ビジネススクール教授・楠木建さんの解説が掲載されています。

・内田さんの本がよくある情報整理術の本と決定的に違うのは、「情報」(information)そのものではなく、むしろ人間の「注意」(attention)を相手にしているところだ。

・脳内でレ点を打つというのは、すなわち情報を注意に変換するということだ。

・この本の内容を1行で整理すると、「20ぐらいの引き出しを頭の中に持ちましょう。以上」。

・本当に大切な情報であれば、5個ぐらいレ点がついてとっくにインプットされているわけで、すぐにアウトプットの生産ラインを動かすべきだ。

・内田さんの言う20の引き出しというのは、ようするに「情報遮断装置」である。引き出しに引っ掛からないものは無視する。

【my pick-up】

◎脳にレ点を打つ方法

読んでいる本や雑誌がおもしろければ、まずは該当箇所に線を引く。とにかく手を動かすことと、視覚に訴えることである。その後は、なにもしないし、忘れてよい。そういうことを行ったという行為そのものが、頭の中のインデクシング(インデックスすなわち見出しあるいは索引をつけること=レ点を打つ)につながるわけだ。

◎しゃべる、書く、歩き回る

ポイントは喜怒哀楽の感情を重視すること。好き嫌いも個性であり、差別化には重要な要素だ。普通は、ビジネスに好き嫌いは持ち込まないように教えられるかもしれないが、これは顧客対応の話ではない。企画には、大いに好き嫌いや怒り、喜びといった感情をぶつけるべきだと私は思っている。ただ、大事なのは嫌いとか怒りといったマイナス面での感情ではない。むしろ重要なのは、喜びや、ワクワクする感覚だ。心から自分がおもしろいと思える企画を発想できたら、これに勝る喜びはないであろうし、そういうときのほうが、文字どおり、いい企画に発展する可能性は高いものなのだ。

◎公私混同のススメ

私が強く主張したいことは、多彩にしてクリエイティブなあなた本来の姿、生き方、ノウハウをなぜ仕事にも活かさないのかということだ。普段のやり方、オフタイムの常識を仕事にそのまま持ち込もうではないかと強調したい。つまり、公私混同だ。それが差別化された斬新なアイデアを生むためには最も重要なことなのだ。公私混同をして楽しむ。プライベートなオフタイムの方法論を仕事にも持ち込んで、他に抜きんでる人材になる。こんなにハッピーなことはないと思う。

◎作業を仕事と勘違いしていませんか

仕事と作業は違う。仕事は目的を成し遂げることをいい、作業とはその仕事を成し遂げるために必要な手段のことである。エクセルは使えるが新しいことが提案できない人間と、エクセルは使えないが新しいことが提案できる人間のどちらを経営者が引き上げるだろうか。作業ができる人間と仕事ができる人間とは違うということだ。

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