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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2019年97冊目『結果を出す人は「修正力」がすごい!』

2019-03-17 16:38:13 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者の大西みつるさんは、ホンダの鈴鹿硬式野球部で監督を経験し、現在は人材・組織開発コンサルタントという異色の経歴です。

修正力とは、最高の結果を手に入れるために、自分を柔軟に変える力のこと。理想と現状のギャップを埋める力とも言えます。

本書では、実例を豊富に取り上げながら、修正力を高めるコツを37個紹介します。

・PDCAは「Pから」ではなく、「Cから」始める

・「1時間単位」ではなく、「45分単位」で集中する

・「考えてからやる」ではなく、「やりながら考える」

・「熱意をこめて話す」ではなく、「熱意を持って聴く」

複数の答えの中から、正解と思われるベストな答えを選び、結果がよくなければ修正し、新たにベストな答えを選び直す・・・そんな仕事の本質に応える方法が修正力なんですね。

【my pick-up】

◎リーダーとは「人の強みを認め、活かせる人」のこと

リーダーシップは、1人ひとりのものです。新人は新人なりに、管理職は管理職なりに、発揮すべきリーダーシップがあるのです。リーダーシップとは、人の強みを認め、人の強みを活かすことにほかなりません。リーダーシップは、つねに「プロセス」の中に存在します。いま、置かれている状況でベストを尽くし、他者や組織、社会に貢献することが本質です。積極的な考え、提案、働きかけによって、相手に「影響を与える」ことすべてがリーダーシップなのです。ますは、「自分の意見をきちんと言う」ことからリーダーシップは発揮されます。


2019年96冊目『できる人の読書術』

2019-03-16 23:15:16 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ドリームインキュベータの元社長(現在は取締役ファウンダー)の堀紘一さんは、自他ともに認める読書好きです。

以前にも読書術の本を著したことがありますが、今回は角度を変えて、未来志向で読書術を掘り下げています。

具体的には、AI(人工知能)が、生活にもビジネスの世界にも、現在以上により深く浸透するようになる近未来を想定した読書術です。

読書を習慣にしていると、ディープラーニングを繰り返すことでAIが賢くなるように、ビジネスパーソンも二流から一流へ、そして一流から超一流へと自らを成長させられます。加えてAI時代には、これまで以上に人間らしさが重視されます。読書は人間に関する理解を深めるので、AI全盛時代の差別化ポイントになります。

一方で、哲学書の重要性、平時の読書法と戦時の読書法、インプットとアウトプット、学歴より学習歴といった内容もお伝えしています。時代が変わっても色あせない物事のエッセンスと言えるものです。

たとえ学歴がないとしても、学習歴が豊かな人は人格的にも優れているし、学んで習うという習慣を忘れないから、ビジネスパーソンとしてだけでなく、一人の人間として成長し続けます。その学習歴を作ってくれる手段が、読書なのです。

自分には自慢できる学歴がないと思っている人も多いでしょう。しかし、そんなことを思っている暇があったら、寸暇を惜しみ、せっせと読書に励むべきだと思います。

本書の最終章には、堀さんの読書遍歴が紹介されています。ハーバード時代を振り返って、「ハーバードの2年間に比べたら、辛いことなんて何もない」と言っており、そのときの経験が堀さんの以降の人生を形作っていることが分かります。

【my pick-up】

◎睡眠時間を削って読書するのは愚の骨頂

私には読書以上に大切な事柄が、そうそうあるとは思えない。目の前の仕事はデキパキと片づけて、未来の自分のために読書の時間を作ってほしい。私自身、1日7時間半から8時間は寝ている。8時間睡眠が確保できないのだとしたら、そんな仕事は辞めてしまったほうがいいくらいに思っている。


2019年95冊目『ストロング本能』

2019-03-16 23:07:30 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、1度は将来をあきらめ大学卒業後に警察官となった著者・青木真也さんが、再び格闘家を志し、3団体で世界王者になることができた目標達成や自己実現の極意をお伝えしていきます。

ごの極意とは、本能とともに生きることと、ブレない自分軸を手に入れること。

「あなたが買った服は本当にあなたが欲しいものですか?」

「今度飲みに行く友達は本当に大事な人ですか?」

「不要な人や物事を抱え込みすぎて、自分の価値観を見失っていませんか?」

本書を読むと、ストロング本能と自分だけのものさしを手に入れるのに、特別な才能は必要ないことが分かります。

自分にしかできない思い通りの生き方を目指し、人生を後悔しないためにも、人生の主導権を自分に取り戻しましょう。

【my pick-up】

◎余計なことを言ってくるやつには「うるせぇバカ」でいい

ブレない自分を貫くコツとしては、弱みを見せないことも重要です。「俺はスランプだ」「いま調子が悪い」と自分から発言したり、SNSなどに書き込みしたりしないほうがいい。逆に相手から「いま、おまえ調子悪いよな?」「勝ててないよな?」と言われたときは「うるせぇバカ」と返すべきです。人に流されず、弱みを見せなければ、相手は攻めてこなくなります。虚勢を張り続けていれば、それは次第に現実味を帯びてくるもの。

◎毎日「体内の水分を入れ替える」意識で生活する

「体内の水分を入れ替える」ことが、コンディションをよくするうえでいちばん重要です。僕が、電車を使わずに自転車で移動するのも、ほぼ毎日のようにストイックに練習に打ち込むのも、すべては「体内の水分を入れ替える」サイクルを止めないためです。1日1度汗をかくのとかかないのとでは、コンディションはぜんぜん違います。僕はとにかく水を飲みます。どんなときでもたいてい2リットルのペットボトルの水を持ち歩いて、ところかまわずガンガン飲んでいます。調子が悪いときこそ汗をかいて、体内の水分を入れ替えたほうがいい。それに、身体を動かすとその時間は思考しなくなります。思考しないぶん、ネガティブなことも考えなくてすみます。

◎「好きを仕事に」を鵜呑みにすると「洗脳」される

「好きだから趣味にしておく」というのも立派な決断です。本来は「好きを仕事にする」というよりも「それしかできなくてやる」ものです。それをやらなければ生きていけないからやっているのです。僕はかつて、好きを仕事にしないことを選びました。意志を持って仕事を選んだというよりも、「僕には格闘家しかなかった」という表現のほうが正しい。「なりたくなかったけど、なっちゃった」それこそが、本能レベルでやりたいことです。「なりたい」と考えている時点で「憧れ」や「洗脳」が入っています。

◎「辞めたら損だ」と言えるものに出会う生き方へ

何かをつくることや、何かを楽しむことに注力して、とにかくやり続けるしかない。基本的にやり続けていれば、うまくいく。あきらめなければ、勝ちです。やり続ければ、必ず何か起きます。格闘技も、やり続けたら最強です。理由は、どんどん人がいなくなるから。40歳を超えると、まわりはどんどん辞めていくので、価値が勝手に上がっていきます。だから「やり続ける」というのは最強なのです。やればやるだけ得なのです。辞めたら損だから辞めません。


2019年94冊目『最高のリーダーは2分で決める』

2019-03-10 19:27:09 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本のポイントは、以下の2点です。

・リーダーの意思決定の数が増えると、チームのアウトプットが増加。その結果、他の様々な問題も一気に解決へ向かう。

・1つの案件の意思決定に費やす時間は、2分以内。

リーダーの仕事は意思決定に尽きます。たとえその決断が間違っていたとしても、全く意思決定をしないよりはずっと良いと思います。間違った意思決定でも、チームのコミュニケーションが活発化し、それがきっかけで軌道修正できれば、問題ないのです。

また今は、限られた時間で業務を行うためには効率よく行うことを求められながらも、多くの時間が今まで通りに消費できない以上、積極的にチャンスや場数を取りに行かないと経験を増やすこともできなくなってきました。

本書をもとに、決めることへの心の障壁が下がり、限られた時間で意思決定の回数が増えることを目指しましょう。

【my pick-up】

◎定例会議の時間は30分がいい

1時間もあると、なんとなく「もったいないので」「せっかくだから」と、あれもこれもと話が広がってしまいやすくなります。私は、チームの定例会議は30分を基本にすることで物理的な制約をつくり、意思決定に集中しやすい環境に変えたのです。会議の前半15分は情報共有や伝達、進捗確認などの場です。後半15分は、部下のプレゼン、ディスカッション、そして意思決定の場です。

◎部下育成がうまくいかない本当の理由

いま、多くのリーダーが膨大な仕事を抱えていて、業務をこなすことに手一杯になっており、そもそも、部下と「コミュニケーションを取る時間」がないのです。ということは、部下とのコミュニケーションをしっかり取る時間を確保できさえすれば、部下との関係は大きく改善できるということになります。部下を理解するためには、絶対的に「時間」が必要です。私の経験上、部下との関係は、部下のために使った時間の分だけ、深めることができました。「返報性の法則」で、部下も、自分に多くの時間を割いてくれるリーダーに対して、好意的な感情を抱いてくれるようになります。まずは、部下と共にする時間を増やすことを心がけてみてください。部下と信頼関係を築くため、絶対にコミュニケーションの時間を確保する。まずは、このような決意をすることが、部下育成の第一歩です。


2019年93冊目『残業ゼロのノート術』

2019-03-10 19:14:02 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

6つの仕事をしてプライベートも充実させるには、残業なんてしている「ヒマ」はない。建設会社での仕事は定時の17時で切り上げます。

誰も残業を求めていない時代。あなたの残業はゼロにできます。(はじめにより)

建設会社総務経理担当部長、大学講師、時間管理コンサルタント、セミナー講師、税理士、ビジネス書作家の6足のわらじを履く著者・石川和男さんが、残業ゼロを実現する「やることを書き出すだけ」のノート術を紹介します。

ノート術以外にも、仕事を細分化して片づけて目標を次々と実行し、夢をかなえていくところまで踏み込んで書かれています。

【my pick-up】

◎緊急な仕事はどうでもいい

これはとくに経営者、リーダーに言えることですが、夢をかなえるためにもっとも大切なことは、緊急性で仕事をしないということです。緊急の仕事は部下や外部に委託するなど、他人に任せるべき仕事です。上に立つ人間は、マネジメントを業務の中心にして、長期的な利益や、次の時代の動き方を考えなければいけません。緊急なタスクに右往左往していては、将来的な利益を取り逃がしてしまいます。逆説的な表現をするならば、緊急性のある仕事はどうでもいいのです。緊急性がある仕事は、どのみち手掛けることになるから、意識して重視しなくてもよい、という考えです。だれもがやることのできる緊急な仕事だけにコミットしていては、差はつけられません。