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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2016年153冊目『最強のモチベーション術』

2016-08-25 21:07:43 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

経営やマネジメントの問題は、その大半がモチベーションの問題だと言ってもいい。

この本は、モチベーションについて論じた通常の研究書やビジネス書とは違って、「現実の会社や職場の中で人間が何を考え、どのように行動するか」というところからモチベーションを説明します。そのうえで経営者や管理職、そして働く人々自身が抱えている問題について、答えを示していきます。

・成果につながるモチベーションを最大限に引き出すには、1人ひとりの仕事の分担と責任を明確にすることが望ましい。(P.132)

・チーム力を高めるモチベーションを発揮するには、「異質なチーム」を取り入れること。(P.136)

・自分のモチベーションを上げるには、(1)大きな夢や目標を持つ、(2)自ら主観的な環境を変える、(3)仕事以外に生きがいを見つける、の3つが効果的である。(P.148)

本書全体を通して訴えれらているのは「モチベーションには理由がある」ということ。背後にある理由さえ見抜けば、人を動機づけたり方向づけたりできることでしょう。

世間に流布している常識的なモチベーションの話に物足りなさを感じている方に役立つ1冊です。

【my pick-up】

◎相手の成長に応じてほめ所、ほめ方を変える

就職したての新人には、些細なことでもほめてやるだけで自信につながる。しばらく経って仕事に慣れてくると、仕事の成果をほめるようにする。さらに人格や人間性をほめるとよい。要するに相手の成長に応じて、細かいところから徐々に人間の中心部分へと「ほめ所」を移していくことがポイントである。「ほめるタイミング」も慣れてきたら2回に一度、3回に一度というように少しずつ回数を減らしていく。そうすれば行動の基準が内面化され、ほめられなくても何がよいことかがわかるようになる。

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2016年152冊目『<押せば意外に>税務署なんて怖くない』

2016-08-24 22:06:16 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、一般の方にも国税の内情を知って税務調査を有利に進めるため、元国税調査官の松嶋洋さんが、事例を適宜紹介しながらノウハウを伝授します。

本書のような書籍が折に触れて出版されるのは、法律と矛盾した税務調査がなされていたり、法律を誤解している調査官が多数存在したりしているからです。

タイトルは少し過激ですが、このような税務調査の実情を踏まえて、対等な立場で税務署と交渉することが大切だと思います。

【my pick-up】

◎税理士任せにせず、法人税法22条と質問検査権は自分で押さえておきたい

◎税務調査では請求書や納品書などの原始記録をチェックされる

税務調査において問題になりやすい法律(法人税法22条)や、調査官との交渉で役立つ質問検査権については、税理士はもちろん、納税者も深い知識を持っておく必要があります。また、調査官の知識レベルはおおむね簿記の2級程度と言われます。税理士の目が入っており、処理の間違いがほとんどないと想定される元帳を見ても費用対効果に乏しいのです。むしろ税理士が見ていない部分、すなわち元帳の基礎となる請求書などのチェックに労力を集中し、一気に課税するのが税務調査なのです。税理士は原始記録のチェックは非常にいい加減なことが多いのです。

◎調査官は金額の大きな4つの項目(売上・原価・人件費・特別損益)だけに的を絞っている

どうしても金額の大きな項目を中心にチェックをかける必要があります。税理士の関与があったとしても、税務調査で狙われるこれらの項目はかなりガードが緩いです。交際費や減価償却費など、金額は大きくないものの、税務雑誌で取り上げられるような、税務上重要とされている科目については、その実甘い処理をしていたとしても、税務署としてはほとんど問題にしません。交際費や減価償却費などが問題になる会社は、売上等では攻めようがない会社、言い換えれば経理水準が極めて高い会社です。

◎資本的支出と修繕費について、旧通達を知っていると調査官に対する反論材料となることもある

資本的支出と修繕費の区分について、参考になる具体的な基準として、昭和44年に廃止された通達(旧通達)があります。この旧通達においては、税務調査でよく問題にされやすい「家屋や壁の塗装」が原則として修繕費になると説明されています。旧通達の内容を知っておくだけでも調査官に対する有効な反論材料となります。

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2016年151冊目『「遊んでいる」のになぜか結果の出る人 「頑張っている」にのになぜか結果の出ない人』

2016-08-23 21:37:56 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

100冊を超える著書のある川北義則さんの最新刊は、タイトルの中身が第1章に記載されているほか、以下の章立てとなっています。

第1章:遊んでいるのになぜか結果の出る人、頑張っているのになぜか結果の出ない人

 世渡り上手になれる「成功のコツ」

第2章:フラフラ生きているのに最後に笑う人、コツコツ生きているのに最後に泣く人

 世渡り上手になれる「逆境で打ち勝つコツ」

第3章:不真面目なのに評価の高い人、努力家なのに評価の低い人

 世渡り上手になれる「人から信頼を得るコツ」

第4章:のんびりしているのにうまくいく人、しっかりしているのにつまずく人

 世渡り上手になれる「楽しく充実して生きるコツ」

第5章:突然の大ごとでもご機嫌な人、ちょとしたことでも不機嫌な人

 世渡り上手になれる「悩み・不安が消えるコツ」

すべて、世渡り上手になれるコツで統一されています。一見不真面目そうでも、目標をしっかり持っていれば仕事の力点や評価ポイントは押さえられる。逆に真面目に頑張っても、場当たり的で努力の方向性が間違っていたら成果が得られない。そんなところでしょうか。

また、遊びから交際術や観察眼などを学んで人間が大きくなります。仕事や生活には一見役に立ちそうにない遊びにも価値があることを認めないといけないですね。

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2016年150冊目『一流の睡眠』

2016-08-22 21:19:39 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

医師とビジネスパーソン両方の視点と経験を併せ持つ著者・裴英洙さんによる「ビジネスパーソンのための睡眠術」です。医学的知識を駆使して、日々接している患者さんやビジネスパーソンの睡眠傾向を調査し、分析と仮説検証を繰り返しながらたどり着いた、現代のビジネスパーソンの実態に即した「快眠戦略」がまとめられています。

1.「睡眠時間の確保」ではなく「熟睡習慣の獲得」を目指す

2.1日の始まりを「起床時」ではなく「就寝時」に切り替える

3.イレギュラーな事態でもパフォーマンスを落とさない「対処法」を身につける

睡眠で悩んでいるビジネスパーソンは多いと思います。その悩みに直結した、今日からできてすぐに効果が出る、具体的で実践的な方法がたくさん紹介されています。

今の生活習慣を大きく変えることなく、極端に睡眠時間を増減させることもなく、効率的にかつ効果的に睡眠をとって仕事のパフォーマンスを上げるという主旨で書いている点で、従来の睡眠に関する書籍とは一線を画しています。

【my pick-up】

◎「19~21時」に体を動かせ

19~21時頃の時間は「睡眠禁止帯」とも呼ばれており、人間が眠りにくい時間帯と言われています。この19~21時頃に軽い運動を行って疲れをためておくと、睡眠圧が高まり、ぐっすり眠れます。

◎一流は眠くなくても昼寝する

私は前日の夜に充分な睡眠をとれていたとしても、昼寝します。ほとんどルーティンのようなものです。体調管理不足で寝るのではなく、午後のパフォーマンスを上げるために昼寝するのです。

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2016年149冊目『課長の「ほめ方』の教科書』

2016-08-21 18:39:07 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

チームの健康度が高く、部下がどんどん成長している職場の課長には、共通点がありそうです。それは、「言葉をちゃんと選んでいる」ということ。どんな言葉をかけたら人は頑張るのか、伸びようとするのか、心身を健康に保てるのかを把握し、そのときどきに見合った適切な言葉を部下にかけているのです。

この本では、課長に言葉の中でも最も身に付けてほしい「ほめ」のスキルを紹介します。上司の言葉で部下は俄然イキイキと動き出します。チーム力も職場の健康度も目に見えて上がっていきます。そして何より、上司自身が驚くほど変化していきます。

ストレスに弱い人の特徴

まじめすぎる/頼まれたら断れない/相談できる人がいない/プライベートで大きな問題を抱えている/コミュニケーションが苦手/健康や経済的に不安を抱えている/趣味など気分転換の方法を持っていない/生活習慣が乱れている/自己肯定感が低い

代表的なストレスサイン

遅刻・早退・欠勤が増える/仕事の能率が落ちる/不注意によるミスが目立つ/挨拶や会話が減る/イライラしている/身だしなみが乱れる/眠そうにしていることが多い/顔色が悪い/笑わなくなった

課長自身が不調にならないために

生活習慣を良質にする/無理しすぎず適度に息を抜く/ストレス解消法を実践する/楽しく笑う時間を持つ/自分の限界を認め人に助けを求める勇気を持つ/自分をほめる

効果的な18のほめ方や、ほめグセをつける10の「ほめワーク」、職場で使える100の「ほめワード」が掲載されており、すこしずつほめ方のレパートリーやボキャブラリーを増やしつつ、ほめ上手になる具体例が満載です。

【my pick-up】

◎信頼感が伝わる「相談ほめ」

特に20~30代は、上司にも同僚にも相談せずに、自己解決しようとする傾向があると感じます。相談するということは、相手を信頼しているということ。相談するという行為は、「あなたを信頼しています」という相手へのメッセージです。あなたは信頼に値する人だとほめていることにもなるのです。

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