厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2013年195冊目『ピーターの法則』

2013-10-21 08:33:24 | おすすめビジネス書
ピーターの法則 創造的無能のすすめ ピーターの法則 創造的無能のすすめ
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2003-12-12

評価  (3点/5点満点)

有名な法則で概要は以前から知っていたのですが、全文をはじめて読んでみました。

ピーターの法則とは・・・

・階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する。

・やがて、あらゆるポストは、職責を果たせない無能な人間によって占められる。

・仕事は、まだ無能レベルに達していない者によって行われている。

そして、最終的な昇進を避けるための確実な方法として、「創造的無能」を提唱しています。それは、自分がすでに無能レベルに達しているという印象をまわりの人々に植えつけ、初めから昇進の話を持ちかけられないように工夫することによって、上のポストに昇るのを避けるというものです。

原著『The Peter Principle』は1969年に刊行され、翌70年に邦訳されていますが、この本は2003年に装いも新たに改めて新訳となったものです。

原著の刊行から40年以上経っていますが、中身はまったく色褪せていません。今でも多くのビジネス書等で取り上げられています。古典的(そこまで古くない?)名著の1つとして押さえておきたいです。

【my pick-up】

◎無能な上司は無能な部下を昇進させる

もし上司が有能なら、部下の労働の成果を見て評価するでしょう。

しかし、無能レベルに達してしまった上司の場合は、組織の自己都合という尺度で、部下が有能かどうかを判断します。つまり、組織の規則や儀礼や様式を支える行動こそが有能のあかしとされるわけです。

コメント
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