厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2013年150冊目『合理性を超えた先にイノベーションは生まれる』

2013-08-06 21:56:02 | おすすめビジネス書
合理性を超えた先にイノベーションは生まれる 合理性を超えた先にイノベーションは生まれる
価格:¥ 1,659(税込)
発売日:2013-07-16

評価  (3点/5点満点)

ビジネスは合理性だけでは成功しない。特にイノベーションを引き起こしている企業は、合理性を超えていることこそが成功の理由にさえなっています。

合理的な考え方は合理的であるがゆえに、常識を打ち破るような非連続的な変化はなかなか生み出せません。

もちろん、合理性を無視していいわけではなく、また、非合理的なことをしたからといって即イノベーションを起こせるわけでもありません。

本書では、直近の様々な会社の実態をもとに、イノベーションを生み出す「合理性を超えること」について解き明かします。

著者の金子智朗さんは、公認会計士・税理士で、合理的に物事を考える最たる仕事の1つかと思いますが、その金子さんが最近、「何でも合理的に説明できるわけではない」と思い始めたそうです。

日本企業の閉塞感を打ち破るヒントになる1冊です。

【my pick-up】

◎合理的検討は言い訳づくり-内部統制もこの傾向を加速

監査対象になったことで、内部統制が形式的なものになってしまった面がある。

不正やミスが最大の関心事である監査法人という第三者に、間接的とはいえ意思決定プロセスまでも監査されることになったため、意思決定はどんどん形式的になり、本来優先されるべき経営判断の自由が奪われてしまっている気がする。

◎利益が出ない事業を許容する

事業部別損益管理であれば、事業部長は事業部の利益責任を負わされている。十分な利益を上げられなければ、事業部長の評価が下がるだけでなく、場合によってはその事業そのものをやめることにもなる。だから当然、みんな利益を出そうと考える。会社としても利益が出ていない事業はダメだと考える。

しかし、これはオール5の発想だ。全ての科目で十分な合格点を取りに行く発想である。もちろんそれができるなら、それに越したことはない。しかし、それが難しいからこそ、いろいろな事業をやっているはずだ。それがそもそもの多角化の目的である。

グーグルもアップルも、利益が出ない事業や組織を許容している。利益に縛られない事業や組織を許容するから、部分最適に陥らず全体最適を考えることができる。そして、その先にイノベーションも生まれる。

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2013年149冊目『東大生に最も向かない職業』

2013-08-04 18:57:49 | その他私が読んだ本
東大生に最も向かない職業 東大生に最も向かない職業
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2013-08-02

評価  (2点/5点満点)

「東大生に最も向かない職業」・・・それは落語家。

この本は、東大卒業後に春風亭昇太に入門し、気象予報士としてTV出演もこなしている春風亭昇吉さんが、なぜ落語家になろうと思ったのか、どんな修業時代だったのか、そして東大受験よりも落語の修業がどれだけ大変かを書いたものです。

たしかに、楽屋の仕事や師匠との関係性、そして人前で落語を喋る技術には、東大受験のノウハウなんて全然通用しないが、自分の好きな道であれば、苦労が成長に変わることを楽しみながら自覚できる。そんな思いがひしひしと伝わってくる1冊です。

「今振り返ってみても、東大への進学は正しい選択だったと思う。あのまま岡山にいたら、きっと僕は落語家にはならなかった」(P.189)

自分の居場所を見つける行動を進んで行うことが大事なのです。

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2013年148冊目『仕事がうまくいく人の小さなコツ』

2013-08-02 22:34:28 | その他私が読んだ本
10年間、1000人の成功者に聞いてわかった 仕事がうまくいく人の小さなコツ 10年間、1000人の成功者に聞いてわかった 仕事がうまくいく人の小さなコツ
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2013-07-17

評価  (2点/5点満点)

この本は、〝小さなコツの専門家〟野澤卓央さんが、これまで体験した3000個以上のコツの中から、仕事がうまくいくために必要だったことを、エピソードを交えつつ綴っています。

野澤さんの仕事や人生を良い方向へ大きく変えた、10年分の小さなきっかけや気づきの集大成とも言えるものです。

このような小さなコツは、とにかくやったモン勝ちです。仕事や人生において、やってみれば簡単なことを、最初から難しいと思い込んでやらない人が大半なのです。

本書で紹介されている72個のコツを、1日1個ずつどんどんやってみましょう。何日か断って辞めても構いません。72個のうち1個でも、何ヶ月・何年も継続できるものが残れば、この1冊を読んだ意味があると思います。

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2013年147冊目『ワンランク上をめざすビジネスパーソンの独習ガイド』

2013-08-01 16:11:21 | おすすめビジネス書
ワンランク上をめざすビジネスパーソンの独習ガイド ワンランク上をめざすビジネスパーソンの独習ガイド
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2013-07-21

評価  (3点/5点満点)

東京・港区六本木ヒルズ49階の会員制図書館、六本木ライブラリーでは、毎月約500冊の出版されたばかりの新刊書籍を、約3000名の会員(「組織を離れた個人」としてのビジネスパーソン)のために、選び抜いて提供しています。

著者の小林麻実さんは、その六本木ライブラリーのアドバイザーとして、会員へ提供する書籍を日々吟味されています。

本書は、小林さんの経験を踏まえて、ビジネスパーソンが身につけるべき事柄を以下の8つのジャンルに分け、そのジャンルの意味・重要性と、読んでおくべき本を「基本書」として厳選し、使い方とともに教えてくれます。

また、最近出版された面白そうな本も紹介されています。

1.ロジカルなものの考え方

2.ビジネススキル

3.コミュニケーション

4.ポジティブシンキング

5.自分のお金

6.経営マネジメント

7.Body&Soul

8.ソーシャル・ボイス

基本書は古典的名著等、すべてのビジネスパーソンが読んでおきたいものばかりです。最近の本では、小林さんの鋭い指摘が光ります。

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