金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの? 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2013-04-26 |
評価 (3点/5点満点)
いわゆるライブドア事件で2011年6月に長野刑務所に収監され、2013年3月に仮釈放された堀江貴文さん。収監中もメールマガジンを発信し続け、仮釈放後にその中のコンテンツを編集・再構成したものが本書です。
特に、メールマガジン内の「ビジネスモデル教えちゃいます塾」は、刑務所内から発信したビジネスガイドとして、稀有なものとなっています。
堀江さんが収監中の2年間に再確認したのは以下のことだそうです。
1.この世のシステムのほとんどは、人を幸せにするためではなく、単なる惰性で残っている。究極には「お金」もなくなっていいツールだ。
2.「人肌の温もり」とかいう一見聞こえのいい価値観で守られているものが、本来、重要とされるべき効率や技術革新の邪魔をしている。
3.無駄なものは本当に多いから、自分が変わりたければ、身の回りのものを全部捨ててみること。それは人間関係であっても例外ではない。
4.捨てていけば、そのプロセスの中で本当に必要なものを考えるようになる。物事の本質が見えてくる。
5.社会から本当に必要なもの以外がなくなった時、どういう状況が訪れるかを考えて、あらかじめ動いておけばいい。
6.仕事は、探して見つけるものではないし、ましてや他人から与えられるものでもない。当たり前のことだが、仕事は自分でつくるもの。
7.何もないところから仕事は生まれる。LINEのスタンプビジネスは、たった2年前にはどこにも存在していなかったのだから。
8.グローバル社会なんて意識するな。スマホを通してネットに繋がっているだけで、みんなはすでにグローバルな世界に飛び出している。
9.だから、とりあえず、すべての「常識」や「常識とされていること」を疑ってみよう。
10.捕まって投獄されているのは、ごく普通の人がほとんど。
ビジネスだけでなく、この社会のすべてに言えるのは、常識から飛び出すことで、明日を切り拓くチャンスが必ずあるということではないでしょうか。
本書に書かれている様々なビジネスモデルの発想が、私たちを常識の枠から外へ導いてくれます。