厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年37冊目『仕事のための12の基礎力』

2009-02-22 19:45:46 | おすすめビジネス書
仕事のための12の基礎力~「キャリア」と「能力」の育て方~ 仕事のための12の基礎力~「キャリア」と「能力」の育て方~
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2004-05-20

評価  (4点/5点満点)

著者はリクルートワークス研究所所長の大久保幸夫さん。

この本では、生涯にわたって納得できるキャリアを送るために身に付けておきたい12の仕事能力について書かれています。技術とか、資格とかではなく、もっと本質的にいい仕事を楽しくやるための「対人」「対課題」「対自己」の能力です。

ちなみに、本書は2004年5月の刊行で、発刊から既に5年近く経っていますが、今でも以下のとおり多くの雑誌等で取り上げられており、自らの能力開発及び部下の指導育成に大いに役立つ良書です。
◆PRESIDENT2009年2月2日号 部課長に読んでもらいたい本
◆TOPPOINT2009年2月号 ロングセラー・コレクション

①反応(リアクション)力 【対人・10代~20代】※【 】内は能力の種類・標準開発年齢

相手からの投げかけや言葉に対して、反応していることを相手にわかるように表す力

②愛嬌力 【対人・10代~20代】

柔和な表情や茶目っけのある笑顔で人を引きつける力

③楽天力 【対自己・10代~50代】

仕事にはつきもののストレスに対して、自分に適した処理方法を持ち、戦略的に解消していく力

④目標発見力 【対課題・10代~40代】

自らの仕事の目標を自ら提起する力

⑤継続学習力 【対自己・20代~30代】

必要なときに必要なことを学習する習慣

⑥文脈理解力 【対人・20代~40代】

背景・文脈の異なる人との間で意見の調整をする力

⑦専門構築力 【対課題・30代~40代】

自分独自の強みを計画的につくり上げる力

⑧人脈開拓力 【対人・30代~50代】

ビジネスの仲間や情報源となる人を開拓し、その関係を維持していく力

⑨委任力 【対人・30代~40代】

人に仕事を頼み、任せる力

⑩相談(カウンセリング)力 【対人・40代~60代】

人の話を聞き、一緒に問題を考えていく力

⑪教授力 【対人・40代~60代】

自分の持っている知識や技術を人に教え、育てる力

⑫仲介調整(コーディネート)力 【総合・40代~60代】

物事を調整する力、仲介する力、推進する力

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今年36冊目『素直な心になるために』

2009-02-19 21:53:27 | おすすめビジネス書
素直な心になるために PHP文庫 (PHP文庫) 素直な心になるために (PHP文庫)
価格:¥ 540(税込)
発売日:2004-04-01

評価  (3点/5点満点)

1976年9月の発刊以来30年のロングセラー(2004年4月に文庫化)。

松下電器(現パナソニック)創業者・松下幸之助さんの哲学の原点とも言える「素直な心」について、素直な心とは何か、またどうすれば素直な心になれるのか、自分の行いと照らし合わせながら考えを深めていくことができます。

『仕事の仕方がガラリと変わる読書術』の著者・伊吹卓さんが言われているとおり、若いころはともすると意地を張って人に嫌われるものです。個人主義の傾向が強くなっている最近のことを思うと、一人でも多くの人に読んでもらいたい。

素直な心の内容10ヵ条

私心にとらわれない/耳を傾ける/寛容/実相が見える/道理を知る/すべてに学ぶ心/融通無碍/平常心/価値を知る/広い愛の心

素直な心の効用10ヵ条

なすべきをなす/思い通りになる/こだわらない/日に新た/禍を転じて福となす/つつしむ/和やかな姿/正邪の区別/適材適所の実現/病気が少なくなる

素直な心のない場合の弊害10ヵ条

衆知が集まらない/固定停滞/目先の利害にとらわれる/感情にとらわれる/一面のみを見る/無理が生じやすい/治安の悪化/意思疎通が不十分/独善に陥りやすい/生産性が低下する

素直な心を養うための実践10ヵ条

強く願う/自己観照/日々の反省/つねに唱えあう/自然と親しむ/先人に学ぶ/常識化する/忘れないための工夫/体験発表/グループとして

<my pick-up>

お互いに、相手が自分の気にくわないという場合でも、また相手がまちがっているという場合においても、だからといって、いたずらにその人を非難したり、憎んだりするのではなく、和やかに仲よくやっていくというようにすることが大切だ。

相手のまちがいを改めるに際しては、いわば談笑のうちにこれを行なって、和やかな姿というものを保持していく。

お互いが素直な心になれば、人や物事に対する好き嫌いがなくなってくる。

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今年35冊目『仕事の仕方がガラリと変わる読書術』

2009-02-18 21:50:58 | おすすめビジネス書
仕事の仕方がガラリと変わる読書術―迷いがなくなり、「これだ!」が見つかる (学研M文庫―知の法則シリーズ) 仕事の仕方がガラリと変わる読書術―迷いがなくなり、「これだ!」が見つかる (学研M文庫―知の法則シリーズ)
価格:¥ 560(税込)
発売日:2008-12-16

評価  (3点/5点満点)

著者の伊吹卓さんは1932年生まれの今年77歳。大学卒業後、電通にコピーライターとして入社し、「アサヒ・スーパードライ」の商品開発指導を行ったことで有名。現在も現役の商品開発コンサルタントとして活躍中です。

本は千円で買える名コンサルタントであるとして、年齢に応じた読み方を推奨されています。また、「共感するとは疑似体験するということである」「乱読しているといつの間にか私に対する忠告と思えるものに出会える」など、伊吹さんの本に対する熱い想いが伝わってくる1冊です。

①20代は、ただひたすら「乱読」

・自分の性格(個性)に気づく
・自分が生きていく方向が見えてくる
・なんとなく「生きていく」ということに自信がわいてくる
・気づかないうちに判断力が育ってくる

②30代は、のめり込んで「ホレ読み」

・「自分探し」ができる
・「自己再発見」ができる(自分の個性に気づき自覚するようになる)
・「自分が生きる方向」が明確になる
・「人間のすばらしさ」に気づく
・「ロマンの火」が大きくなる

③40代になったら、確信を持って「信じ読み」

・迷いがまったくなくなる
・自信が出てくる
・集中力がケタ違いに高まる
・判断力が急成長する
・成功の可能性が高まる

④50代は、若いころ読んだ本の「反復読み」

・数十年ぶりに読み直すと新発見が続出する
・「ホレた著者」の偉大さに改めて気づく
・自分の心が「新しい成長」を始める

⑤60代は、第2の人生の「探し読み」

・ロマンを与えてくれる
・ボケ予防になる
・話のタネを拾える
・友人が増える

⑥70代は、無病を願っての「長寿読み」

・たくさんの知恵がつく
・運動するから健康がつづく
・その知恵を話題にできる
・友と会った時、知恵のギブ・アンド・テイクができる
・友人が増える
・いつまでもボケない

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本日発売の日経ビジネスアソシエの特集『今こそ名著・古典に学ぼう!』

2009-02-17 22:33:26 | 本と雑誌
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 3/3号 [雑誌] 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 3/3号 [雑誌]
価格:¥ 590(税込)
発売日:2009-02-17

本日発売の日経ビジネスアソシエ3月3日号の特集は『今こそ名著・古典に学ぼう! 不安の時代の道しるべ60冊の読み方』でした。その概要を紹介します。

①政治学者(東大教授) 姜尚中さんインタビュー

昨年5月に出版した『悩む力』は75万部を超えるベストセラーに。「教科書なき時代」に古典は唯一の羅針盤であると指摘。『大暴落1929』(ジョン・K・ガルブレイス)など3冊を紹介。

②私の読書技法1 アメリカンファミリー生命創業者・最高顧問 大竹美喜さん

毎日時間をとって自問自答する際の支えが古典。若手リーダーに読ませる6冊を紹介。

③私の読書技法2 サイボウズ社長 青野慶久さん

「デジタル小僧」のデータベース活用読書術として、本を読んでいる時に感銘を受けた個所に付箋を貼り、そのままデータベースに入力。松下幸之助氏を中心に5冊を紹介。

④私の読書技法3 インスパイア取締役ファウンダー 成毛眞さん

元マイクロソフト日本法人社長。読書は娯楽だから人生に役立てようとは思わない、でも読まない人とはつき合わないとコメント。古典4冊を紹介。

⑤座右の書を教えてください!

勝間和代さん、渡邉美樹さんなど、アソシエ連載執筆陣17人が紹介。

⑥話題の書 ブームの理由を追え!

昨年話題となった、戦前のプロレタリア文学の代表作『蟹工船』(小林多喜二)は、60万部を増刷し例年の10倍以上の売れ行きとなった。そのきっかけを探る。

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今年34冊目『1日を2倍に使う!すごい時間術』

2009-02-16 22:03:36 | おすすめビジネス書
1日を2倍に使う!すごい時間術 (DO BOOKS) 1日を2倍に使う!すごい時間術 (DO BOOKS)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-02-06

評価  (4点/5点満点)

著者は人材育成コンサルタントの松本幸夫さん。年間220回の研修・講演活動をこなし、これまでの著書も120冊を超えています。本ブログでは、『とにかく短時間で仕事をする!コツ』『早く家に帰るための「仕事のルール」』『仕事が10倍速くなるすごい!法』『仕事が10倍できる人の「手抜き」術』に続き5冊目の紹介です。

本書では、「なんのために仕事を効率化するのか?」というそもそもの問いに多くのページを割いて答えるとともに、研修・講演での参加者の声などを反映させた最新の時間術が盛り込まれています。よって、これまで多くの時間術に関する本を読んだ方でも、新たな発見、参考になる考え・テクニックがあると思います。

◎時間を決めると道は開ける

効率化の具体案を出す前に、まずは取りかかる仕事・作業の時間を決めてしまおう。これがもっとも身近な「時間ドロボウ」対策だ。

◎切り捨て5大ルール

しなくてもあまり支障がない仕事は意外に多い。それを見極めて大胆に切り捨てよう。(1)あなたでなくてもできる仕事、(2)明日でまったく問題ない仕事の多く、(3)慣習的な仕事のいくつか、(4)一時複事の仕事・作業の多く、(5)やるかやるまいか迷っている仕事、の5つは切り捨てていい仕事だ。

◎自分アポのすすめ

上司や取引先というような相手からアポをとられていく前に、自分で先に自分のアポを入れよう。つまり、「この時間は自分の大切な仕事をする」と決めた1日のコアとなる時間は、極力他のじゃまを入れないようにする。

◎他人の時間ドロボウにはなるな

あなたが、長文メールを送ると、読み手の時間を奪ってしまう。「本文は3行以内」というような、周囲の時間ドロボウにならないためのルールを設けること。

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