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39歳までに組織のリーダーになる―活躍スピードを加速する 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2005-04 |
評価
(3点/5点満点)
以前は組織を率いるリーダーに選ばれるタイミングはだいたい50歳前後でしたが、今では40歳前後からリーダーとして活躍してもらいたいという動きが顕著になっています。なぜリーダーを10歳も若くする必要があるのか、その背景には、(ⅰ)時代の変化のスピードが加速していること、(ⅱ)40歳代のCEOを置く、欧米の一流企業と伍していかねばならないこと、(ⅲ)リタイアするまでに時間があるので、リスクをとれること、があります。そのためにも、39歳までに様々な課題に果敢にチャレンジし、自らの器を自分の力で大きくしておく必要があります。
本書では、効果的・効率的に真のリーダーになるためのヒントがうまくまとめられています。特に、以下のデキるリーダーの行動特性(強み)を学び、どんどん真似てみましょう。
①大空から見下ろすように物事の全体を見る(鳥瞰力)
②物事をどんどん進め、くよくよしない(未来志向性)
③「たとえ話」で本質をつかむ(抽象力)
④論理的に本質をつかむ(論理的思考)
⑤「なんとかしたい!」という強い気持ちがある(強力な志向性)
⑥こだわりを持っている(誠実さ)
⑦ゴールから考える(演繹的思考と帰納的思考)
⑧メゲない(すばやい回復力)
⑨目配り・気配り(感受性を伴ったイマジネーション力)
⑩組織の遠心力を効かす(組織稼働力)
<my pick-up>
自分では体験していないにもかかわらず、話を聞いたり、本を読んだりしただけで、あたかも自分が経験したかのようにイメージできる人がいます。このイメージ力は擬似経験力のなせる業です。
課長クラスまでは、さほど求められない能力ですが、部長クラス以上で活躍しようとすると、欠かせない力の一つになります。
部長クラスは、熟知していることとそうではないことを含めて、判断・意思決定していく力が求められます。