評価 (2点/5点満点)
この本では、勝つこと、つまり自分が成し遂げたいと思ったことを実現することを、思考力というフィルターで切るものです。
具体的には、次の10の思考を身につけることで、勝つための思考力を磨くことができます。
観察思考/想像思考/遮断思考/客観思考/立場転換思考/学習思考/目標達成思考/比較思考/成長思考/予測思考
著者は弁護士なので、理論的に展開されていると思いきや、内容は実際的で、面白い具体例が満載です。
勝つための思考力を知ることは、すべての結果は自分で決めているという真理にたどり着くことでもあります。「思考は現実化する」の実践版とも言えるのではないでしょうか。
【my pick-up】
◎好き嫌いをやめてみると、なぜか人の好き嫌いがなくなる。
食べ物に好き嫌いが多い人は、人間関係にも好き嫌いのある人が多いものです。将棋の米長邦雄さんの文庫本にも「食べ物の好き嫌いをなくしなさい。好き嫌いがある人は、人に対しても、物事に対しても好き嫌いで判断することが多くなり成長できない」と書かれていました。
当時のわたしは、食わず嫌いを含めて嫌いな食べ物がたくさんありましたが、今では嫌いな食べ物はありません。おかげで人を嫌いになることもなく、物事にも順応しやすくなりました。今もし食べ物に好き嫌いがある人は、ひとつでも食べられるように努力してみてください。嫌いだという感情が芽生えない思考が獲得できると、一気に成長できますよ。
◎相手からどのような返信がくるか、毎日予測し続ける。鍛えれば鍛えるほど思考は磨かれる。
自分が発信したメールに対して、相手からどのような返信がくるかを、ふだんから予測するくせをつけることです。
また、メールがきたときは、タイトルだけ見て内容を1、2秒で予測します。それからそのメールを開いて内容を見ます。日頃からこれをやっていると、だいたい予測が当たるようになってきます。
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