評価 (3点/5点満点)
非対面ならではの時短ビジネスコミュニケーションのコツも含めた、新時代の時短仕事術を公開します。
本書の特徴は、「脳の無意識」に焦点を当てている点です。
自分だけでなく、他人の無意識さえも活用することで、一気に仕事のスピードを高め、発想やアイデアのクオリティを上げていくことを目指します。
今まで、私たちはあまりにも不毛なビジネスコミュニケーションで消耗してきてしまったのではないでしょうか。
無駄だらけの日本特有の文化に区切りをつけ、私たちはニューノーマルの時代に突入すべきなのです。
「すべての仕事を2分の1で終わらせる」という意識を持つのも、可能な時代になったと思います。
【my pick-up】
◎朝の1時間は夜の4時間分に匹敵「1時間前出社」で差をつける
膨大な作業をこなさなければならない部署にいながら「定時退社」を実現できたのは、私が毎朝1時間早く出社していたからにほかなりません。この朝の1時間は、おそろしく仕事がはかどるのです。月100時間の残業をしている人が毎日1時間だけ早く出社し、1時間×20日=20時間の「朝残業」をすることで定時退社が可能になれば、月80時間も労働時間を短縮できたことになります。定時に帰ると「怠けている」と思われがちな職場でも、「朝早く来たので早く帰ります」と言えば、ほとんどの人は納得してくれるでしょう。
◎デスクトップはつねに空にすべし!脳の無意識スタミナ浪費を防ぐ
中には、デスクトップ一面をファイルが埋め尽くしているような人も散見されます。デスクトップ画面を見るたびに雑多な情報が飛び込んでくるというのは、脳にとっては相当なストレスです。デスクトップに置くのは「現在進行中の案件だけ」と決めて、それ以外のデータは「過去の仕事フォルダ」や「保留中の仕事フォルダ」にまとめて収納しておいてください。さらに進行中のデータについても、ファイルをそのまま置くのではなく、必ずフォルダに分類して収納する。これを守れば、デスクトップに並ぶアイコンは多くても2列以内におさまるはずです。
また、デスクまわりをスッキリと保つには「ペーパレス」を意識することも大事です。何でもかんでもプリントアウトせず、可能な限りデータのままで取り扱うようにしてください。取引先の中には「従来どおり紙でやり取りしたい」と思っている方もいるはずですが、最初に「どうしても請求書や契約書の郵送が必要ならおっしゃってください」と伝えると「だったらクラウドでいいよ」という流れになるケースがほとんどです。
◎オンライン会議こそ「内職」を!見えない手元で仕事をするべし
オンライン会議の場合は、存分に手元で内職をしてしまいましょう。あなたが効率的に働くことは、巡り巡って会社の利益になるのだから、罪悪感を覚える必要はありません。とはいえ、話題が変わったり、いきなり「〇〇さんはどう思う?」などと話を振られる可能性もあるので、意識の3分の1くらいは会議に向けておかなければなりません。オススメは数値入力などの単純な事務作業や、別の案件の資料のチェック、頭を使わずに手先だけでできるメールの返信といったところです。
◎「1日5分」の運動が、脳の無意識を活性化させる
近年の脳科学研究の発展により、運動をすることで仕事のパフォーマンスが上がることが科学的に立証されてきました。私の周囲を見渡しても、仕事ができる人はたいてい何らかの運動をしています。身体を動かすことでドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンが分泌され、集中力や記憶力を高めるからでしょう。
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