厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2021年80冊目『週休3日でも年収を3倍にした仕事術』は、ITもうまく使って非効率を解消すれば、給料は変わらずに週休3日を実現できる

2021-02-23 15:48:11 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、4年間で200以上のITツールやサービスを実際に試してきた著者が、日々実践しているDX仕事術(個人版DX)を、具体的なITツールやサービスを挙げて紹介します。

著者の越川慎司さんは、元マイクロソフト役員で、独立後は「週休3日、週30時間労働」で年収が3倍になったと言います。

 

・週休3日にしてから確実にインプットの時間が増え、本業のアウトプット(講演や研修、コンサル)の質が上がっている。

・世の中の会社をすべて週休3日にして、なおかつ給料は変わらない仕組みを作りたい。

・テクノロジーが発展してAIと人間の分業が進み、さらに非効率な組織のしがらみがなくなれば、将来的にほとんどの企業が週休3日を実現できる。

 

日本人は「長く働くこと」が前提になってしまっていて、作業自体が目的となっていたり、非効率な仕事のやり方が根付いてしまっているのではないでしょうか。

また、「働き方改革」を目指す企業は、人事制度の見直しとITの導入で終わってしまいがちです。

本書を読んで、「限られた時間の中で成果を出す」という働き方改革の本質に改めて気づかされました。

 

【my pick-up】

◎1人1社勤務の常識を手放す(複業を推進)

私はそもそも全員が常に一致団結する必要はないと思っています。プロジェクト単位で仕事をしているので、プロジェクトの中で一体感があればそれでよいのです。また、仲良しグループではむしろイノベーションは起こせないと思っています。異なる経験と意見を持つ人たちが混じり合うことで「新結合」が起き、イノベーションが生まれます。多少の摩擦があるぐらいのほうが新発想が生まれやすいのです。こうしたことから、物理的にも精神的にも常につながっている必要はない、というのがいまのところの自分の考えです。

◎マイクロ・マネジメントをしない(週報なんてない)

サボる人はオフィスだろうが在宅だろうがサボります。それより、詳細な報告といった余計な作業によって、きちんと働いている人の生産性を下げるほうが問題です。

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2021年79冊目『損する言い方 得する言い方』は、クレーム対応のノウハウから、誰からも好かれる言葉づかいを学ぶ

2021-02-23 15:39:54 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

最近は、自分の思いどおりにならないことがあると身近な人に愚痴を言うだけでなく、誰かれ構わず自分の不満をぶちまけてストレスを発散する人が少なくありません。

 

この本は、人間関係、仕事、人生を好転させる言葉を「得する言い方」として、逆に2000件以上のクレーム対応に従事してきた著者がドロ沼にハマったときに口癖のように使っていたNGワードを「損する言い方」として対比して紹介します。

 

心の中にあることが、そのまま言葉になります。しかし、性格は変えられなくても、使う言葉を意識的に変えていけば、少しずつ人間関係に悩むことがなくなっていきます。

 

誰からも好かれて仕事も好転する「言葉づかい」を本書から学びましょう。

 

【my pick-up】

◎相手の感情を優先して問題を大きく捉える

実は、問題を大きくすればするほど、相手の怒りが小さくなることをご存知でしょうか?自分の失敗は、大ごとにするほうが断然よいのです。仮に、大したことではないと思っても、「えっ!そんなことが!?それは大問題です!!」と大きなリアクションをして、大ごとにしたごうがよいのです。ポイントは、怒っている人より自分のほうが高いテンションでリアクションをとると、相手が落ち着くということです。

上司と対話する場面でも同じです。「おい!あれ、どうなっている?」と言う上司に対し、「あっ!プレゼンの件ですよね。報告が遅れて失礼しました!!」と少し慌てたような〝反省の言葉〟で切り返すと、相手(上司)は怒れなくなるものです。ここまでの事例は少しテクニック的な話になってしまいましたが、本質的な部分としては、相手の感情を優先して、問題を大きく捉えることが大切だと理解してください。

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2021年78冊目『「ニューノーマル」最強仕事術』は、コロナ後の新しい評価基準を知る

2021-02-23 15:28:21 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「求められる人材像は、コロナ前と後では変わっている」

 

この本では、皆さんがコロナ後の新しい評価基準は何かを知り、必要な人材として残っていくだけでなく、さらに評価を上げていくために何をすればよいのかを解説します。

具体的には、新しい評価基準を「目標管理」「報連相」「時間管理」「チームワーク」という大枠で提示し、また職種別の新基準も紹介します。

 

目標管理の新基準

・ソフトな目標管理からハードな目標管理に

・抽象的な目標設定から数値化マストの目標設定に

・成果は見てもらうものからプレゼンするものに

報連相の新基準

・報告は義務からサービスに

・連絡は事実の共有から情報で人を動かすものに

・答えを求める相談から答えをこちらが用意する相談に

時間管理の新基準

・他者との仕事を優先するスタイルから自分一人でする仕事を優先するスタイルに

・納期は間に合わせるものから前倒しするものへ

・職場の動きにあわせたルーティーンからプライムタイム中心のルーティーンへ

チームワークの新基準

・チームリーダーの意図は受け取るものから取りに行くものに

・フォロワーシップ、後輩指導の舞台は対面からメッセンジャーに

・リーダーシップの源泉はパワーからファシリテーションへ

 

ビジネススタイル、働き方、価値観が変わった「いま」に適応するだけでなく、これをきっかけに新しいビジネスを作る、新しい自分を作るという前向きな姿勢が求められているのではないでしょうか。

 

【my pick-up】

◎成果指標はウォントからマストへ

「成果を数値に表しにくい仕事をしているからこそ、目標の表現は工夫する」必要があるのです。目標が価値あるものと思われなければ、高い評価も得られません。やるのは同じことならば、価値ある目標、成し遂げたら大きな成果と思ってもらわなくてはならないのです。

◎相談を巻き込むためのしかけにする

警戒されないために大切なのは、表現です。

(△)お願いしたいことがあるので15分ほど時間をとってください

これでは相手に「何をやらされるのだろう」と警戒されてしまいます。そうなると、最初から断る予防線を張られてしまいますので、巻き込みが難しくなります。

(○)ご相談があるので15分ほど時間をとってください

これならだいぶハードルは下がります。ただ、「なんだろう」と警戒する人は残ります。

(◎)教えてほしいことがあるので15分ほど時間をとってください

これがベストです。よくわからないけど、教えるだけなら、と警戒せず対応してくれます。

◎総務・経理・情報システム部門の新基準

総務、経理、情報システムといった部門は、「そこそこの人数を投入し、裏方として作業をする部門」という位置づけから、「少数精鋭で、経営的な視点から合理化・最適化を進める経営スタッフ」という位置づけになってきます。いまのうちから、意識して大きな視野で業務改善を行い、成果を残し、経営スタッフとしての資質を見せておくことが求められます。他部署へはよりシステマチックでドライな対応になっていくでしょう。一方で、そういう仕組みをうまく活用し、快適な仕事環境を自ら作れる人もでてきます。

◎時間管理で最も重要なのは自分一人でやる仕事

自分一人でできるものは、納期(いつ終えるか)しか書いていない。時間管理のもうひとつの要素「いつはじめるか」が書かれていない。意識できていないないわけです。これが着手が遅れ、自分一人でする仕事が「気がついたら納期直前」になってしまう原因です。特に優先順位の高い仕事については、「いつはじめるか」をしっかりとスケジューリングする必要があります。月間スケジュールなら○月○日からはじめる、デイリーのスケジュールなら○時からはじめるというように、手帳やスケジューラーに明記しましょう。

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