厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2014年164冊目『部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書』

2014-09-15 20:11:34 | おすすめビジネス書
部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書  「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (ノンフィクション単行本) 部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (ノンフィクション単行本)
価格:¥ 1,512(税込)
発売日:2013-11-22

評価  (3点/5点満点)

どんな部下も信頼して、仕事を任せることこそ、リーダーの要諦である。

この本は、人をどのように使い、どのように任せて、どのように組み合わせていけば、強いチームが出来上がるのか-ライフネット生命会長の出口治明さんが答えます。

・上司の管理能力はせいぜい部下2~3人分である

・社内にプレーイング・マネージャーは置くべきではない

・人間や社会の本質を知るにはたくさん人に会い、たくさん本を読み、たくさん旅をすること

・部下の短所は放っておく

・部下に的確な指示を出すためには期限・優先順位・目的背景・レベルを示すこと

などなど、出口さんのこれまでの経験から明らかになった、リーダー論、マネジメントの原理原則が具体例とともに述べられています。

本書を読んで久しぶりに、たくさん線を引きました。吸収すべき個所が多かったです。

【my pick-up】

◎会社に「サボる社員」が必要な事情

なぜ、必ず「2割の下位グループ」が存在するのでしょうか。その理由は、「緊急時や、不測の事態に対応するため」「余力を残しておくため」とする説があります。「下位2割」が存在していてこそ、むしろ正常な集団と言えるのではないでしょうか。「下位2割」の「仕事を任されたくないグループ」を何が何でも排除しようとする上司は、社会のしくみや構造がまったくわかっていません。

◎「アホな上司」ほど精神論を振りかざす

「必死に仕事に打ち込む」ことは、原則として、自発的であるべきです。「オレが鍛えてやる」とか「オレの背中を見て育て」と口にする上司は、ただのアホです。「背中に何が書いてあんねん。何も見えへんやないか」と言いたくなります(笑)。

◎残業時間が自然と減る-「部下の生産性が上がる」評価基準とは?

日本は長時間働いているのに、どうして生産性が低いのでしょう?その理由として、「残業による疲労の蓄積」が考えられます。疲労が蓄積した結果として、生産性が下がってしまったのです。では、どうすれば「残業」を減らす(なくす)ことができるのでしょうか?「評価基準を変える」ことです。「何よりも大事なのは、労働生産性の向上であって、残業時間は評価の対象にならない」ことを明確にすべきでしょう。

◎統率力とは「丁寧なコミュニケーション」のこと

「統率力」は、「丁寧なコミュニケーション力」と言い換えることができます。弱っているメンバーがいれば、「大丈夫か?」とか、「○○くん、2~3日休むか」と気遣う。周囲の環境変化や各メンバーの置かれている状況を観察したうえで、メンバーに声をかける力が真の統率力なのです。

コメント
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