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超一流コンサルタント自己変革ノート 価格：￥ 1,575（税込） 発売日：2013-03-01 |
評価 
（4点/5点満点）
この本は、経営コンサルタントの山下厚さんが、社会に通用するビジネスマナーを身に付けつつ、本質的な仕事力、現場で通用する働き方に磨きをかけていくことを主眼に、56個の事例を取り上げて解説します。
情報活用、問題アプローチ、スコープ管理、スケジュール管理、リスク管理、コスト管理、コミュニケーション管理、チーム管理、品質管理の9つのテーマが用意され、項目ごとに「ケーススタディ」「解説」「ここが間違い！」「現場における実行ポイント」の4つが示されています。中でも最大の特徴は、「ケーススタディ」におけるシチュエーションの具体性にあります。現場の生々しさや温度感に触れることができるでしょう。
本質的なビジネスマナーに照らして、世の中が求めるポジティブな人材像、クリエイティブな人材像を描くことはある程度可能です。そして、そのような人材像に鑑み、明らかに基準を逸脱する仕事のやり方に対しては、明確に「間違い」であることを指摘し、改善を求めなければなりません。この点、本書では「ここが間違い！」のところで、ポイントが箇条書きで簡潔にまとめられており、とても便利です。
・より実用的、実践的なビジネス書
・生々しい事例を交えた本質的なスキル集
・現場での生きたノウハウを抽象化させて、普遍的に解説をしている書籍
・自分がどのような働き方をすれば成長できるのか、その目標となる実務的な教科書
以上のような本を求めている方には最適な1冊です。現場での生きた事例にメスを入れつつノウハウを抽象化させた、実用的・実践的な内容に仕上がっていると思います。
【my pick-up】
◎次のアクションが起こしやすいようなコミュニケーションに配慮している
例として、資料の確認（レビュー）の依頼について取り上げます。よく見受けられるのが、「資料を作成しましたので、ご確認をお願いします」というものですが、メールでも口頭でも、そのアクションの受け手（上司）に対して、次に求めているアクションがきちんと伝わっているでしょうか？確認の先に、具体的な修正点に関する指摘までを求める場合は、「特に○○の部分で修正すべき箇所があれば、ご指摘ください」と付け足さないと、受け手側は「確認はするけど、私は何をすれば良いの？」の困ってしまいます。
物事を依頼する場合は、相手にとって次のアクションを起こしやすいような配慮を怠ってはいけません。
相手目線で「伝わったかどうか？」を考えて、最も伝わりやすい方法で発信しなければなりません。
