自分を仕事のプロフェッショナルに磨きあげる『7つの行動原則』 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2013-02-21 |
評価 (3点/5点満点)
著者の堀田孝治さんは、オリジナルで作った「7つの行動原則」を、年間1500人の若手・中堅のビジネスパーソンに企業研修として提供していますが、その「7つの行動原則」のエッセンスがまとめられたのが本書です。
①価値創出
仕事の世界では、「どれだけ能力があるか」「どれだけ労力をかけたか」ではなく、どれだけ「価値創出」したかが求められます。
②逆算
仕事の世界では、自分だけではなく「相手」から、今だけではなく「ゴール」から、部分からではなく「全体」から、「逆算」する行動が求められます。
③守・破・離
仕事の世界では、「知っている」「わかる」ではなく、自然に体が動くレベルで常に「している」ことが求められます。
④てこ入れ
仕事の世界では、与えられた問題や現象への対応だけでなく、根本的な問題への「てこ入れ」行動が必要になります。
⑤両立
仕事の世界では、「AかBか」といった「どれか」ではなく、「品質もコストも」「自分も相手も」といった、「両立」させる行動が必要になります。
⑥同時多面的
仕事の世界では、品質、納期、コスト、関係者の利害、他のリスクといった「多面的」なつながりを「同時」に考えた行動が求められます。
⑦自己選択
ゴールにもプロセスにも「唯一の解」のない仕事の世界では、「自分が選ぶ」ということと、「自分が選んだということを引き受ける」という行動習慣がすべての前提として必須となります。
「価値創出」と「逆算」はベースとなる行動原則です。「守・破・離」と「てこ入れ」は成長と生産性向上を加速化させる行動原則です。「両立」と「同時多面的」は関係性を高める行動原則です。最もコア(核)となる行動原則が「自己選択」です。そして、これらは現場でひとつなぎとなるのです。
・頭と体と気の3つを同時多面的に使うもの
・仕事という種目で、効果的な選択をするための、考えの前提となる考え
・信頼の行動原則
本書の7つの行動原則は、日本の現場が誇るグローバルに通用する日本発の仕事のメソッドとして、ワンランク上の仕事を悠々と楽しくするためのポイントが詰まっています。
『私が15~20年かけて手に入れたことを、3年目くらいから実践し、10年目くらいには破ってさらに高みに登ってもらいたい、というのが「7つの行動原則」を形にして提案しはじめた一番の思いです。』(P.227)
若いうちにこの本に出逢えた方は幸せだと思います。